2025年2月15日 (土)

強欲と傲慢のフジTV事象

 今日は立春に相応しい穏やかの暖かさである。これが長く続くといいのだが。お祭り騒ぎの好きなマスコミの「中居正弘のセクハラ」「フジTVの“上納”コンプライアンス」。あの騒ぎは何だったのか?下手な質問、追及の論理にもあきれる。いつの間にかウヤムヤ。これが日本のマスコミの軽薄な行動だ。

 思い出す。昭和時代のバブル全盛期に、金融機関・企業による、官僚の接待が盛んだった。政府の方針や、バラマキ支援金の情報を掴むためだ。エスカレートして、「“ノーパン接待”」にまでエスカレートし、官僚間の宴会でも。その時もマスコミの追及は中途半端で、責任を取る人もいない。いつの間にか、失速してしまった。

 日本はこのような「痴態」を堂々と行い、「恥」に思わない人種か?武士は恥を最も重視していたはずだが。痴態は繰り返す。残念な人種だ。

<読書>『海と毒薬』遠藤周作 新潮社

「良心とは?」を問い続けた作家、と思っている。中期の『沈黙』、後期の『深い河』の前に、この課題の提案だった。一貫してキリスト教の倫理観に対し「神を持たない良心は、罪として善にも悪にも変容する」。「人間の倫理の根源」とは何だろうか、を考えさせる秀作だ。

<読書>『財務省亡国論』高橋洋一 あさ出版

今日の財務省は天下りの一点に興味。天下りが有利になる施策のみ。「DIAMOND(2024.8.26)に財務省天下り給与の公表。他省庁の2番手の2~4倍高額。顧問料と二重取り」も。他官僚の天下りは高額だ。財務省の基本は「増税だけを考えた施策」「公共投資を止める」「国債を無制限に発行」「補助金名目でバラマキ」だ、と闊歩する。

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2025年2月 7日 (金)

日産の栄光は維持できるか?

 日産の経営が、2回目の危機に陥っている。グルーバードの成功、トヨタのコロナと競争を繰り返した。モデルチェンジするたびに、売れ筋は入れ替わった。その時まではほぼ対等だったが経営は可笑しくなる。一つ原因は、強い労働組合に独裁者が。二つ目に、トップ企業のトヨタに負けたくない、との強欲と傲慢な社内風土を生まれた。

 その結果、経営指数では、総売り上げは、トヨタの半分まで落ち込み、機種はトヨタと同じ数だった。当然、利益は地を這う。リストラのゴーン社長がV字回復。体質は、「誰かが決めてくれる」「天下の日産との傲慢体質」が蔓延し続いた。

 さてホンダが助け舟を出した。多分、日産の傲慢体質は、「二輪車出身のホンダの軍門にだけは下りたくない」だろう。豊臣の大阪の陣、冬の陣の戦いと同じようだ。

<読書>『五葉のまつり』今村翔吾 新潮社

思わず「ウナって」しまう。秀吉が中国返しで、羽柴軍が明智軍を倒し、秀吉の天下取りが始まる。今後の「天下を収める組織づくり」を、と、土木、司法、財政、宗教・調停係、行政に5人を担当させた。その時の人間関係を実にきめ細かく描き出して、「リーダーの在り方」を描き切っている。「会社経営の神髄」として描かれる。深い深いサラリーマン指南書だ。

<読書>『幸村を討て』今村翔吾 中央公論新社

実に細かい人物考査、さすが著者、と読み始める。だが、話が飛び過ぎと登場人物の多さと複雑さで、読解力の無いボケ爺には難しすぎ。戦闘中の大将(リーダ)の決断の仕方は大いに賛同。「家系を残すための真田家」の決断。①大将になる志を持つ者、②大将より従属を選ぶ武将。③人間騙し合いで生き残る。そこに島国根性が生まれ、世界から信用されない、に、警告を示唆?

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2025年2月 4日 (火)

気になってる救急車

 今朝の夢に出てきた「気になる救急車」。その救急車のサイレン(ピーポ、ピーポの音)の音程が1~2ターブ低い。2週間に1度程度は聞こえてくる。音程が低いと緊急性が薄れるように思える。何故低いのだろうか?気になっていた。夢の中での回答は「命が助からない人」を乗せているいる、が理由、と。本当か、消防署で一度聞いて確認してみたい。これも年寄りの僻みであろうか?

<読書>『老後は上機嫌』池田晴彦・南伸坊 ちくま新書

人間が生きると言う事は非常に面倒くさい。どうせなら、「面白く、長い人生、楽しんだ者が勝ち」=「面白中毒」「抱腹絶頂の人生賛歌」。「面白い事」とは「発見すること」つまり「勉強すること、解るように」。「真面目さを持つが肝要」「同調圧力に負けない」。

<読書>『老いの深味』黒井千次 中公新書

90歳を迎えようとなる著者の月1回のエッセイ。歳を取ると、至る所で、1年前とは違ってくる。ボケ爺も実感。「老いる」とは、肉体と脳がアンバランスになり失敗が続く。筆者は『老いのかたち』『老いの味わい』『老いのゆくえ』に続く4冊目(4~5年間)。だが、驚くに、同じ内容が無い。それほどに記憶力は衰えていない。

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2025年2月 3日 (月)

雪に振られた節分

 昨日は、暦上の本日の立春より一日早くなった。地球の自転の僅かなぶれを修正した結果だと言う。「朝から雪だ!」だと天気予報は騒いでいたが、空振り、となってしまった。残念!

 雪を見込んで、朝の散歩は取りやめて、一日、部屋にこもって読書三昧と意気込んだが、ウトウトに見舞われた。

<読書>『読書と言う荒野』見城徹 幻冬舎

読書の量が人生を決める、苦しくない読書はない。と豪語する。人間は劣等感の塊だ。だから、他の人生を読書から学び、「自己検証(反省分析)」「自己嫌悪(ダメなとことを自覚)」「自己否定(次の挑戦の糧)を見出す。編集者人生の苦悩と挑戦の自分史だ。

<読書>『眠れなくなるほど面白い生命科学の話』高橋祥子 日本文芸社

少々主題が長いが、まさしく面白い。生命科学がここまで進んでいるのかと、驚く。全ての説明に図解が付与されているから、その絵を眺めているだけでも、分かったつもりになる。特にたんぱく質構造などの組み合わせに未来がある。今後はAIが支援。速く研究が進むように、政府の大々的な支援を望む。

<読書>『傲慢と善良』辻村深月 朝日新聞出版

「ストーカに追われている、助けて」、と婚約者の電話後、失踪。ミステリーの謎解が始まる?失踪の真実を探るために多くの同僚に話を聞く。「男は貴女のことを70点の人物」、「なので捨てられるかも」と、嫉妬から同僚は「傲慢な考え」に変質。傲慢曰く、孤独な人間は「自分の考えは常に正しい」と、思いこむ。傲慢は自己評価を怠る。コミュニケーションは難しい。「善良」曰く、真面目な善良は「嘘も方便」が使えない。

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雪に振られた節分

 昨日は、暦上の本日の立春より一日早くなった。地球の自転の僅かなぶれを修正した結果だと言う。「朝から雪だ!」だと天気予報は騒いでいたが、空振り、となってしまった。残念!

 雪を見込んで、朝の散歩は取りやめて、一日、部屋にこもって読書三昧と意気込んだが、ウトウトに見舞われた。

<読書>『読書と言う荒野』見城徹 幻冬舎

読書の量が人生を決める、苦しくない読書はない。と豪語する。人間は劣等感の塊だ。だから、他の人生を読書から学び、「自己検証(反省分析)」「自己嫌悪(ダメなとことを自覚)」「自己否定(次の挑戦の糧)を見出す。編集者人生の苦悩と挑戦の自分史だ。

<読書>『眠れなくなるほど面白い生命科学の話』高橋祥子 日本文芸社

少々主題が長いが、まさしく面白い。生命科学がここまで進んでいるのかと、驚く。全ての説明に図解が付与されているから、その絵を眺めているだけでも、分かったつもりになる。特にたんぱく質構造などの組み合わせに未来がある。今後はAIが支援。速く研究が進むように、政府の大々的な支援を望む。

<読書>『傲慢と善良』辻村深月 朝日新聞出版

「ストーカに追われている、助けて」、と婚約者の電話後、失踪。ミステリーの謎解が始まる?失踪の真実を探るために多くの同僚に話を聞く。「男は貴女のことを70点の人物」、「なので捨てられるかも」と、嫉妬から同僚は「傲慢な考え」に変質。傲慢曰く、孤独な人間は「自分の考えは常に正しい」と、思いこむ。傲慢は自己評価を怠る。コミュニケーションは難しい。「善良」曰く、真面目な善良は「嘘も方便」が使えない。

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2025年1月31日 (金)

また起きてしまった航空機の衝突

 首都ワシントン近郊で29日夜に起きた旅客機と米軍ヘリコプターとの衝突で、極寒で、寒い夜、冷たいポトマック川に墜落とのニュースが届いた。誰もが悲嘆に打ちのめされる。合掌!

 多数のフィギュアスケート関係者が乗っていた、とCNNは「数世代にわたる喪失。米フィギュアスケート界の未来も失われた」と。

 1年前に羽田空港で起きた、民間旅客機と海上保安庁の航空機とが滑走路で衝突事故を思い出す。いずれも、「交信通話のコミュニケーションミス」、かと。日本の場合は英語だから起きがち。今回は自国語(英語)。管制塔から「着陸機は見えるか」「着陸機の後方に回って」、に米軍ヘリからは「確認できます」だけ。着陸機の後方へ回ります」の返事がない。この場合も「交信者間の思い込み」のコミュニケーションミスだ。

 トランプ2.0は吠える。民主党政権の「DEI(多様性、公平性、包括性)施策について「彼らは、FAAによる安全確保の任務のためには多様性が不可欠だ」と言っていた。しかし、トランプは、「全く逆だ」と。「我々は能力がある人材を求める」と述べた。

 一理有る。日本でも大きな課題である。マニュアルに頼る知性の時代、「忖度せず真剣勝負で、無心な野生的対話」を守る、をボケ爺は求めたい。

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2025年1月29日 (水)

森永卓郎氏の死去に合掌!

 がん告知を受けて公にして治療されながら仕事を勢力的にされていた。驚くべき努力家であった。経済について素人の国民に分かり易くマクロ経済を説いていた。ボケ爺も、何時も「なるほど」と目からうろこの連続だった。まだ若い享年67歳だった。

 がん告知から、精力的に著書を発行されて、「政府・官僚に」「ジャーナリストに」「経済学者」にも物申す。と一刀両断は爽快である。特に『ザイム真理教』『官僚生態図鑑』『新NISA の洗礼』はズバリ、今後も日本の恥部である課題提案が多い。このBlogの読書に取り上げた『書いてはいけない経済墜落の真相』は今日の日本の大きな恥部が抉り出されている。冥福をお祈りいたします。合掌!

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2025年1月19日 (日)

花粉病が始まった

 ボケ爺は年寄りだ。全ての感覚が鈍くなる、はず。だからボケにも鈍くなり生きていられる、と思っている。だが、花粉病だけは、何時までも敏感で、衰えを知らないようだ。3日ほど前から始まった。今年は1種間ほど早い。

 眼から涙、鼻から鼻水、と。真面目な抗体は働き始めたようだ。これが4月半ばまで続くのだからたまらない。花粉症だけではない、いろんな抗体が働いて、いろんな病気の気配りをしてくれるから生きていられるのだろう。

 花粉病の始まりは、例年と変わらず敏感に警報を発するが、花粉病の激しさは、毎年少なくなってきているようだ。せめてもの慰めだ。今年も軽く済ませて欲しい。

 明日からは、もっと激しい変化が押し寄せる。アメリカでは、トランプ大統領の就任式。世界が寒波に襲われるのか。イスラエル・ハマスの停戦も。米中貿易戦争も。日本も何かの嵐に襲られる。被害が少ないことを願う。

<読書>『文学 2024』 日本文芸家協会編

今年の12名の選定は、戦前生まれの古手、と高度成長が始まる頃に生まれた若手と半々だ。ボケ爺は年寄りの短編はある意味理解でき同意も感じるところが、高度成長後の若者の内容には理解が及ばない。昭和時代からの進歩はなく、惨めで残念なボケ爺を実感した。

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2025年1月17日 (金)

阪神・淡路大震災後30年

 30年前、阪神・淡路大震災が起きた時間に、始発ひかり6:00発に乗り、うっかりと寝込んでいた。30分ほど過ぎて目が覚める。構内アナウンスで「こだまを先に発車させます」。アレ、転職初日、大阪本社の9時からの会議に間に合わない。「名古屋停まりになるかもしれないが出発させる」、とのことだ。名古屋までの社内放送は2回。「大阪以西で地震が発生した模様だ」、と。名古屋駅新幹線待合室のTVが阪神地域の地震を報道している。「数十人の死者」「5か所あたりから出火」、と。払い戻しで改札口を出ようとする、駅員が、「1万円札でなく乗車券を見せてください」。いささか焦っている。駅員に、大阪に行く方法を聞くが、「方法はない」と言う。TVはその後、死者数も数百人に増え、出火はさらに拡大し、白い煙は空を覆っている。高速道路は横倒し、バスが半分落ちかかっている光景を映す。

 大阪本社に電話する。「私一人、自転車で出社、大阪、阪神地域の電車は全て停まっているから誰も出社できない」。「本社の事務所のPCが散乱している。仕事にならない」、と。会社が用意してくれたマンション(西宮市内)に電話したが通じない。結果、独身寮に6か月住む。崩壊したビルの後片付け、とブルーシートに覆われた街の光景を車窓から眺めながらの勤務が続いた。

 阪神地域の復興に莫大な債務を負ったままで、未だに返せていない。日本を弱体化させる自然災害だ。関西の経済沈下はこの大震災から始まった。東日本大震災、能登半島地震、とその間、熊本地震、北海道地震。水害は毎年どこかで起きる。今後も災害大国日本は生き続けなければならない。復興債務は永遠に返せない。バブル時代の大国を望むことなく粛々と縮小均衡の日本を作り上げる努力が必要だ。

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2025年1月16日 (木)

満月・水仙・サギ・カモ

 昨夜の満月は大きく白く美しく、東の空から登り始めたのは太陽が西に沈んで、すぐ。寒く冷え切ったビルディングの一角から覗く姿は神秘的。荒れた心に響く。

 日本水仙(寒中花)は凍るような土から顔を出し、真っ白い花びらに黄色の芯が、これも又、神秘的。草花の色彩は何故多様なのか?多様性でなければ生き残れないからだ、と説だが。人の心に寄り添えるから可愛がられる。

 野川の川面には、渡り鳥のカモがやってくる。冷たい水の中で、小魚を追い回している。否、じゃれ合って楽しんでいるのだ。今しばらくすると子ガモを抱えて、悠然と泳ぐ姿が待ち遠しい。

 カモの小魚取りを見守りながら、シラサギや、鼠色のサギが、単独で、水中を睨んでいる。不思議にもカモたちの近くで立ち澄ましている。何を想っているのだろうか。

<読書>『無明』今野敏 幻冬舎     副題;警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ= 単純な事件解明、複雑な縦組織、人間関係の中で、信念を通すリーダー。そのリーダーの矜持の必要性を強く際立たせた仕立て。リーダに必要な倫理感に参考になる。

<読書>『海風』今野敏 集英社     歴史小説に挑戦。現在のビジネス組織政策、人事政策、特に組織内の人間関係の妙味で未来を、さらにリーダー論までに及ぶ。著者の得意の警察小説に仕立て生き生き描き出される。歴史と言うノンフィクションに現在ビジネスへのフィクション化。ビジネスマン必読。(黒船来航時代の筋立てだが)

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