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2024年11月24日 (日)

富士山を拝める時期に

 この3日間は、久しぶりに晴天に恵まれた。適当な北風のおかげであった。朝の散歩が楽しみになる。国領駅の近くの図書館のベランダから眺める富士山は、丹沢の紅葉で紫の変化している峰々の奥に鎮座して、白く衣替えの季節になっている。

 その近くのベンチに、年寄りが3人座って、健康の何とか、と話をして小春日和を堪能している。道案内の子犬が、つまらなさそうに座って寝ている。ボケ爺がゆっくりと近づくと、立ち上がり、カラダを振って毛づくり。

 野川には、水面近くをシラサギが滑空する。カモも4匹、獲物を狙ってくちばしを水中に。そんな光景がやっと冬の到来を思い出させる。

 甲州街道の街路樹のケヤキの大木からは、絶え間なく落ち葉が舞い落ちる。それを車が踏みつぶし、枯葉を粉(PM2.5以上)にして舞い上げる。マスク無くして歩道は歩けない。この落ち葉の処理は、道路に面した家に頼っているようだ。

<読書>『富士山』平野啓一郎 新潮社

短編集だ。だが、すごい物語性、と言うか展開性、と言うか?全く予期しない方向に広がっていく。これを「発想能力」の一言では言えないが。それにしても、この短編の中に、収まめ切れないだろうが。文学の、否、小説の深淵を覗いた興奮の余韻が。

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