日産の栄光は維持できるか?
日産の経営が、2回目の危機に陥っている。グルーバードの成功、トヨタのコロナと競争を繰り返した。モデルチェンジするたびに、売れ筋は入れ替わった。その時まではほぼ対等だったが経営は可笑しくなる。一つ原因は、強い労働組合に独裁者が。二つ目に、トップ企業のトヨタに負けたくない、との強欲と傲慢な社内風土を生まれた。
その結果、経営指数では、総売り上げは、トヨタの半分まで落ち込み、機種はトヨタと同じ数だった。当然、利益は地を這う。リストラのゴーン社長がV字回復。体質は、「誰かが決めてくれる」「天下の日産との傲慢体質」が蔓延し続いた。
さてホンダが助け舟を出した。多分、日産の傲慢体質は、「二輪車出身のホンダの軍門にだけは下りたくない」だろう。豊臣の大阪の陣、冬の陣の戦いと同じようだ。
<読書>『五葉のまつり』今村翔吾 新潮社
思わず「ウナって」しまう。秀吉が中国返しで、羽柴軍が明智軍を倒し、秀吉の天下取りが始まる。今後の「天下を収める組織づくり」を、と、土木、司法、財政、宗教・調停係、行政に5人を担当させた。その時の人間関係を実にきめ細かく描き出して、「リーダーの在り方」を描き切っている。「会社経営の神髄」として描かれる。深い深いサラリーマン指南書だ。
<読書>『幸村を討て』今村翔吾 中央公論新社
実に細かい人物考査、さすが著者、と読み始める。だが、話が飛び過ぎと登場人物の多さと複雑さで、読解力の無いボケ爺には難しすぎ。戦闘中の大将(リーダ)の決断の仕方は大いに賛同。「家系を残すための真田家」の決断。①大将になる志を持つ者、②大将より従属を選ぶ武将。③人間騙し合いで生き残る。そこに島国根性が生まれ、世界から信用されない、に、警告を示唆?
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