2024年3月12日 (火)

「さよならマエストロ」

 日曜日の9時からのTVドラマの主題である。音楽好きな女の子。才能を発揮して、順調に成長していた。一家でドイツに渡り、その花を咲かせることとなる時に、父は娘のバイオリンの演奏に感動したが、「第3楽章の第2主題、少し走ったね。あそこを修正すればファイナルでもっといい演奏ができるよ。頑張って!」、と激励を返した。当然もっと良くなることを期待してだが。娘は、これ以上の頑張りに耐えられない、とバイオリンを止め、父を拒絶し、逃げ出す。

 ボケ爺は、相手の悩みも考えず簡単に、「頑張れ!」と言ってしまう。相手を激励することは「頑張れ!」しか知らなかった。「頑張れの意味は、君ははまだ自己を追い込める余地があるから、「追い込め」、と言っている。結果は努力を共有しようとはならない。頑張れ、は、相手に「さらなる大きな負荷」を賭けている。残念なボケ爺だ。

 君に何か支援できる、或いは共有できる何かがあればいいのだが。相手の心を思いやる言葉は難しい。「支援出来ることがあったら言って」とか、「寄り添っているから」とか。相手の気持ちが分からない中で「頑張れ、は禁句」だ。今頃分かっても遅すぎるのだが。

 それにしても、娘役の響の芦田愛菜の演技は上手い。又大変な秀才だと聞くが。

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2023年1月31日 (火)

1月はいぬ(行ってしまう)

 昔から、日々が、あっという間に過ぎることを「いぬ」と言う。発病してから一か月の記念日である。

  3週ごろから10年以来の大寒波と騒がれて、山陰地方を含む日本海側、北海道まで大雪に見舞われた。交通渋滞は気を付けたことから、免れたが、水道の凍結で、断水が多く発生した。寒さを経験している寒冷地で何故?

 ボケ爺も寒さは困る。高血圧には寒さは堪える、すぐ危険値を超えてします。今回の発病はその高血圧が要因である。医者曰く、「最低は室温を18℃」、「20℃は保ちたい」、と言われている。エアコンで20℃を保つには、一日中エアコンを動かさなければならない。電力料金が心配だ。TVのニュースで、12万円はかかるだろうとの話が出ていた。東京電力では、約30%値上げを申請したという。夏場のエアコン費用が恐ろしい。クワバラ、クワバラ。

 こうなれば、冬場は薪ストーブ、石油ストーブの出番だが、すぐには間に合わない。むしろ火事が心配だ。早く、温かくなってほしい。ボケ爺の発病が再び起こさないように。夏場の電力を使わない過ごし方を、また考えよう。

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2023年1月27日 (金)

退院後の最初の定期健診

 昨日は退院後の最初の定期健診だった。一時期、足に筋肉痛が発生して、今日はタクシーでなければ行けないか?と思っていたが、間に合って筋肉痛は治っていた。駅から歩いて15分と書かれていたが、20分は掛かる。

 武蔵野の面影に、建つ病院は外観も立派だ。少々早めに到着したので、休もうとして、受付に行くと、すぐに検査を受けてください、と言う。あわただしく3件の検査をすました。医師との面談は11時半からだ。40分ほど早い。面談室の前で待つこと50分、10分遅れの面談だ。

 医師曰く、「すべての係数で問題ありません。順調な回復です」ホームドクターの指定もきっちりと聞いておいてくれて、そこへの診断書(紹介状)も整っていた。医師に質問した。体力がまだまだ、どうすればいいですか?

医師曰く、「焦ることは無い」。「たんぱく質ではなく炭水化物をしっかりとって、アミノ酸を介して、エネルギーと、脂肪を確保しなさい」。「え~、炭水化物は悪いでしょう?」と言うと、55Kgで入院して、51Kgで退院は、明らかにエネルギー不足。たんぱく質で補うにはかなりの時間がかかる、だから、炭水化物」。

 それに、「気を付けなければいけないことは、ろっ骨の何本かを切って繋いでいるので、完全に接着できるには、3か月はかかる。それまでは重いものを持たないこと、が大切です」。再度 、ろっ骨の件で注意を促された。気を付けよう、と。次の定期検診は7月だ。

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2023年1月18日 (水)

晴れて(?)退院

 急性大動脈解離Sanford A(心臓から出たすぐのところに直線部)。と言う生命の根源の動脈パイプが張れる寸前で、手術により、生還した。クワバラ、クワバラ。

 原因は単純でない。第一の原因が、高血圧、二番目が、動脈硬化、第三番目が、血管壁の老化(柔軟性がない)で、手術した医師曰く、小生は、「どうやら第一の高血圧だったのではないか?」「血管の酷化、老化は見当たらなかった。次の兆候も発見できなかった」

 とにかく体力をつけるために、「病院のリハビリ程度では間に合わない、早く帰れ!」と。栄養士は曰く、「炭水化物(アミノ酸からエネルギーを稼ぐ)たんぱく質、ビタミン類(生野菜)、塩分は一日6gに抑えなさい」、と言う。(炭水化物は重要だ、と言うが?)

 昨日(1/17)12時半ごろに自宅に着いた。郵便受けは、満杯。生ごみから悪臭が。冷蔵庫の卵は、息子夫婦の孫たちが食べてくれたようだ。その他、期限切れは、そのまま冷蔵庫に残って悪臭が漂っている。

 昼寝をする3時間の爆睡である。夜は眠れないかもと心配したが、10時から今朝7時まで爆睡。とにかく病院では睡眠薬を飲んだが、眠れなかった。やはり我が家が最高。

 朝食にため、茶店に出かける。そろり、そろりと歩行(約1Km)小学校はすでに始まっている。結構な値上げだ。カフェの香りが、花を刺激、思わず目をつむり、鼻を左右に振る格好は老いぼれボケ爺の姿だったろう。

 今日の午後も昼寝、寝すぎて、今日の予定が狂う。急いで出かけたが、途中で息切れ、ふら付く、そのまま倒れるかと思いきや、網の塀に捕まることができた。十分ほど休む。まだ無理はいけないらしい。体が警告してくれている。

 PC-Dockに電話、「Printer 接続がうまくいかない」、と問い合わせ。WS11からWiFiでなければ接続できない、と言う。厄介なことが、また一つ増えた。

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2023年1月16日 (月)

ビジネスカバンが届く

 と言っても、息子が、わが家に持ち帰っていた。病院で、各種に活用した証明書もビジネスカバンの中にあった。当然、PC、スマホ、現金の幾ばくか。クレジットカードも入っている。

 せっかく息子が来てくれたので、息子と面会したい。だが、この病院の規則は、コロナ患者とは接触できない。だが、ローソンコンビニが病院内にあるので、ローソンで、と内密に会うことができた。対面して話すことは無いのだが、顔だけでも観たい。再開ができた。何も言うことなく、「では」と、息子は帰っていった。

 早速、PCを開いた。700通ほどのメールは、ほとんどいらない。捨てながら、肝心の会議通知のメールを探す。一社3通の会議開催のメールである。早々に決められた時期はキャンセルし新しい日程設定のメールを出し終える。

  続いて、大阪の企業からの会議通知である。Web Meetingに変更依頼を掛ける。翌日遅く、了承の返事、ただし、12日、13日に分けての依頼である。

 ナースセンターに依頼して、相談室を借りることができた。実に多くの相談室が設置されている。これが良い病院の証拠でもある。コミュニケーションに役に立つ。その他のメールに、なんと、中国から、相談に乗ってほしいとの依頼である。「現役が続けられるぞ!」

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3連休は、スポーツTV観戦

 3連休は、病院も静かである。再外来がやってこない。緊急車両は相変わらず、サイレンがうるさい。昨日、看護師さんが、「TVを借りなさい。暇つぶしですよ」、と。強引に申し込みにってくれた。

 と言うのは、まだ、ボケ爺のビジネスカバンが届いていない。PC、スマホも手元にはない。本当にやることはない。とにかく、病院内を歩くだけが、リハビリと暇つぶしだ。

 TVのカードが届いた。高校の春の全国大会で、大学ラグビー、あり、男女バレーボールあり、男女サッカーあり。観戦に忙しくなってしまった。男女バレーボールも、男女サッカーも、いい試合が多かった。バレーボールの場合、ほとんどがフルセットであり、サーカーは、PK戦が多かった。

 2日間の土曜日、日曜日は、あっという間に過ぎ去った。

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一般病棟の日常

 朝は6時に起床ライトが付く。朝食は7時に届けられる。30分後に、朝食後の薬が手渡される。それを呑み終えて、ボーとしていると、看護師がやってきて、血圧、酸素濃度、体温を測定、昨日夜の出来事をヒャリングされる。尿、排便も聞かれる。今日一日の検査の予定を告げて行く。必要に応じで案内人が検査場に案内してくれる。

 昼食は12日届く。看護師さんは、朝と変わらない。夕食までの間に、採血があれば、適当な時間にやってくる。

 7時に夕食、夕食度薬が届く。看護師のヒヤリングは同様である。消灯前に、また薬が届く。ボケ爺の場合、夜の薬は睡眠導入剤2錠、胃の整腸剤である。抗生物質剤。必要ないらしい。何故だ、これだけ沢山の傷がるのに。9時消灯である。

 その間に、リハビリ担当の理学療法士が訪ねてくる。軽いリハビリをしましょう、と。スワット、20回、踵の上げ下げを20回、病棟内を一巡すると300mと400mのコースがある。今日から始まった。確かに少々ふら付く。残念。

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一般病棟の生活が始まる

  出来るだけパイプ類を少なくしすっきりした時である。朝10時に、4回にある一般病棟の世話人が車いすをもってやってくる。

 看護婦さんの一人が、ボケ爺の顔を撫でて、「あ~ごめん、ひげをそり忘れたね」。10mmも伸びた顔面の髭は、寂しそうであった。もう一人の看護婦は、「全面延びた髭面の方が、お男らしいよ」と冗談を言ってくれる。腹の切り傷の付いた筋肉が少々痛む。

 ICU看護師3人、世話人2人、一列に並び送り出してくれる。少々、ウルウルとくる。が、4階の一つのナースコーナーに何人だか看護師がいるが、「いらっしゃい」も言わない。なんだか寂しい。4人部屋担当の看護婦がやってくる。ここで必要な物を強調する。介護服、紙パンツ。初めての排尿、排便を行うのだから、当然だ。 

   申込書に記入すれば後は早い。15分もする間に、業者がやってきて置いていく。入浴セットが最も高い。

   昼が来る。昼食だ。なんと不味いのか?だが我慢して食べるが、これでは消化不良だ。夕食は、7時過ぎに届く。同様だ。いずれもお粥中心で、セリー、ヨーグルト、から始まった。

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2023年1月15日 (日)

明日の朝で退院です、と

 看護婦たちがやってきて、「今日いっぱい、明日には退院です」と言う。鵜奥菊人ICU室は退院で、一般病棟に移るらしい。

 それでは、「パイプを外します」と。左手の一本の針を残す。尿のパイプの下の方を抜き取る。その隣の尿採取の針も取り除く。新たにペースメーカを付ける(これは電極を張るだけだ)。酸素吸入の鼻のパイプも取り除かれた。首のさしていた血液採取の針も抜けた。これはありがたい。首を横に曲げたち回転させると痛かったからだ。ほとんどなくなって、一安心、と気持ちまですっきりとする。

 午後からは、全身ボケ時に体を洗ってくれる。すべてのタオル、洗剤が暖かい。なんとも気持ちがいいことか。髪まで洗ってくれる。ついでに髭剃りをお願いすると、「いいですよ」、と優しい声が返ってくる。だが、看護師が忙しく、結果は出来なかった。

 5日の昼前に、一般病棟の看護師がやってくる。ICUの看護師3名と、雑務係2名とが、一列に並んで、見送ってくれる。少々、  ボケ爺も目が潤ってしまった。年甲斐もなく。だが、唯ただ嬉しい。

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幻覚のまま目覚める

 今日も、ICUの中で目覚める。約25ベッドあるICUは絶えず忙しそうに、医師や看護師、その他お手伝い様がうろついている。

 ベッドの中だけではなく、今日からは、ベッドの横に椅子を置いてそこで体力つくりの準備だそうだ。何もすることなく椅子に座っていてもつまらないので、机と紙とボールペンを借りる。字を書く練習がしたい。だが、ボールペンが摘まめない、ポロリと落とす。

 看護師が、「無理をしないで」「TVでも見なさい」、と言う。「嫌だ」とゴネる。「タダなんだから遠慮はいりません」、と。看護師が勝手にTVを持ってくる。すると箱根大学駅伝の復路である。駒場大トップらしい。

 だが、幻覚が続く。幻覚とは、過去に見たボケ爺の一生に残っている映像だ。人はいない。石垣だったり、鉛筆の最後の詰めの模様だったり、シンメトリ4枚構成の版画のボケ爺のアイデアだったり、紙で作った立体壁掛けのボケ爺のアイデアであったり。

 看護師が来て、「少しずつパイプや配線を外しましょう」、と言う。血液採集を半分ぐらいに。左の2本の針を1本に、右の手の針の一本をなくす。首ところは明日まで、となった。

 次は、尿採取の3か所の最も深いものを抜く、「ただし一番痛いですよ」で、2本同時に抜いてくれた。鼻パイプは左路の酸素供給を残し、胃に送る薬や栄養素のパイプがあるらしい、結構長いが、スムースに抜けた。これで約半分になり、すっきりとした。

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