「さよならマエストロ」
日曜日の9時からのTVドラマの主題である。音楽好きな女の子。才能を発揮して、順調に成長していた。一家でドイツに渡り、その花を咲かせることとなる時に、父は娘のバイオリンの演奏に感動したが、「第3楽章の第2主題、少し走ったね。あそこを修正すればファイナルでもっといい演奏ができるよ。頑張って!」、と激励を返した。当然もっと良くなることを期待してだが。娘は、これ以上の頑張りに耐えられない、とバイオリンを止め、父を拒絶し、逃げ出す。
ボケ爺は、相手の悩みも考えず簡単に、「頑張れ!」と言ってしまう。相手を激励することは「頑張れ!」しか知らなかった。「頑張れの意味は、君ははまだ自己を追い込める余地があるから、「追い込め」、と言っている。結果は努力を共有しようとはならない。頑張れ、は、相手に「さらなる大きな負荷」を賭けている。残念なボケ爺だ。
君に何か支援できる、或いは共有できる何かがあればいいのだが。相手の心を思いやる言葉は難しい。「支援出来ることがあったら言って」とか、「寄り添っているから」とか。相手の気持ちが分からない中で「頑張れ、は禁句」だ。今頃分かっても遅すぎるのだが。
それにしても、娘役の響の芦田愛菜の演技は上手い。又大変な秀才だと聞くが。
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