2019年12月29日 (日)

晴天の今年最後の日曜日

 令和元年(2019年)今年最後の日曜日が、こんなに晴天であることは珍しい事であったように思う。勿論、つつじヶ丘の秘密の場所から富士山も見える。

 来年の期待できる科学・技術で、2点言い忘れていた。その一つは、「エクソソープ」と言われる血液中に含まれる物質。臓器への指令は、脳が全て指示していると思われていたが、このエクソソープ物質が、情報交換をしていた、と解き明かされてきた。NHKでも特集をしていた。

 数年前に発表されたエクススープの中の「マイクロRNA」を分析すれば、血液一滴で癌の早期発見になる。しかも13種類もの癌(Level 1)が判定できる。善玉も悪玉もいるらしいのだが。さらに、アンチエージングにも活用できて、「未病」の食事(食材)の処方にも活躍できると言われている、人生100歳時代の頼もしい物質の発明だ。日本の研究は、結構進んでいる。

 もう一つが、「量子コンピュータ」である。モノづくり日本の本領を発揮できる立場にある、と信じたい。これこそ日本。だが、OS-SWが心配だが、そこはオープンアーキテクチャーを活用してほしい。来年には目途を付けてほしい。

 

 

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2019年12月17日 (火)

残念なB737MAX

 残念なことにB737MAXが生産中止に追いやられた。ボーイングの決断は正しいだろう。2機の墜落を受けて、調査されてきたが、はっきりとした電気機械的(HW)な欠点は見つかっていないが、システムト(SW)ラブルだ、と思われる、となっている。

 ボケ爺は、この機体にかなりのイノベーションが見られて、楽しみな機体であった。一度乗ってみたかった。B787のそれこそ機体がカーボンで包まれ、主翼は柔軟な構造で、乗り心地の良い機体と正反対のイノベーションであった。

 B737MAXは、大幅にカーボンを減らしてしまった、それ以外で、空力特性とエンジン機能アップなどで、燃料効率が良くなって、経済的な機種であったのだが。又、このクラスはマーケット(需要)が急速に伸びている、中距離機である。

 そこに、その合間を狙って、エアバスA320/A321が挽回を図るであろう。このエアバスは、なんの取り柄もなかったのだが、エアバスに運が向いてきた。正攻法が成功したことになる。A380のジャンボの赤字を埋めることはできるであろうか?

 いずれの、これらの機種(B737/S320)の部品の生産には、日本の比重が少ないので、プラスマイナスで、大きな影響は受けないだろうが日本の経済的な成長は無い。残念な日本の製造メーカ。

 さて、日本MSJの国産機は離陸できない可能性が深まってきた。残念な日本の国産機。だが、ホンダジェットは、好調な売れ行きである。ホンダDNAが成功を収めたことになる。

 いずれにしても、イノベーションは、危険を伴う。だが、イノベーションは止めてはいけない。成長の種が無くなる。

 

 

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2019年11月21日 (木)

植物は動けないが、

 JST(日本科学技術機構)を聴講するために市谷へ。市谷から、飯田橋までの外堀の道はまだ効用とはなっていないが、先週と比べ、ツタ類がきれいな色付きを始めた。晴れている時は気持ちのいい散歩道だ。そのツタは散歩できないが、弦を伸ばして領域争いをしている。桜の木や松の木も自ら移動できない。枝を伸ばして陣地争いをしている。我が家の雑草は、年々雑草の勢力が変わる。移動できないのにかかわらず。実に不思議な植物(雑草)達である。

 植物は前代でウィルスにかかると、次の年は、早くから花を咲かせて、自分の遺伝を残そうとするらしい。寒さ、暑さの変動にも敏感に子孫を残すために代謝産物を調整して遺伝子を変更するらしい、と言う。例えば、早く花を咲かせたいなら、寒冷をさせると花は早く咲くとか、種が早く実るとか、逆もありうる、光を使っても良いらしい。動物なら、移動できるから、遺伝子まで変えることなく、場所を変える。

 遺伝子を変えるには、RNAによる書き換えを行っている。そのRNAの書き換えには、高メチル化誘導を行う、か、逆に脱メチル化を活用して書き換えを自在に操り、遺伝子を変更する、と言う。代謝系の操作で、いかようにも変更ができるらしいのだが。

 何とも分かったようでわからない。DNAを直接いじる遺伝子組み換えとは違い、生物が一般に行っている遺伝子維持を加速させるのが、メチル化の誘導、抑制の操作で行える。

 科学は、植物の心も操れるようになるかもしれない。

 

 

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2019年11月20日 (水)

ユニクロのレジの自動化

 先日、夏物のクリーニングを出しに仙川駅のいつもの店に行ったついでに、ユニクロで流行を見学にするつもりで、出かけた。基本的には飛びつくような品物やバーゲンはなかった。だが、厚物のシャツを買ってしまった。いつものレジに行ったが、店員は居ない。やっと探してレジをお願いしたら、「勝手に自分でしてください」であった。

 なるほど、20年前アメリアでのスーパーにやっと追いついたかと、思いながら会計を済ませた。アメリカでは、たとえ$1でもクレジットで、自分で会計が済ませられていて、驚いたが。

 すると、今日の日経新聞で、ユニクロの自動決済機が特許侵害で訴えられると言う。なんと日本は遅れていることか。

 YahooLINEが合併にして、GAFABATHに対抗すると言う。株価では想像もつかないほど差がある。LINEは韓国、日本の地域から広げられていない。これでは、購買人口に制限があり、勝ち得ない。Yahooだって同じだ。ソフトバンクも限界かな?

 AIや5Gなどへの投資は並みではない。研究開発費が膨大に必要で、合併して頑張るのだろうが、先陣の足元にも及び出ない。今日のイノベーションには膨大な資源(ヒト、モノ、カネ)が掛かる。アメリアでは、イノベーション力は、資源力に比例するとの研究があるようだ。日本のイノベーションの劣化は、この資源力の低下に比例している?

 

 

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2019年11月 9日 (土)

AIの正体

 AIは社会の格差を拡大させる、と主張するのは、数学者のキャシー・オニール。著者に「あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠」がある。

 日本では、就職情報サイトのリクナビが、内定を取り消す可能性の割合の情報を企業に売っていたことで問題になった。何故、企業は自社の就職情報(出身大学、貧しさ、家族状況、など)をリクナビに漏らしたのか?辞退率が高い人は採用をしたくないからだ。

 サービスの現場では、利用率で点数付けをしてランク分けをする、など。クレジットカードの利用についても個人情報がAIに提供されて、格差を生み出すことになる、と警告をしている。これらはデータを利用する「AIの罠」であると言う。我々の価値(善人悪人?信用度、真面目不真面目、など)が点数化されて、ばらまかれる。

 成功に導く事、判別に有利に導く事、などのデータを、検索するのがAIである。どのように判別するかはAIの関数で作れる。だから結構初期のデータと関数で決められてしまうことになってしまう。知る程怖い社会になる。AIに道徳教育が必要だが、それも作為かな?今の人間が策士している社会と変わらない。AIだけに格差は無限大化されてしまうのか?

<読書>

「雪明かり」藤沢周平 講談社文庫

貧しくとも夢を見て健気に生き抜く女。武士酒井の終焉を迎える頃の騒めき事情。善人も、悪人も優しさだけが取り柄の人間性。そこに一筋の雪明りが注す生きることの意味を巧みに描く結末。好いね!周平の短編。

 

 

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2019年10月13日 (日)

今年のノーベル化学賞に思う

 今年のノーベル化学賞に輝いたのは、旭化成のフェローで企業出身である吉野彰氏に決まった。リチウムイオン電池の成果。特に正・負電極の組み合わせによる製品化であった。ボケ爺も企業家であったから、うれしい。製品化でもノーベル賞がもらえるのだ。製品化として、ノーベル賞をもらった日本人は、3人になった。

 ボケ爺に2つの思い出がある。某企業に勤めている時に、コアコンピタンス時代(他社に真似できない核となる能力)だ、と言って、社長肝いりで、40名ほどの若者が集められた。将来の核になる部品技術のテーマ選びのワークショップを行い、3つのテーマを選んだ。一つが液晶パネル。ハンディPCのパネルである。2つ目がリチウム水素電池であった。モバイル時代の電源として。もう一つが、卓上型で自在な絵、文字が印刷できるレーザプリンターであった。ボケ爺は、このレーザプリンターの開発の出身者だったからではあるのだが。

 そのレーザプリンターの中心になる技術が感光体(光半導体)であった。今までは、無機材料のSeSi, などが中心で、バッチ処理でないと作れなかった。それに対し、旭化成はフタロシアニンと言う顔料(錯体)を使った有機光半導体の開発をしていた。ボケ爺のところに相談に来られた。「それだ!」と、早々に未来の多量生産に向き、かつ廉価な部品となる感光体の開発を旭化成と共同開発して、世界で、一番乗りで製品化した。この感光体が出来たことで、今日、2000万台以上のレーザプリンターが年間で出荷出来、消耗部品として、本体の46倍の感光体が生産される。これもビッグな開発であった。ボケ爺はひそかに、これもノーベル賞相当の技術開発だったと、旭化成に感謝している。

<読書>

「記憶の箱舟」鶴ケ谷真一 白水社

=または読書の変容;エッセイシストであるらしい。記憶になっている内容が濃いい。随分と多くの読書(参照本)が随所に蘇るようだ。本当か?どうしてこんなに記憶できるのか?読書家の多くは「忘れろ、忘れることによって次の読書ができる」と言う人が多いおだが。参考文献だけでも百冊ほど、引用ページは3倍以上。凡人には無理。脱帽。

 

 

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2019年10月 6日 (日)

ノーベル賞、2019

 今年(2019年)のノーベル賞の受賞者の発表が、今週から始まる。さて日本は今年も受賞できるのか?注目の週になる。その発表が楽しみだ。

 一方、歴代の日本のノーベル受賞者は、日本の基礎研究の基盤の軟弱化に警告を発している。この事実は、平成時代の残念な状況にも表れている。

 大学の世界の地位に表れている。今はトップ50に一校、年々下降している。論文の引用数も日本は下降線をたどっている。その一方、中国の躍進は目覚ましい。平成時代、この変化に眼をそむけている結果だろう。例えば、GNPでは、パットしないイギリスは着実に、大学の順位はトップクラスで、維持しているし、論文引用数も維持。

 日本は大学への基礎研究費の削減が続けられている。その分、選択集中的な研究費の投資に回している。だがこれらの審査は本当に正当な方法なのだろうか?誰が未来の研究の価値を決めているのだろうか?選択と集中の時代は、平成時代の失敗の遺物だが。多様化の時代への変化を避けている。改革が決断できない残念な日本がある。

 大学革新に民間からの支援を確保するために、JST(日本科学技術機構)は大学の研究を企業に紹介するセミナーを周2回、1年間を行っている。ボケ爺も聞きに行くのだが、すべてが、特許化を前提としている。又、年々、専門が細分化してきて、小さな研究開発が多くなってきている。さらには、論文の引用の多い先生方はこれには参加していない。成果が少ないからだ。つまり、研究が研究費支援をもらうことへ忙殺されて、本来の研究がおろそかになる。研究は論文で価値が決まるはず。応用技術は特許かもしれない。今の大学は研究費の支援を確保するために特許化(応用技術)に移行してしまい、大学の研究基盤が損なわれてしまった残念な日本。

 理化学研は、肥大化して、研究費の3割以上は間接費に使われてしまい、国費の無駄が目立つ。研究員は日雇い(契約研究員)化して、腰を据えた研究は出来ない。これも残念な日本の現象である。ドイツをはじめとする欧州の様に研究所を単一化の小規模にして、それぞれが協業化すべきでは無いか。

 

 

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2019年7月11日 (木)

はやぶさ2の最後のミッション

 今日は、朝から落ち着かない時間を過ごした。10時過ぎに、は「やぶさ2」が「リュウグウ」に再着陸を試みる。以前に、地表を掘り起こした人口クレータの、ホンの僅かな円(直径7m)内にタッチダウンすると言う離れ業を試みるからだ。

 今か今かと待っていたが、1026分のニュースの一報で、1020分ごろに着地、鉱物採集に成功したらしい、と。1046分に毎日新聞より、JAXAから正式に成功した、はずだ、と。

 素晴らしい快挙となる。一度目の成功でも素晴らしいことだ。が、さらに人口クレータを作り、粉塵が収まるのを待ち、再び、しかも人口クレータ内の鉱物を狙い、成功したからだ。正直、ボケ爺は、失敗するだろうから、一回目の成功で帰還した方が好いと思っていた。

 だが、プロジェクトの人々はチャレンジをした。自信があったのだろうか?ここしばらく日本は「挑戦」、と言う言葉を恐れて20年が過ぎ去っていた。(バブル崩壊後)

 宇宙空間の飛行は、「三体問題(多体問題)」としてポアンカレが解けない方程式と証明してから、シミュレーショに頼ることであった。リュウグウ付近のはやぶさ2との交信には、1315分の時間を要する。つまり、指令を出しても、15分後でしか、命令は届かない。普通は遅れ制御となって、フィードバックは出来ない。多分、フィードフォワード制御を行っていたのだろう。あるいはバックキャストであったか?目隠し制御であった。

 又、これらの生成の制御に使われた動力が、イオンエンジンだったことも夢のある話である。通信メーカーであるNECの作品だと聞くのだが?

 無事に帰ってきて、採取した鉱物が、狙い通りの成果を上げてくれることを期待する。

 

 

 

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2019年6月 4日 (火)

日本のAI人材

 何度も同じような課題を書いて、読者にとってイササカ食傷気味ですよね。しかし、これを解決するためにどうすべきかの提案を繰り返し出張しておきたい。日本の未来のために。

 ソニーは、デジタル人材の報酬を二割ほど増やすそうな。やはりAI開発の遅れが心配らしいが。増やしても2割程度では、世界から大幅に出遅れている。アメリカでは、優秀な人材は、上限がない。

 AIの人材はトップクラスの半数はアメリカに手中している。日本のAI関連の人材は、アメリカの4%程度である。それもディープラーニング関連では1%に満たないだろう。当然ながら、英国や中国にもかなり劣る。そして、レベルとすれば、5周回の遅れであろう。日本の学界の人工知能の集会には出席するが、ボケ爺は、よく理解できないけれど、それだけを観れば、盛んな方だと思ってしまう。

 その大きな遅れは、海外、特にアメリカに出かけて知能を学ぶ姿勢に欠けている。日本のSW教育(コンピュータサイエンス)が極めて貧弱なことも関係する。大学で始動できない。残念ながら各企業は、M&Aで俄か補充を考えるだろう。

 なぜ、AI人材が必要かは、当然わかるでしょう。金融、医療、製薬、セキュリティーなどの最先端技術が脅かされるからだ。しかも、かなり高付加価値の産業ばかりである。出来上がった製品(AIの装置(キット))を買って導入すれば良いと思っている人がいるだろうが、とても買えるレベルの製品ではない。高額で競争力は無くなるだろう。

 AIでも「機械学習」技術程度なら、ロボットへの適用にカバーできる。機械学習のSWなら、日本は強い。だが、防衛、テロ対策では難しい。やはり、日本はモノつくりから脱却できないのだろうから、得意を伸ばすことに集中すべきだろう。

 さて、アーキテクチャー技術や、ディープラーニング技術のコンピュータサイエンス者の育成にどのような方法があるのだろうか?

 

 

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2019年4月29日 (月)

平成時代の成果(その2)

 平成時代は、明治維新のパラダイム時代(欧米追従の富国強兵)の終焉を、日本では迎えていたのである、とボケ爺は思うのだが。

 世界では、大規模、垂直統合型企業のパラダイムが崩れ、小規模、水平展開型企業社会と、同時に通信(ネットワーク(Wi.Fi)へ)革命のパラダイム変革が進んでいたが、日本はそのパラダイム変化から一周遅れとなってしまった。

 次なる元号「令和」の時代は、世界から次の「パラダイム変化の津波」が押し寄せてきてくる。それは、「働き方を変えてしまうAI」の活用と、「記録方と金利システム変えるブロックチェーン」の台頭である。2025年がターニングポイントだ。

 日本はそのパラダイム変化に完全に乗り遅れている。つまり世界のパラダイム変化に対し、2周遅れとなっている。

しかし、幸い、日本の得意な「帰納法思考」で、成果が出てきている。医療や、製薬分野で著しい成果(特に、再生医療のiPS、肝細胞。遺伝子癌治療、など)である。人間は100歳まで生かされる研究が進んでいる。

 改めて、「生物とは何か?(What is life?)」に立ち返った議論が必要時代になる。これが、次の、次のパラダイム変化だ。その生命は、生物の合成と分解の維持である。その製造機にどう対処できるか。

その製造装置の開発が日本では得意分野となるはずだ。モノづくり日本の復興もありうる。命題を探す社会システムの構想力や発想力では世界に残念ながら及ばない。これには「演繹力」が必要だからだ。日本人はこれに弱い。

日本では、命題が明確で小さな構想が生かされる分野で力は発揮できる。ロボット(メカリンク機構)、IoTと連携(手近で小さなことの便利さ)構成力を見直すことが出来れば。そこに、IoTに「マイナー(小規模)なAIを注入することで実現できる。

又、金属、化学材料開発にも強い。これらの実用化は帰納法発想だからだ。世界の得意な分野を、不得意で追っかけるのではなく、日本の得意な分野を伸ばそう。日本の未来はある。

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