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2024年12月30日 (月)

ボケ爺の仕事納め

 2024年のボケ爺の仕事納めは30日である。偉そうなことを言っても確たる仕事は無い。過去の仕事で、時々相談を受けるが、十分な対策を提示出来ていない。JSTの科学技術の成果発表を一通りは傍聴している。

 読書はランダムな分野を読んでいるが、今年は、特にシュンペーター経済原論に注力した。そして、「経済成長の原理」を学んだ。すると、日本のマクロ経済政策が気になってしまった全く逆の政策だからだ。

 ボケ爺のサラリーマンの一生を書き綴っているが、3部まで進んであと一部を書き終えようと、考えていたが、筆が進まなかった。来年こそ、何とか書き終えたい。

 最初の職場では、レーダープリンタ開発のイノベーション物語『NECで教わったイノベーション』(文芸社)(アマゾンの電子書籍で買える)次の職場を飛ばして3回目の転職、韓国Samsungで7年勤めたが、その経営思想をまとめてみた『サムスンの経営は「孫子の兵法」だ』(雅出版)(アマゾン電子書籍)と今までの多くの日本評論家が覗けなかった内部告発をしてみた。2回目の転職企業、M社時代を書き残したい。

 夏目漱石はサラリーマンの一生に慰めになった。人生の研究課題をまとめた。『吾輩、漱石はビジネスマンである』(雅出版)(アマゾン電子書籍)を終えている。

 皆様、良い年末、新年をお過ごしください。

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2024年12月29日 (日)

今年の出来事(ボケ爺の考察)

1件目)能登半島の地震とその対策:元旦に起きた能登地震は驚くべき大災害を起こした。数年前に2回/2年ごとに予兆地震があったが、政府や気象庁地震検討会で無視。東南海地震の予測には熱心で、しかるべく機材を投入している。だが、能登地域は無視され、測定基材の投入は放置。政府の地域差別の人災だ。初動に大幅な遅れを起こした。「政府は県からの要請がない」、と無視。空からの観察を怠った。行き当たりばったりに、車を走らせたが、道路が寸断で、実体把握が遅れてしまった。これも人材だ。

2件目)日本には鬼神がいるのか、能登地域に未曽有の豪雨が襲い大水害が発生。地震被害復興の遅れが、一層の被害を拡大。これも政府の失態の人材である。今の政府に「地方創生は、地方へのカネのバラマキ政策」で、政策の筋道がない。

3件目)G7の国々に何が起きているのか?「内向きに向かっている」。米国はトランプ率いる保守派共和党(アメリカ第一主義)の台頭。イギリス、フランス、ドイツ、日本は野党の台頭で政治が混乱。カナダもその方向だ。隣国韓国も。日本政府の世界戦略政策は?多分、策なく益々アメリカ従属化を強めるだろう。それでいいのか?

4件目)異次元緩和を解除しはめても、円安は続く。当面、円安は続きそう。日本の「マクロ経済論の検討議論」はない?「ミクロ経済策のみ」で、その日暮らしの財務省と政府。アメリカ修正主流派経済理論の研究分析を怠っている。日本の実質所得は何時までもマイナスが続くだろう。「生産性ゼロの業界」だけが伸びて、「経済成長進まない」。このままだと「日本沈没は現実味」だ。

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2024年12月27日 (金)

日本の教育は何を間違えたか

 文部科学省が2023年、全国の小中学校の不登校児童・生徒の数が34万6482人と過去最多に、と発表。「彼らは学校では『見えない人』で。学校から脱出を選んだ子どもたち。家で隅に縮こまり、青春と活力を放棄している」。「生活の差別化からのイジメが原因か、学力一辺倒の孤独感と抑圧から逃避を。その両方かも?」

 「世の中の「リズムが速く、ストレスが多い社会」は子どもたちの心(感情)を無視し、「大人世界の忙しさは画一人格を押し付ける」。学歴社会は益々助長されていく。「学校はそれに答えるように学歴ストレスを掛ける」。学習が楽しみの追求ではなく重い負担になっている。イジメや不登校の選択は今の教育環境への無言の抵抗なのだ。

 今朝のニュースでは教員応募者がさらに低下、金儲けでは「塾」講師に。小さな駅周辺には、居酒屋よりも塾の数の方が多い。こんな教育業界は生産性効率ゼロを誇っている。日本は、生産性を増強する業界は全く成長がなく、生産性を生まない業界だけが元気で成長している。

 日本の経済成長理論は、何を基準に考えているのだろうか?【野口悠紀雄】曰く、に、日銀の「大規模緩和は「成長に嘘政策」」である、と。又、NISAが12兆円に伸びている、と言う。だが、無税をため込んで、他人の金融を操作するだけで、経済成長には全く寄与しない、とボケ爺は嘆く。

<読書>『あした死ぬ幸福の王子』飲茶 ダイヤモンド社

=ストーリーで読むハイデガー哲学=「人間以外は、すべて「道具」である」を理解して、人間は「周囲のモノを活用」して生きる。「人間は自分の固有の存在の可能性を問題にして存在する」を学ぼう。

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2024年12月26日 (木)

日本のマクロ経済政策は間違えている

 マクロ経済が分からないところにインベーションは起こせない。そこに日本に経済成長はあるのか?企業は自社株を増やし、資金を抱え込み、「株主優先主義」へバラマキ、「市場優先主義」の小さな改造で小さな差別化で終わらせ、大きな投資を抑える。従業員への賃金は世界一抑えられている。ここ30年の実質賃金はマイナスを続ける。

 さらにはミクロ経済と言えるのかどうかは分からないが、海外との金利格差を広げ、円安の為替レートは150円台を続ける政策は、マクロ経済からして正しいのか?

 財務省は亡国論者の集まりか? 物価上昇でインフレ脱却を判断しているが、消費者物価は、「物価の定義」どこまで含まれているのか?消費者物価上昇率だけを取り上げれば、明らかに物価上昇率の数値より10倍以上は上昇。財務省職員は社食を食べていてその感覚がマヒしていないか?材料費は、日本は輸入品に頼っている。この円安で3割は上がっている。

 働く人々は、「能力主義」といって、「能力の定義もない状態で、出来ない奴」といって転職を繰り返さられ、日雇いのごとく使い捨て。「リスキリング業界」や、「転職仲介業界」、「人材評価業界」が成長し、生産性効率を落とす。これでは経済は良くなるわけがない。日本政府は早くマクロ経済を真剣に議論して欲しい。

<読書>『「能力」の生きづらさをほぐす』勅使河原麻衣 株)どく社

世の中「「能力」がある人を求める」。多様性時代、誰にも「適した仕事」があるはず、と企業は「能力給」を押し勧める。社会が求める「定義の無い「能力」を要請」に疲弊。学校時代は、「学力」の評価で苦悩し、社会に出ればお前は「能力がない奴」、との評価が待っている。そこで「人材開発業界」が急成長。業界は「適性検査」で儲る。

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2024年12月22日 (日)

失われた30年の脱出を願う

 失われた30年から、早く脱出出来る政策転換を早く議論し実行を行って欲しい。最も悪い政策は、

  • 「企業の自社株買い」(昨日の新聞では2024年は過去最高額)で、資本の内部留保で、投資や、賃金をケチる。一方株主には配当金では、30年前と比べ6倍にも釣り上げている。(ケインズ系主流経済理論の修正の株式優先主義)
  • 「政府への企業献金に歯止めがかからない」。例えば、脱化石エネルギー政策案で原発が20%へ増やしている。これは、原子炉発電協会から、多額の政府献金を行っているからだ。他にも、沢山の例があり、政府のバラマキ資金支援に繋がっている。

 橋本元首相から始まり、小泉元首相へと、アメリカの主流派の市場均衡理「市場の自由競争に任せれば経済成長」するとの間違えた理論を導入した「アメリカかぶれの竹中平蔵」を信じた。安倍元首相はデフレ脱却に経済成長に、市場原理政策の「規制緩和、自由化、民営化、クローバル化」を助長した。これは経済成長は起こらないことはアメリカ経済で実証されいる。さらに「株式資本主義の理論」をも導入し「株主価値最大化」経営が台頭させた。

 アメリカは日本の経済成長を恐れ、いろいろ追加政策(新しい自由主義)を考案し立ち向かい経済成長に成功している。日本はそれに気が付かず、悪しきモノマネを続けている。残念な日本の浅知恵。

<読書>『入門シュンペーター』中野剛志 PHP新書

=資本主義の未来を予見した天才=となっている。日本の30年の経済成長の停滞(失われた30年)、日本だけの現象はどうして起きたのかを、シュンペーターの『経済発展の理論』を中心に論じられている。結論は「シュンペーター理論に従って経済は発展し、シュンペーター理論に背いて衰退した唯一の国が日本」であった。よって、シュンペーターの勉強を再考すべきとなる。読むべし。

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2024年12月21日 (土)

満月の一日に何が起きた

 PCの調子が悪く、Blogへの転記が遅れて、1週間後となってしまった。が加筆修正して、今日(21日)にBlogにお邪魔します。

 15日(日曜)、朝の冷え込み、昼間の北風の冷たさ。まさしく真冬と言える。一日中部屋にこもってボーとしてしまった。日差しが注ぐ部屋も暖房がなければ、やや寒い。うつらうつらしていると。甲州街道が騒がしい。

 我が家は甲州街道に面しているが3重窓なので、普通の車の騒音はほぼ聞こえない。 さすがに昨日は、消防自動車、救急車、パトカー、その他のサイレンがひっきりなしに鳴り響く。20分に一度程度か?特に救急車が多い。東京都にこんなに多くの救急車があるのか?と考え込んでしまう。

 寒さ故に何が起きているのだろうか。救急車だから、緊急な体調不良なのだろう、それにパトカー、消防自動車では、ケガ人の搬送だろうが。

さすがに美しい夕焼けで日が暮れるとそのサイレンは収まって、美しい満月が平和な一日にと何ごともなく登ってくる。西南方向には金星が瞬いていた。

だが、ここ1週間、救急車のサイレンは多少減ったが、多い日が続いている。本格的な真冬は、一体どうなってしまうのか?その中の一人にならないようにボケ爺も気を付けなければ、気を引き締めたい。

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2024年12月13日 (金)

日本の英語力と経済力

 2022年版EF English Performance Index(EF EPI)では、111の国・地域から221万人が参加した世界最大の英語能力指数ランキングで日本の順位は111ヶ国中なんと80位。

 2024年版では、EPIは、世界116か国・地域で英語を母語としない約210万人のテスト結果は、過去最低を更新して92位。テストスコア(点数)も最低を更新している。

 ボケ爺が思うには、「英語力」(特に会話力)は経済力に比例をすると思っている。EUの各国の英語力は優れている。特に北EU国が。

 韓国で5年ほど暮らした経験から、アジアではトップクラスの韓国はかなり英語力が高い。土日に、団地広場で数々の集まりあり賑やかな叫び声で盛り上がっている。その中には、西洋人が多く混じっている。地元の人に聞くと、学校の英語の教育は、西洋人が担当するらしい。英語塾(幼児ごろから)も西洋人だそうだ。

 台湾の優れた英語力の強い国である。大学入試の上位30%は海外留学するらしい。ボケ爺の友人も大学はアメリカの大学を出ている。日本の留学は年々減っている。残念動向である。英語ができなければ世界でビジネスは出来ない、これだけは正しい。

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2024年12月12日 (木)

読書三昧の一日

 今の世の中、日本も隣国韓国も中東国も、ロシアも。まともな政治政策が行われていない。山本周五郎に絞って読み返した。

 周五郎の紡ぎ出される作品は、社会に変化の翻弄される人間の心が劣化を食い止める正義とは何か?一貫して追求し未来社会に投げかけている。

 特に日本の社会構造では、格差が拡大し、貧富の差、教育格差、性差別、階層格差。それに伴う不正、製品偽装、評価偽装、会計不正、裏金捏造、ピンハネのゾンビ企業の繁栄。日本には、益々甘え構造を構築。モラルがなくなり、恥じを知る心、自ら襟を正す克服力、忍耐力が失せる。さて、周五郎は何と説く。

『雨あがる』山本周五郎 ハルキ文庫

周五郎の短編、中編を選別シリーズの一つである。「武家もの」「市井もの」に大別される。いずれも「社会を生き抜くとは」が通奏低音で貫かれている。「社会が変化し価値観が変わろうとも、人間の心は厄介な存在だ。喜び悲しみ(喜怒哀楽)だけではない深い深い、悩み、苦しみ、不安、嫉み、妬み、ひがみ、恨み、怒り、恐怖、等に翻弄される。自分に傷つき、他人を傷つけ、孤独に追いやられる。

『町奉行日記』山本周五郎 新潮文庫

10編の短編集。読む進めると、「責任の自覚とその処し方」「自分の傲慢に気が付く」「勇気と善意」「悪に戦う信念」「たやすいに落ち込みやすい人間」「持ちつもたれず、に甘んじる」「穏便にことを収めるたがる」等々、人の在り方に忠告しているようだ。

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2024年12月 4日 (水)

イチョウ、やっと紅葉

 イチョウの葉が色づいた、昨年より10日ほど遅かった、との報道がある。だが、東京の西側の調布市では、多少は色づいているが紅葉にはまだである。マンションの裏側にある金龍寺の裏庭の高さ25mほどの大木も。以前に紹介したが、甲州街道の傍の、40mほどある大木はさらに紅葉は進んでいない。

 散歩のルーティンの終点の国領駅前にやや小ぶり(20m程度)のイチョウの木がある。その木が一番紅葉は進んでいるが、TV報道での、東京駅から皇居前までや、神宮外苑通りの紅葉の色付きほどではない。

 新宿界隈はイチョウの木が多い。例年は綺麗な紅葉は年末までに散っていく。だが、何年前だったか思い出せないが、急激な寒さが襲来して、紅葉と途中のイチョウの葉が、凍ってしまい、落葉が年越しをしてしまった年があった。なんとも言えない憐れでみすぼらしいイチョウの木々であった。それが平成の何をやっての上手く行かない不景気を物語っていた時代だった。それよりは今年はましのようだ。

<読書>『寓道一休』木下昌暉 集英社

一休は「風狂一休宗純」とも言われる禅宗の僧侶である。その一生は愚かな一途に禅の「無」を求めて藕直に生きた。室町時代の南北朝期の臨済宗大徳寺派。本格的に武士時代の始まりの事だろう。世は乱れて仏にすがる時代だった。その世を憐れみ生き抜いた。

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2024年12月 1日 (日)

師走に突入

 今年も師走を迎える時期になった。異常気象、と一言で済まされては災害に合った人々の心は休まらないだろう。特に年初めの能登半島地震に心を痛める。地方活性化を推進してきた行政も口ほどには力が入っていない。特に、能登半島地震は、以前から起きていた地震を無視し、しかるべき対策を怠ったことも被害が拡大。初期出動を地方自治に任せて、政府は傍観した。残念な日本国の無責任さを露呈している。

 ボケ爺の事だが、行政の怠慢で終の棲家を追われて、新居に移って1年が過ぎた。未だに、馴染めない。借り住まいの気分から抜け出せない。何かに付け落ち着かない。周りの風景も心に響くことは無い。無味乾燥としている、ボケ爺の心の中も乾燥して愛しい、愛でるこことは無くなってしまったようだ。残念な死活である。

<読書>『民王』池井戸潤 角川書店

副題の「シベリアの陰謀」となっている。新型コロナの発生源を中国、武漢に、対をなす。この物語の発想は、明らかに、新型コロナ発生から。それを、シベリアの永久凍土でのマンモスのウィルスとした。そこに陰謀が渦巻きサスペンスに発展、さらに「政治課題」に及ぶ。そこに人間の性善説までに至る遠大な構想に驚く。さすが!

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