レッド・ロブスター倒産
ボケ爺が開発した製品のアメリカビジネスに参入した時、あまり売れなかった。事業部長は「開発責任者が自ら売りに行って責任を取れ」と叱責を受けた。販売促進部の上司と一緒にアメリカを行脚した。販売促進部の上司は、アメリカビジネスを成功させるには、先ず、「アメリカ飯を抵抗なく食べることだ」と教育された。
販売支社はボストンだった。先ず、2つの薫陶を受けた。「二匹のロブスターを美味しそうに食べること」と「焼き肉を食べきること」。ボストンのロブスターは、アメリカでは有名だ。バター油に付けて食べるのだが、2匹目になるとそのバター油を漬けてロブスターは喉を通らない。漬けなければパサパサでこれも喉が通らない。
今日では、醤油は常識になっている。飛行機の食事の醤油を貰ってレストランに持ち込み、店にお願いした。それからは、2匹は美味しく満足。大衆向けのロブスターのフランチャイズが、「レッド・ロブスター」で、アメリカ全土に広まっていった。そのレッド・ロブスターが、倒産とは残念だ。
一方、焼き肉店の名前は忘却した。日本にも進出したが倒産。上司の薫陶は「プライムリ」の12オンス以上だった。生肉のような味であった。セイゼイ6オンスが限界だ。「ダメだ、ダメだ」と叱られた。
そんな懐かしい思い出が夢に出てきそうだ。アメリカだけではなく、世界各国で、食べ物とビジネスの失敗を思い出す。ア~懐かしい。エッセイを書きたい。
<読書> 『夢ノ町本道り』 沢木耕太郎 新潮社
「ブックエッセイ」。書籍にまつわるセッセイ集。生地の仕事場近所の古本屋、貸本屋を漁って、読みふけった幼少から本の虫である。今の住まいには本屋が無い。過去の本の評論、エッセイの整理と、影響を受けた作家、著書などの紹介。本好きのノンフィクション作家の回想録。
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