不思議な植物一生?
今朝は少し曇りからの始まりだ。いつもと違う道を散歩している。いつもと違うと言っても、午後はよく使う道だ。紫の小花が愛らしい。アパートの庭に植わっている。朝には満開で、夕方には、落花してしまう。一日花である。枝(茎)の先端に花を付ける。次の枝(茎)が育って待っている。そこに、早朝に紫色が開花する。そして、夕方にはすっかり散ってしまう。次の朝、次の枝(茎)に花を咲かせる。
雨が降ろうが、風が吹こうが、37℃の日であろうが、一途に繰り返す。少しずつ全体の背は伸びるし、先端が枝の群衆は膨れる。なんとも不思議な植物だ。ボケ爺も真似ができると自信が持てるのだが、ヒトは枯れてゆく残念な生物だ。
だから、次の読書を推薦する。きっと何かの賞をもらうだろう。
<読書>『逃亡者は北へ向かう』柚木裕子 新潮社 2025
雪がちらつく3月の東北、震災直後に起きた殺人事件、反ぐれを刺し、警察官を射殺、被疑者はなぜか東北(岩手)に向かう。自分を見放した父親に会うためだ。震災地域に、父親の入院している病院を目指す。不幸にも偶然起こす殺害劇、逃亡劇。福島、宮城、岩手の警察を巻き込んでの壮大な構想力、心の襞の表現力。生を受けた命を大切に。だが、思うようにならない非情な運命に、涙がこぼれる。
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