2019年11月21日 (木)

植物は動けないが、

 JST(日本科学技術機構)を聴講するために市谷へ。市谷から、飯田橋までの外堀の道はまだ効用とはなっていないが、先週と比べ、ツタ類がきれいな色付きを始めた。晴れている時は気持ちのいい散歩道だ。そのツタは散歩できないが、弦を伸ばして領域争いをしている。桜の木や松の木も自ら移動できない。枝を伸ばして陣地争いをしている。我が家の雑草は、年々雑草の勢力が変わる。移動できないのにかかわらず。実に不思議な植物(雑草)達である。

 植物は前代でウィルスにかかると、次の年は、早くから花を咲かせて、自分の遺伝を残そうとするらしい。寒さ、暑さの変動にも敏感に子孫を残すために代謝産物を調整して遺伝子を変更するらしい、と言う。例えば、早く花を咲かせたいなら、寒冷をさせると花は早く咲くとか、種が早く実るとか、逆もありうる、光を使っても良いらしい。動物なら、移動できるから、遺伝子まで変えることなく、場所を変える。

 遺伝子を変えるには、RNAによる書き換えを行っている。そのRNAの書き換えには、高メチル化誘導を行う、か、逆に脱メチル化を活用して書き換えを自在に操り、遺伝子を変更する、と言う。代謝系の操作で、いかようにも変更ができるらしいのだが。

 何とも分かったようでわからない。DNAを直接いじる遺伝子組み換えとは違い、生物が一般に行っている遺伝子維持を加速させるのが、メチル化の誘導、抑制の操作で行える。

 科学は、植物の心も操れるようになるかもしれない。

 

 

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2019年11月20日 (水)

ユニクロのレジの自動化

 先日、夏物のクリーニングを出しに仙川駅のいつもの店に行ったついでに、ユニクロで流行を見学にするつもりで、出かけた。基本的には飛びつくような品物やバーゲンはなかった。だが、厚物のシャツを買ってしまった。いつものレジに行ったが、店員は居ない。やっと探してレジをお願いしたら、「勝手に自分でしてください」であった。

 なるほど、20年前アメリアでのスーパーにやっと追いついたかと、思いながら会計を済ませた。アメリカでは、たとえ$1でもクレジットで、自分で会計が済ませられていて、驚いたが。

 すると、今日の日経新聞で、ユニクロの自動決済機が特許侵害で訴えられると言う。なんと日本は遅れていることか。

 YahooLINEが合併にして、GAFABATHに対抗すると言う。株価では想像もつかないほど差がある。LINEは韓国、日本の地域から広げられていない。これでは、購買人口に制限があり、勝ち得ない。Yahooだって同じだ。ソフトバンクも限界かな?

 AIや5Gなどへの投資は並みではない。研究開発費が膨大に必要で、合併して頑張るのだろうが、先陣の足元にも及び出ない。今日のイノベーションには膨大な資源(ヒト、モノ、カネ)が掛かる。アメリアでは、イノベーション力は、資源力に比例するとの研究があるようだ。日本のイノベーションの劣化は、この資源力の低下に比例している?

 

 

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2019年11月 9日 (土)

AIの正体

 AIは社会の格差を拡大させる、と主張するのは、数学者のキャシー・オニール。著者に「あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠」がある。

 日本では、就職情報サイトのリクナビが、内定を取り消す可能性の割合の情報を企業に売っていたことで問題になった。何故、企業は自社の就職情報(出身大学、貧しさ、家族状況、など)をリクナビに漏らしたのか?辞退率が高い人は採用をしたくないからだ。

 サービスの現場では、利用率で点数付けをしてランク分けをする、など。クレジットカードの利用についても個人情報がAIに提供されて、格差を生み出すことになる、と警告をしている。これらはデータを利用する「AIの罠」であると言う。我々の価値(善人悪人?信用度、真面目不真面目、など)が点数化されて、ばらまかれる。

 成功に導く事、判別に有利に導く事、などのデータを、検索するのがAIである。どのように判別するかはAIの関数で作れる。だから結構初期のデータと関数で決められてしまうことになってしまう。知る程怖い社会になる。AIに道徳教育が必要だが、それも作為かな?今の人間が策士している社会と変わらない。AIだけに格差は無限大化されてしまうのか?

<読書>

「雪明かり」藤沢周平 講談社文庫

貧しくとも夢を見て健気に生き抜く女。武士酒井の終焉を迎える頃の騒めき事情。善人も、悪人も優しさだけが取り柄の人間性。そこに一筋の雪明りが注す生きることの意味を巧みに描く結末。好いね!周平の短編。

 

 

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2019年10月13日 (日)

今年のノーベル化学賞に思う

 今年のノーベル化学賞に輝いたのは、旭化成のフェローで企業出身である吉野彰氏に決まった。リチウムイオン電池の成果。特に正・負電極の組み合わせによる製品化であった。ボケ爺も企業家であったから、うれしい。製品化でもノーベル賞がもらえるのだ。製品化として、ノーベル賞をもらった日本人は、3人になった。

 ボケ爺に2つの思い出がある。某企業に勤めている時に、コアコンピタンス時代(他社に真似できない核となる能力)だ、と言って、社長肝いりで、40名ほどの若者が集められた。将来の核になる部品技術のテーマ選びのワークショップを行い、3つのテーマを選んだ。一つが液晶パネル。ハンディPCのパネルである。2つ目がリチウム水素電池であった。モバイル時代の電源として。もう一つが、卓上型で自在な絵、文字が印刷できるレーザプリンターであった。ボケ爺は、このレーザプリンターの開発の出身者だったからではあるのだが。

 そのレーザプリンターの中心になる技術が感光体(光半導体)であった。今までは、無機材料のSeSi, などが中心で、バッチ処理でないと作れなかった。それに対し、旭化成はフタロシアニンと言う顔料(錯体)を使った有機光半導体の開発をしていた。ボケ爺のところに相談に来られた。「それだ!」と、早々に未来の多量生産に向き、かつ廉価な部品となる感光体の開発を旭化成と共同開発して、世界で、一番乗りで製品化した。この感光体が出来たことで、今日、2000万台以上のレーザプリンターが年間で出荷出来、消耗部品として、本体の46倍の感光体が生産される。これもビッグな開発であった。ボケ爺はひそかに、これもノーベル賞相当の技術開発だったと、旭化成に感謝している。

<読書>

「記憶の箱舟」鶴ケ谷真一 白水社

=または読書の変容;エッセイシストであるらしい。記憶になっている内容が濃いい。随分と多くの読書(参照本)が随所に蘇るようだ。本当か?どうしてこんなに記憶できるのか?読書家の多くは「忘れろ、忘れることによって次の読書ができる」と言う人が多いおだが。参考文献だけでも百冊ほど、引用ページは3倍以上。凡人には無理。脱帽。

 

 

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2019年10月 6日 (日)

ノーベル賞、2019

 今年(2019年)のノーベル賞の受賞者の発表が、今週から始まる。さて日本は今年も受賞できるのか?注目の週になる。その発表が楽しみだ。

 一方、歴代の日本のノーベル受賞者は、日本の基礎研究の基盤の軟弱化に警告を発している。この事実は、平成時代の残念な状況にも表れている。

 大学の世界の地位に表れている。今はトップ50に一校、年々下降している。論文の引用数も日本は下降線をたどっている。その一方、中国の躍進は目覚ましい。平成時代、この変化に眼をそむけている結果だろう。例えば、GNPでは、パットしないイギリスは着実に、大学の順位はトップクラスで、維持しているし、論文引用数も維持。

 日本は大学への基礎研究費の削減が続けられている。その分、選択集中的な研究費の投資に回している。だがこれらの審査は本当に正当な方法なのだろうか?誰が未来の研究の価値を決めているのだろうか?選択と集中の時代は、平成時代の失敗の遺物だが。多様化の時代への変化を避けている。改革が決断できない残念な日本がある。

 大学革新に民間からの支援を確保するために、JST(日本科学技術機構)は大学の研究を企業に紹介するセミナーを周2回、1年間を行っている。ボケ爺も聞きに行くのだが、すべてが、特許化を前提としている。又、年々、専門が細分化してきて、小さな研究開発が多くなってきている。さらには、論文の引用の多い先生方はこれには参加していない。成果が少ないからだ。つまり、研究が研究費支援をもらうことへ忙殺されて、本来の研究がおろそかになる。研究は論文で価値が決まるはず。応用技術は特許かもしれない。今の大学は研究費の支援を確保するために特許化(応用技術)に移行してしまい、大学の研究基盤が損なわれてしまった残念な日本。

 理化学研は、肥大化して、研究費の3割以上は間接費に使われてしまい、国費の無駄が目立つ。研究員は日雇い(契約研究員)化して、腰を据えた研究は出来ない。これも残念な日本の現象である。ドイツをはじめとする欧州の様に研究所を単一化の小規模にして、それぞれが協業化すべきでは無いか。

 

 

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2019年7月11日 (木)

はやぶさ2の最後のミッション

 今日は、朝から落ち着かない時間を過ごした。10時過ぎに、は「やぶさ2」が「リュウグウ」に再着陸を試みる。以前に、地表を掘り起こした人口クレータの、ホンの僅かな円(直径7m)内にタッチダウンすると言う離れ業を試みるからだ。

 今か今かと待っていたが、1026分のニュースの一報で、1020分ごろに着地、鉱物採集に成功したらしい、と。1046分に毎日新聞より、JAXAから正式に成功した、はずだ、と。

 素晴らしい快挙となる。一度目の成功でも素晴らしいことだ。が、さらに人口クレータを作り、粉塵が収まるのを待ち、再び、しかも人口クレータ内の鉱物を狙い、成功したからだ。正直、ボケ爺は、失敗するだろうから、一回目の成功で帰還した方が好いと思っていた。

 だが、プロジェクトの人々はチャレンジをした。自信があったのだろうか?ここしばらく日本は「挑戦」、と言う言葉を恐れて20年が過ぎ去っていた。(バブル崩壊後)

 宇宙空間の飛行は、「三体問題(多体問題)」としてポアンカレが解けない方程式と証明してから、シミュレーショに頼ることであった。リュウグウ付近のはやぶさ2との交信には、1315分の時間を要する。つまり、指令を出しても、15分後でしか、命令は届かない。普通は遅れ制御となって、フィードバックは出来ない。多分、フィードフォワード制御を行っていたのだろう。あるいはバックキャストであったか?目隠し制御であった。

 又、これらの生成の制御に使われた動力が、イオンエンジンだったことも夢のある話である。通信メーカーであるNECの作品だと聞くのだが?

 無事に帰ってきて、採取した鉱物が、狙い通りの成果を上げてくれることを期待する。

 

 

 

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2019年6月 4日 (火)

日本のAI人材

 何度も同じような課題を書いて、読者にとってイササカ食傷気味ですよね。しかし、これを解決するためにどうすべきかの提案を繰り返し出張しておきたい。日本の未来のために。

 ソニーは、デジタル人材の報酬を二割ほど増やすそうな。やはりAI開発の遅れが心配らしいが。増やしても2割程度では、世界から大幅に出遅れている。アメリカでは、優秀な人材は、上限がない。

 AIの人材はトップクラスの半数はアメリカに手中している。日本のAI関連の人材は、アメリカの4%程度である。それもディープラーニング関連では1%に満たないだろう。当然ながら、英国や中国にもかなり劣る。そして、レベルとすれば、5周回の遅れであろう。日本の学界の人工知能の集会には出席するが、ボケ爺は、よく理解できないけれど、それだけを観れば、盛んな方だと思ってしまう。

 その大きな遅れは、海外、特にアメリカに出かけて知能を学ぶ姿勢に欠けている。日本のSW教育(コンピュータサイエンス)が極めて貧弱なことも関係する。大学で始動できない。残念ながら各企業は、M&Aで俄か補充を考えるだろう。

 なぜ、AI人材が必要かは、当然わかるでしょう。金融、医療、製薬、セキュリティーなどの最先端技術が脅かされるからだ。しかも、かなり高付加価値の産業ばかりである。出来上がった製品(AIの装置(キット))を買って導入すれば良いと思っている人がいるだろうが、とても買えるレベルの製品ではない。高額で競争力は無くなるだろう。

 AIでも「機械学習」技術程度なら、ロボットへの適用にカバーできる。機械学習のSWなら、日本は強い。だが、防衛、テロ対策では難しい。やはり、日本はモノつくりから脱却できないのだろうから、得意を伸ばすことに集中すべきだろう。

 さて、アーキテクチャー技術や、ディープラーニング技術のコンピュータサイエンス者の育成にどのような方法があるのだろうか?

 

 

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2019年4月29日 (月)

平成時代の成果(その2)

 平成時代は、明治維新のパラダイム時代(欧米追従の富国強兵)の終焉を、日本では迎えていたのである、とボケ爺は思うのだが。

 世界では、大規模、垂直統合型企業のパラダイムが崩れ、小規模、水平展開型企業社会と、同時に通信(ネットワーク(Wi.Fi)へ)革命のパラダイム変革が進んでいたが、日本はそのパラダイム変化から一周遅れとなってしまった。

 次なる元号「令和」の時代は、世界から次の「パラダイム変化の津波」が押し寄せてきてくる。それは、「働き方を変えてしまうAI」の活用と、「記録方と金利システム変えるブロックチェーン」の台頭である。2025年がターニングポイントだ。

 日本はそのパラダイム変化に完全に乗り遅れている。つまり世界のパラダイム変化に対し、2周遅れとなっている。

しかし、幸い、日本の得意な「帰納法思考」で、成果が出てきている。医療や、製薬分野で著しい成果(特に、再生医療のiPS、肝細胞。遺伝子癌治療、など)である。人間は100歳まで生かされる研究が進んでいる。

 改めて、「生物とは何か?(What is life?)」に立ち返った議論が必要時代になる。これが、次の、次のパラダイム変化だ。その生命は、生物の合成と分解の維持である。その製造機にどう対処できるか。

その製造装置の開発が日本では得意分野となるはずだ。モノづくり日本の復興もありうる。命題を探す社会システムの構想力や発想力では世界に残念ながら及ばない。これには「演繹力」が必要だからだ。日本人はこれに弱い。

日本では、命題が明確で小さな構想が生かされる分野で力は発揮できる。ロボット(メカリンク機構)、IoTと連携(手近で小さなことの便利さ)構成力を見直すことが出来れば。そこに、IoTに「マイナー(小規模)なAIを注入することで実現できる。

又、金属、化学材料開発にも強い。これらの実用化は帰納法発想だからだ。世界の得意な分野を、不得意で追っかけるのではなく、日本の得意な分野を伸ばそう。日本の未来はある。

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2019年3月 2日 (土)

シンギュラリティは起きるのか?

 シンギュラリティ(技術的特異点)が2045年に起きると騒がれてから久しい。AIが人間の知能を超える変曲点(特異点)の事を云うのだが。本当か?

 歴史的に見れば、日本では、「承久の乱」で、天皇を中心とした公家社会から、武家社会に移行したパラダイム変化が、その一つだろう。次は、「明治維新」である。江戸の徳川武家社会から、公民の社会へ、階層社会から平民社会へのパラダイム変化である。

 西洋では、「宗教革命」からルネッサンスへ、その後は、イギリスから起きた「産業革命」のパラダイム変化であろう。

 漱石は、産業革命の真っただ中のイギリス国民がパラダイムの変曲点で戸惑う社会に直面して、明治維新で、バカちょんで西洋文明の導入に日本の怪しさを強く非難してきた。

 AIの進化は、シンギュラリティとは別に、「パラダイム変化を起こす」事だけは間違いない、とボケ爺は確信する。労働者の質の変化である。1927年の世界恐慌は、フォードのベルトコンベア生産革命で、労働者のリストラを強いられて起きている。

 AIの進化は、知識力の業務で、定型の労務で、膨大なデータの分析の業務で、製造現場での労務で、比較分析の労務で、などでAIに置き換わる。今の業務の約50%はAI+ロボットに取って代わる。

 このパラダイム変化で、人類はどんな恐慌を起こすのか?さらには、どのように受け入れるのか?すでに始まっている。2025年には、変曲点を通過するであろう。その後の社会は、だれも予想が出来ない。

<読書>

AI vs 教科書が読めない子どもたち」新井紀子 東洋経済新報社

著者は、「東ロボくん」で有名であり、東ロボくんは東大入試に挑戦させた。が、偏差値57.1までで、あきらめた。その理由は読解力が身に付かないからである。AIは数学である。数字で解けなければ、役に立たない。読解力は数学に置き換えられない。読解力を身に着けるには、一に国語、二に国語、と言われるように教科書を徹底して読み通す事らしい。数学も、読解力で差が付く、との主張である。

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2019年2月23日 (土)

はやぶさ2、無事着陸成功

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロメートル離れた小惑星「りゅうぐう」に22日、午前7時29分着陸したと発表した。成功に万歳!

岩だらけの地表で半径わずか3メートルの場所を狙って着地した、との事。驚くほどの高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに、小惑星探査で世界に存在感を示すことが出来た、事は嬉しい。

 吉川真ミッションマネージャは「着陸に成功し、すぐに上昇した。地表の岩石を採取するための弾丸を発射した信号も確認した」と語っていた。

 重力場の3体関係は、数学的には解くことが出来ないことは証明されている。シミュレーションでしかない。繰り返し、繰り返し、根気よく、ひたすら演算を予測したのだろう。ボケ爺も学生時代、この3体問題に挑戦したが、その時は衛星のドッキングの課題だった、の思い出がある。

 小惑星「りゅうぐう」の岩石は太陽系が46億年前に生まれたころの痕跡を残す「タイムカプセル」であるらしい。岩石持ち帰り工程は19年夏までに再び着陸に挑み、20年末までに地球に帰還する。宇宙の成り立ちや生命誕生の謎を探るこれからに期待が膨らむ。再び着陸をすると、今度は失敗しなかと、老婆心ながら心配する。

 約3億キロメートルは通信に20分程度かかるらしい。指令をしても、20分後でないと言う事を聞かない、また、「はやぶさ2」が信号を発しても20分後にしか届かない。制御に遅れが入る。その誤差を縮小にするには、予測のシミュレーションを根気よく繰り返し、精度を高めるしかない。何年もの遠大な時間が流れたはずだ。よくぞ成功したものだ、その根気に、ボケ爺は感心している。

 宇宙は、夢がある。岩石が採取出来ていて、無事に戻ってくることを祈ろう。

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