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2025年3月 5日 (水)

令和米騒動 その2

 主食用米の高騰の主因は、農水省の「減反政策の失敗」だ。第二は「流通内の買いだめ」、だ。

 農林水産省は政府備蓄米100万トンの内、21万トンを市場に放出。店頭価格が「1~2割(2倍からはほど遠い効果)値下りか?」と予測。現実に多量の輸入米(21万トンの数倍)が出回っている。また、高騰の主因が、あたかも「流通業者の買い占めだ」と農水省。だが、昨夏に民間在庫が8~9月の端境期ですでに水準を下回っていた。にもかかわらず、コメの不足を認めず、江藤拓農相は備蓄米の放出を拒否した。

 単純なコメの減反政策は廃止されているが、それに代わる主食用米の減量(今や754万トン、さらに減る予想。その理由は、その他の作物への転換に補助金が出ている。その最大が「飼料向け米(110万トン目標)。昨年は「40万トン」だった。他にも、「玉ねぎ」、「トウモロコシ」へと。その方が、「米減反の補助金」が安くできるからだ。

 「主食用米」の需要は確かに伸びているようだ。インバウンド、家庭の高級志向、など。輸入米も同時に伸びている。輸出米も伸びている。

一方、生産コストの高騰(肥料、労働費)。さて、水田を水耕水田のまま残す減反政策は無策。有効に活用するために、政府や官僚による総合的政策議論を待ちたい。

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