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2024年6月28日 (金)

「キシダノミクス」はなに?

 安倍元首相の時代は「アベノミクス」と、何かと議論されていた。その基本は「3本の矢」政策論であった、と記憶している。ここに来て岸田首相の退任の総括がごとく、「キシダノミクス」の評価が、日本経済新聞社に記載されていた。

 その中身が、「市場改革=4.5、デフレ脱却=3.7、産業政策=3.6、財政運営=2.8、構造改革=2.4」と評価されている。これは「キシダノミクス」ではなく、何もしない政府の現状評価、と言うならまだ理解できる。

 「キシダノミクス」はとは、どんな政策であったのか?上記のように5項目に分けて、それぞれに明確な目標か、方針を打ち出していたのであろうか? まさか「新しい資本主義」と言う一言が「キシダノミクス」ではないであろうが。ボケ爺の理解では、「新しい資本主義」とは、「賃金増―>消費増―>企業成長」の好循環説、ボケた無責任な説ではないだろうね。

 もし、そうだとして、その為に、どんな政策の目標や、実行内容が会ったろうか? アベノミクスの場合「3本の矢」と銘打って、3つの施策の内容が、良いか悪いかは抜きにしてある程度記載されていた。異次元の金融政策で、カネがだぶつき株価を上げた。等の評価は分かる。だが、安倍首相は金融の政策、賃金増の施策などもどこにもない。他人事のように「企業にお願いしている」、「国民の意見をよく受け溜まったので検討してまいります」。で、「期限なしの聞き流し戦術」。これを、「キシダノミクス」だと銘打って、5項目の評価をする「日本経済新聞社は、一体何者か?

 日本人の最も弱点である論理的な説明(評価)を正さなければならないマスコミの風上にも置けない。日経ともあろう新聞の論理がこれだから日本は何時までも幼稚な議論しかできない、進歩もない。これで良いのか日本の未来は?

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2024年6月25日 (火)

東京地域は空梅雨か?

 昨日今日と、曇り空なのだが、30℃を超える暑さ。昨年に続いて、農書の続く夏となるのだろうか?もしそうなら一種の異常気象だ。

 この異常気象は、日本だけではないようで。スペイン、フランスも高温が続いている、とTVニュースで報道。特に、パリオリンピックはあと1カ月もすれば始まる。室外競技では、どんなことが起こるだろうか?

 隣の中国は南部方面では洪水が起きている。アメリカでは山火事は常で珍しくない。すぐ隣の州ではハリケーンによる豪雨。ニューヨークも高温が続いているようだ。

 CO2の問題だけではなく、地球自体があったまってくのだろう。海中火山が活発になっている?アイスランドで起きるたびたびの火山爆発は800年からの目覚めで21年から5回も大噴火。

 日本もフィリピン海溝周辺(奄美大島近郷の島々、伊豆諸島近傍)も震えている。今年の異常気象による災害に注意しよう。

<読書>『わりなき恋』 岸恵子 幻冬舎

以前読んだはずだが。単なる年寄りのセクシアルな遊びの記憶が蘇るが。女性は70歳ごろ(離婚独身者で一人の子供を持つ)から、男性はエリートサラリーマン(役員時代で60歳ごとから)世界を飛び回っているが五人の子供に恵まれている。よくある不倫の話だが。女性には恋の邪魔モノはない。会社役員には立派な家庭人を成立させている。この著書のテーマは、あたかも画家クリムト画『接吻』の二人の世界、と『ダナエ』の男の我欲で女を支配、の2つの事象が両立する?

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2024年6月21日 (金)

2024年夏至

 ボケ爺にとって、記念すべき「2024年6月21日(夏至)」である。80歳(傘寿)の大台に乗ったが。憂鬱な毎日を過ごしている。

 日本国にとっても記念すべき「日本国崩壊の憂いの始まり」となっている、と思う。朝のユースでは、円安がさらに進んで159円を超す勢いである。200円もありうるのでは?とその道の専門家もいる。その基本は日本国が弱体化している、との理由。

 その一つが、経済理論までもがガラパゴス。大手企業までもが品質不正。大手金融機関が情報漏洩。などの経済弱体が資本主義の根本を揺るがす。「人への投資を二の次」に、ガバナンス強化で済まそうとする経営陣の弱体。その次が、SNSや情報漏洩で起きる犯罪、家族崩壊の犯罪の多発。能登半島地震対策でも、「台湾との地震災害対策との差」は歴然だ。日本は此処も落ちぶれている。

 最も重いのが、「政治の渋滞」だ。形式を重んじ、内容(具体性)がない、カラ威張りの岸田首相を始めとする政治家と官僚族。無責任極まりない、罪の意識すら感じない連中。今期末で閉会後を待ち望み、総選挙に走り回る。

 さらに、過剰な債務を積み上げた。その報いは日本ではMMTは通用せず、IMFから破綻国と警告されるに時間はかからない。

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2024年6月17日 (月)

生物界は安定性=多様性だ

<読書>『<生かし生かされ>の自然史』 渡辺政隆 岩波書店

 地球上の生物はいかなる時でも単独では生きられない、と。動物と植物は相互に依存しあっている。ボケ爺の庭の雑草の生態も、毎年変化がある。訪問する昆虫類も変化する、は実感である。「ろうそくの科学」同様に、生物はダーウィンの「自然淘汰」論に。メンデルの「遺伝の法則」は、中学で学ぶ。だが、今日は「ゲノム解析」で生態系の解析、遺伝子操作、エントロピーの法則(熱物理、情報(シャノン)、生態系)で共通に存在する、とノイマンが。実は共通の原理は「(安定=多様性)」が働いている。

 光合成が出来る海藻が上陸して、その後、動物類が上陸し、今までに5回ほど絶滅を繰り返し、植物が先頭で復活を進められた。今日の人間の生態系は火を使った料理ができることを発見したことから毒が薄められて、人の集団社会が作られた。

 山火事でも生き残れる生態法則は出来上がってる。興味は尽きない生物の生態論。今後、地球温暖化で生態系は、どうなるのか?人間も絶滅危惧種、となるのだろう。 菌類、バクテリアも生物だ。数々のドラマが織りなす。今日では、RNAの切断、入れ替えのできる生物も見つかってきている。自ら遺伝子を操作できるそうだ。

 気候変動、森林破壊、新興感染の猛威、等。人類が生き延びるには科学に基づいた「生き物(生物)」 と共存を模索せよ、と言うことか?

 さて、ボケ爺は生きている間に、企業の生態と、日本国の絶滅危惧の可能性を論じてみたいが。残念ながら、それほど長くは生きられなくて葬られるだろう。だが、この本は死ぬまでにぜひ読んでおくこと。

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2024年6月15日 (土)

異常な円安!何故、何時迄?

 「異常な円安」は何故起こっているのか?金利差だけでは説明が付かない?「経済施策の基本法則」に沿っての動きとは違っている? 経済(経済法則)にド素人のボケ爺では全く理解できない。又、この状態を放置して日本は沈没しないのか?

 アメリカは、「インフレが落ち着かない」、と金利の下げは、今年中は1回しか行わない、と発表すれば円安(逆の動向)に。昨日の日銀の政策発表では、「国債の日銀の買い入れを減らす」、だけ。金利差政策、円安には触れない。国債の買い渋りは民間金融の金利を押し上げるだろう。円安は? 株も高値が進む。何故だ?

 円安でも、キリンはファンケルを買収へ。日本製鉄はUSスティールを買収する、と早くにアナウンス。薬品企業の海外企業を買収。何故、円安時に買収?日本企業は余程カネが余っている(内部留保?)。だが、賃上げはケチケチしている。人材投資に興味がないのか?ガバナンスだけで企業は世界と競争できるのか?

 昨日の日銀の植田総裁の説明でも、「慎重にデータを読み込んだ」分析の判断だ、と。「結果を慎重に見守る」。健全な社会のこの先「どんな動きにしたい」かの、目標予測は沈黙だ。理想とする経済目標は分からない。これで「科学的政策判断」になるのだろうか?

 日本では、消費物価では30%は既に上昇。公共財も次から次に値上を発表。にもかかわらず、2.5%程度と発表。どんなデータを使って計算をしているのか?庶民感覚とは、全くかけ離れている。インフレ目標値2%に意味があるのか?

 この円安では国内需要は伸びないだろう。さらに輸出品は真綿で首を絞められて青色吐息になるだろう。それ以外に増税が待っている。とバカなボケ爺は心配している。

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2024年6月14日 (金)

新興国と協力拡大新方針の本音は?

 政府はグローバルサウスで影響力を増す新興国・途上国との協力拡大を見すえ、新たな方針をまとめた岸田首相に日本の未来を心配する。

 岸田首相は 「我が国はグローバルサウス諸国とともに成長し、未来を作っていくパートナーと位置付けて、経済安全保障面を含めた国益とともに人間の尊厳を守り、国際社会における分断と対立の動きを協調へ導くことになる」。これは日本の独善

  「脱炭素社会への取り組みやデジタル、次世代自動車など、日本が強みを持つ分野でグローバルサウス諸国との産業協力を強化する」と。 また、「インフラシステムの海外輸出について新たな戦略を策定」する。全ては日本の独断の話だ。

 新興国から日本は過去を反省することなく、また同じ歴史を繰り返すのか、と。つまり、満州侵略(事変)の背景と酷似している。世界経済恐慌から日本も不景気になった1930年代の初めに、中国から満州を奪い取り、経済拡大の政策の為、満州国を設立した。その行きつく先が第二次太平洋戦争を招いた。

 岸田首相の発想が、満州事変(中国がアジア新興国)までとは言わないが、日本はグローバルサウス諸国を「配下にしておきたい」、と考えていないことを祈る。

 さらに、G7の場で日本は中国を名指しし、「バク売り」を自粛せよ、と主張するらしいが、これも日本の戦後急成長の源となった「安カロ、悪カロ」の「バク売り」の顰蹙を忘れての発言となる。「G7はクールに日本を見ている」ことを忘れないことだ。又、中国を刺激しないようにしたい。日本は中国抜きで今後は生きていけないからだ。

 ボケ爺は、反省を嫌い、避け続ける日本人の気質に将来の日本を憂う。岸田首相に願う、「品のある」文面であり、話し方を!

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2024年6月13日 (木)

遠藤章さんの訃報

 動脈硬化を引き起こす血液中のコレストロールを下げる物質が「スタチン」であることを発見した人だ。世界中でその物質(菌)が活躍している。「スタチン」は、悪玉コレストロール(LDL)を下げる。スタチンから開発された薬は、世界100カ国以上で販売。服用者は数千万人に上るとされ、「世界で最も売れている薬」の一つ。

 ボケ爺は、以前からBlogで持病の恥を披露。心臓循環系が弱い。心臓に張り付いている3本の動脈の一本の根元にコレストロールが溜まり循環率が少々悪い、と医者は言う。ステンが必要と言う程ではないが、スタチン系の薬を飲み始めている。少々長生きできるかな、と未練がましいが。

 2006年に日本国際賞、08年にはノーベル賞の登竜門の米ラスカー賞を受賞。11年に文化功労者に、17年には医学分野で世界的な発見などをした研究者に贈られるガードナー国際賞を受けた。ノーベル生理学・医学賞や化学賞の有力候補とみられていた。冥福を祈る。合掌!

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2024年6月12日 (水)

都議会中の小池氏の都選出馬宣言は?

 東京都の小池百合子知事は12日、都知事選に3選を目指して立候補する意向を正式に表明。最終日を迎えた都議会「定例会」で、「もっとバージョンアップした『東京大改革』を進めていく。その覚悟をもって出馬を決意した」と宣言した。

 ボケ爺は、私的な3選の出馬宣言の場ついて、少々不思議さを感じた。何故か?産繊維出馬することは、あくまで私的な事情である。都議会の定例会議中は、あくまで公的立場である。つまり、公的な定例会議を利用して私的な発言は「選挙違反」にならないか?と思ったからだ。

 なぜ、公的な議会中に私的な発言が、知事だと許されるのか? バカなボケ爺にはどうしても理解できない。公的立場を利用して選挙を優位に運ぶ策略だろう。そんな策士を許して良いのだろうか?

  誰か判定できる人がいたら教えて欲しい。

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2024年6月11日 (火)

東京の入梅は何時?

 昨夜の天気予測では、今日の朝は曇り、午後から晴れる、だったと思っていたら、朝から、快晴である。梅雨が遅れているが、今後の大雨につながるのか?空梅雨で終わるのか?8月からの台風まで持ち越すのか?

 こんなつまらないことを考えながら散歩している。路地に咲いている「タチアオイ」が美しく咲き進んで一部では梅雨明けに頂点まで咲き進んで、梅雨が終わりを告げるか、すっかり狂い咲きではあるが、花色は美しい。薄ピンクの透明感のある花弁がボケ爺の好みである。

 その傍では、アジサイがいろんな色で咲き誇っている。アジサイも雨に濡れてこそ美しさが増すのだが、直射日光ではアジサイのせっかくの憐れみが人の心に響かない。残念。

 残念なことは、日本が誇る自動車産業のトップメーカ本体で、型式偽装不正が発覚し、豊田会長の言う「ブルータスお前もか」は、トップ企業の会長が第三者のようにいう事ではないが。系列会社虐めは、やはり本社機構にも及んでいたのだ。労働者は疲弊している。このままでは日本は自動車産業まで沈没する。「労働者を大切にする」ことを忘れた「失われた30年を取り戻す」ためにも猛反省して欲しい。

 金融機関にも情報漏洩を堂々とやっていたらしいが。異常天候は続くが、「異常な社会ひずみ」は、「異常な経済政策」と共に早く正常化して欲しい。

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2024年6月 5日 (水)

日本の競争力が低下する「本当の理由」

 日本企業の競争力が復活しない、バブル崩壊後の平成30年、失われた時代の分析は中途半端な現状で、さらなる不安が募る。一番、多い理由に「生産性の効率化」の未達、と言う。2番目が「DX化」の遅れ、技術力の低下、と続く。

 ボケ爺は、「投資」の投入をしないで内部留保に日本企業は走ったからだと、思っている。企業の成長にはまず投資が必要だ。イノベーションの実証にも投資が基本だ。DX化にも新しいシステムの導入に投資が必要だ、口先だけではDX化は進まない。生産効率向上にも投資が必要だ。(デフレ脱却に先ず、賃金を上げる、と同じように)

 投資指標では、1990年を基準にすれば30年後で、アメリカは2.7倍、カナダが2.3倍、イギリスは2倍、ドイツ、フランスはそれぞれ1.7倍ほど、日本は0.87倍。

 どうしてこうなってしまったのか?こんな中、経営者は生産効率を強要した関係で、品質偽装、会計不正、等、後を絶たない。今日では、トヨタをはじめ自動車企業は軒並み、品質不正、データ改ざんを起こしている。管理体制(ガバナンス)強化のひずみが蓄積してきた結果だ。残念な日本。

<読書>『日本の企業はなぜ「強み」をすてるのか』岩尾俊兵 光文社新書

日本は元々素晴らしい経営を実行していた。アメリカに迎合して、瞑想している、と主張。なるほど、と一瞬納得をするが。論理の組み立てが狭すぎる、経営を限定、①モノづくりに限定、②経営の実践論に限定。日本の企業の衰退の基本は「米国式会計」の押し付けからだ、とボケ爺は平成時代を回顧する。バブル崩壊で自信を無くした日本。「ヒト優先の経営」から「カネ優先の経営」へ。「価値創造」は「人が創出する」。

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2024年6月 4日 (火)

ひさしぶりの雷雨

 昨夜7時半ごろだったか、「バリ、と一声」、車(トラック)同士の衝突のような爆音が起きた。ボケ爺は、甲州街道に面した南東に窓の角部屋に引っ越ししている。3重窓だから車の通常の騒音は遮断される。1週間ほど前の朝、乗用車とトラックが接触して、女性が運転する中型車が歩道にはね上げられ、欅の幹に横パラをぶつけている。セブンイレブンのドアは無事だった。その時の衝突音は聞こえなかったのだが。

 スワ、大事故だ、と。窓から見えるのは横殴りの大雨で、周辺は静かである。パトカー、救急車も現れない。「不思議だ」と。聞き間違いかな、とTVに戻った。15分か20分後かに、稲妻と雷鳴が続いた。そうだ、「車事故と間違えた一声」は雷鳴だったのだ。あまりの短さな爆音だったので間違えたのだ。その後、暫く雷鳴は続いた。

 小学校時代の田舎での「雷のダイナミックさ」、を思い出した。子供部屋は東に窓があった。東からと南からの積乱雲がぶつかると、辺りは急檄に暗くなり、稲妻と雷鳴の競演が始まる。カーテンの隙間から恐々、だが楽しみだった。東方面には東芝姫路工場があり、避雷針が何本もあった。そこに落ちる雷は美しかった。

<読書>『思い出トランプ』向田邦子 新潮文庫

直木賞を含む向田邦子の短編小説集である。エッセイとはまた違った味に酔える。

<読書>『あ・うん』向田邦子 文春文庫

長編である。戦後混乱の生活苦悩時期の人間関係の妙味で、「劇場型小説」と言っていいだろうか。展開がポンポン飛ぶので熟読できないまま右往左往させられてしまう。だが読書後にジワ~と心に沁み込んでくる。心豊かな知識人だ。

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2024年6月 3日 (月)

東京の梅雨入りはまだ?

 この1週間は良く雨が降った気がするが。野川の水量は一向に増えない。どうしてだ。今日の野川の水量も昨日と大きくは変わらない。大きな真鯉が水面に尻尾はねあげて、餌(水草の根っこ)を悠然と漁っている。小魚は、じゃれているのか白い鱗を光らしている。

 朝の散歩も変化が少なくなっている。だが、今朝の6時半ごろにスマホが鳴き吠えた。地震だ、と跳び起きて着替えをして、TVを眺めると、能登半島だった。震度5強であると言う。元旦の5カ月後の特集番組があった後であった。複雑な事情があるらしく復興はまだ進んでいないようだ。高齢化、少子化、インフラの打撃が複雑にしている。

 都道府県の人口増は東京都と近県に偏っている。Uターン、Iターンを進めているが、進まない。コロナパンデミックスで、地方分散が進んだと言っていたが、元に戻ってしまったのか?報道に偏見があったのか?東京のオフィスビルは増え続けている。

 東京一極集中は日本国にとって経済に重大な欠陥となって崩壊は免れないだろう。そこに、直下型地震の危険が迫っている関東地域、それに富士山の大爆発も危機が迫ってくる、と思っている。今年も猛暑の夏がやってくる。

 等々、考えならの散歩は楽しさ低減である。今日の曇り空のように。

<読書>の『負け犬』志水辰夫 講談社

短編集である。愚連隊、スベ公、と呼んでいたヤクザ崩れの時代の仁義の切り方の8編である。死に至る負け犬と言われる人々の最後の負け方に、心が揺さぶられる。今人生があったのかと。ご冗談でしょう、と考え込みながら、うなずいてしまう人の弱さ。

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