ノーベル賞もAIの活用で決まる
今年のノーベル物理学賞、化学賞は、いずれもAIを駆使した活用に基礎をおいている。基礎科学にも科学者が発見できない「組み合わせ」が、見つけられる。AI力は恐るべしだ。
ボケ爺は、イノベーションの世界では、組み合わせは「科学ではなく技術力」だと思っていた。自動運転は人間の頭脳の働きの組み合わせで早く引き出す手段。ロボットもしかりだ。摘まみ上げる物体の形状や、位置を精度などの測定、等々の認知。特に戦争の道具には、無人でも、人間以上の活動ができる。恐ろしいとことだ、と。
だが、無機材料、有機材料の発見は科学理論の筋道から導かれるよりも、とりあえず、AIで組み合わせを繰り返せば、かなり絞り込める。現物の実験無くして、先ずは可能性が見える。新しい材料による環境・エネルギーに、新薬剤により未知治療に。
医療現場では、「見逃し誤診」が極度になくなる。将来は手術の仕方(プロセス)までもAIに指示される。ゲノムをAIで操作すれば、将来の病気まで予見できる。それが再生医療につながる。
等々、夢は膨らむ。科学・技術の世界はAIを使いこなせない者には、イノベーションを起こせない。AIに関係しない科学の分野も、今にAIで解読されるだろうか。
<読書>『散歩哲学』島田雅彦 ハヤカワ新書
よく歩き、よく考える、と副題。「人はゆとりがないと未来を設計できない」。哲学者、詩人、小説家、作曲家、等は昔からよく散歩する。「よく考えるものは自由だ」。「自由は理知性の権理」。最後に、生活のタネは全てAIに任せて、散歩。これが散歩哲学だ。
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