サムスン会長死去
サムスングループ李健ヒ(イ・ゴンヒ)会長が死去。中興の祖として絶対独裁者として君臨していた。サムスン電子の今日の企業規模、世界のサムスンの名を誰にも知らせしめた功績者であるからだ。他に、韓国の社会システムにも関係している。将は絶対権力を以っている。合掌!
早稲田大学を卒業し日本語は堪能である。2004年にボケ爺は、サムスン電子に合流した。その頃の各事業部のトップはほとんど日本語が堪能であった。
経営戦略は、日本的であり、日本の戦国時代の参考書であった「孫子の兵法」を学んで、徹底して活用していた。だが、その頃の平成時代には日本企業の経営者は、何故だかサムスン流の経営法を研究していた。
ボケ爺は、何故、日本の経営者がサムスンの経営法を学ぶのか?不思議であった。何故なら、それは「孫子の兵法」そのものであるからだ。7年後サムスンを退社してから、サムスン流経営と「孫子の兵法」とを対比させ、業界紙のコラムで証明してきた。
息子の李ジェヨン(現副会長)とは4~5回、会食を共にした。実に穏やかな賢者である。慶応大学を出ており、日本語だ。質問は鋭い。帝王学を早くから学んでいたであろう。さらにアメリカの大学院に留学していたので、その方面の人脈も多かった。日本の電機企業や材料企業のトップとは、情報交換の定期的会合を持っていた。
さて、息子が会長になることは間違いないが、絶対権力者であることには変わりはない。この業界を取り巻く環境は変化が激しいことに加え、米中との競争が厳しい。何処まで、部下に任せきれるか、則ち「権限移譲が出来る」かが今後のサムスン電子の成否を決める事だろう。かなりの事業分野でLGグループに突き上げられている。
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