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2024年11月17日 (日)

失敗するだろうラピダスへの投資

 またしても、日本政府は「必ず失敗する」プロジェクトに50兆円もの資金を投入しようとしているようだ。その最初が、最先端の半導体量産(2027年)を目指すラピダスだ。専門家の大半の人は、「ラピダスが苦戦し」、失敗するだろう、と。

 ラピダスの目指す最先端半導体量産とは、何か?「目標が明確ではない」。2nm微細素子が最先端の定義らしい、が、半導体回路素子は何処分野を目指すのかが不明確。ただ、「IBM技術」を導入する、と言う。今注目を浴びている「NVIDA」を目指すAI分野なのか?次期通信処理回路なのか?IBMの目指す半導体回路技術の目標が、汎用のプロセッサーであって、汎用性は「Too Lateの動向」だ。

 最近では、「ファンドリー企業を目指す」、とも公言しているようだが。今更、「TSMCに勝てる」とは思えない。IBM製造技術がTSMCを上回る技術とは誰も名言しない。「ラピダス企業は、何がやりたいか」、不明確だ。技術の分からない経営者の集合。又、賛同投資する企業も、日本企業独特の駆け引き、欲しいモノを明確に提案しない。

 半導体技術は、回路設計、その回路パターン製造技術(3D化技術)、前工程の処理技術、後工程のパッケージ技術、それぞれ工程補助する材料、等々、これらが不十分なら最先端は成功しない。幸い日本は周辺機器、材料で最先端の技術力がある。その周辺装置、材料に投資する方が賢明だ。回路技術には技術者は居ない。製造ポートフォリオを展開し分析し、投資先を決めるべきだ。

 平成30年の失敗は、未来技術動向を無視し、その日の遅れを取り戻す科学技術に投資で、プロジェクトを全て失敗に導いた。科学技術音痴の閣僚・官僚に踊らされた。

 令和はこれから50兆円もの投資を科学技術にすると言うバラマキを石破首相は公言するが、核技術の未来動向、そこに必要な技術の無知な政策官僚では税金の無駄使いだ。又、失敗してしまった時に。反省とその分析もしない無気力な閣僚・官僚は排除して欲しいのだが。

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