日本の企業改革に「選択と集中2.0」
日本の経済成長のバブル時代にアメリカ企業再生の教科書にGEのウェルティン氏の「選択と集中」(業界2位以下を整理)と。日本の巨大化した企業への警告の経営力を発揮して、GEは見事に蘇った。
バブル後期には、日本も成長の鈍化から、「選択と集中」を提唱したが、「大きいことは良い企業」、と改革は遅々と進まなかった。バブルが起きてから「失われた30年」は未だに迷走している。
その頃の台湾企業は、高校卒業時の優秀な学生トップ20%以上はアメリカの大学へ留学。その間、台湾企業は、ESM1.0(製造下請け)と、日本、アメリカ企業の製造下請けに甘んじた。日本が失われた30年の間で、台湾企業は、ESM2.0(製造で付加価値)に知恵を出し、業界の選択と集中の改革を断行。先ずは、半導体だ。そして、電気(機)製品の組み立て、の2本立て(盾)だった。
台湾はこれからも、先端科学研究に力を入れていく。その第一陣が「ESMの電機、半導体」ではない。「バイオの壁を崩す盾」である。先進医薬の受託生産に特化する「世界クラスのCDMO(医薬品の開発製造受託)企業をつくる」。と意気込む。それが台湾生物医薬製造(TBMC)だ。
日本は「大きいことは良いことだ」から脱して、素材・小物部品の開発に優れている、は世界中が知っている。その「選択と集中2.0」の改革に乗り出してほしい。
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