ひさしぶりの雷雨
昨夜7時半ごろだったか、「バリ、と一声」、車(トラック)同士の衝突のような爆音が起きた。ボケ爺は、甲州街道に面した南東に窓の角部屋に引っ越ししている。3重窓だから車の通常の騒音は遮断される。1週間ほど前の朝、乗用車とトラックが接触して、女性が運転する中型車が歩道にはね上げられ、欅の幹に横パラをぶつけている。セブンイレブンのドアは無事だった。その時の衝突音は聞こえなかったのだが。
スワ、大事故だ、と。窓から見えるのは横殴りの大雨で、周辺は静かである。パトカー、救急車も現れない。「不思議だ」と。聞き間違いかな、とTVに戻った。15分か20分後かに、稲妻と雷鳴が続いた。そうだ、「車事故と間違えた一声」は雷鳴だったのだ。あまりの短さな爆音だったので間違えたのだ。その後、暫く雷鳴は続いた。
小学校時代の田舎での「雷のダイナミックさ」、を思い出した。子供部屋は東に窓があった。東からと南からの積乱雲がぶつかると、辺りは急檄に暗くなり、稲妻と雷鳴の競演が始まる。カーテンの隙間から恐々、だが楽しみだった。東方面には東芝姫路工場があり、避雷針が何本もあった。そこに落ちる雷は美しかった。
<読書>『思い出トランプ』向田邦子 新潮文庫
直木賞を含む向田邦子の短編小説集である。エッセイとはまた違った味に酔える。
<読書>『あ・うん』向田邦子 文春文庫
長編である。戦後混乱の生活苦悩時期の人間関係の妙味で、「劇場型小説」と言っていいだろうか。展開がポンポン飛ぶので熟読できないまま右往左往させられてしまう。だが読書後にジワ~と心に沁み込んでくる。心豊かな知識人だ。
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