日本の競争力が低下する「本当の理由」
日本企業の競争力が復活しない、バブル崩壊後の平成30年、失われた時代の分析は中途半端な現状で、さらなる不安が募る。一番、多い理由に「生産性の効率化」の未達、と言う。2番目が「DX化」の遅れ、技術力の低下、と続く。
ボケ爺は、「投資」の投入をしないで内部留保に日本企業は走ったからだと、思っている。企業の成長にはまず投資が必要だ。イノベーションの実証にも投資が基本だ。DX化にも新しいシステムの導入に投資が必要だ、口先だけではDX化は進まない。生産効率向上にも投資が必要だ。(デフレ脱却に先ず、賃金を上げる、と同じように)
投資指標では、1990年を基準にすれば30年後で、アメリカは2.7倍、カナダが2.3倍、イギリスは2倍、ドイツ、フランスはそれぞれ1.7倍ほど、日本は0.87倍。
どうしてこうなってしまったのか?こんな中、経営者は生産効率を強要した関係で、品質偽装、会計不正、等、後を絶たない。今日では、トヨタをはじめ自動車企業は軒並み、品質不正、データ改ざんを起こしている。管理体制(ガバナンス)強化のひずみが蓄積してきた結果だ。残念な日本。
<読書>『日本の企業はなぜ「強み」をすてるのか』岩尾俊兵 光文社新書
日本は元々素晴らしい経営を実行していた。アメリカに迎合して、瞑想している、と主張。なるほど、と一瞬納得をするが。論理の組み立てが狭すぎる、経営を限定、①モノづくりに限定、②経営の実践論に限定。日本の企業の衰退の基本は「米国式会計」の押し付けからだ、とボケ爺は平成時代を回顧する。バブル崩壊で自信を無くした日本。「ヒト優先の経営」から「カネ優先の経営」へ。「価値創造」は「人が創出する」。
| 固定リンク
コメント