方丈庵記(父と母の夢から)
ボケ爺は一人暮らし。メールで仕事をしている。毎日のことではない。人と話すことはほとんどない。声がかすれて出にくくなる。コンサルティングの仕事は一方的で、議論をやり合うことは無い。
だから「夢」は仕事の内容は殆んどない。今朝は繰り返しの夢で、親父やお袋から何を教わって来たか?親父とお袋は、このボケ爺のことをどんな子供と期待していたのか、思っていたのか?
親父から、「お前はバカだから、故郷の地元の下請け製造会社の課長ぐらいにはなって欲しい」が口癖。夏休みの帰省時、地元企業の実習(アルバイト)の申し込んでいて、勤めに行かされていた。200円/一日程度だった。お袋からは、「勉強しないなら母の畑仕事を手伝いなさい」、 と怒鳴られていた。
さて、死期が近づいたボケ爺の娘と息子は、この親(ボケ爺)をどう思っているのか?今更では無いがこんな回想が枕元に湧きだしてくる。格別に親子としての思い出の薄い人生であったのか?子供教育に疎かった家計だったのか?反省!
<読書> 『風化病棟』帚木蓬生 新潮社
著者は精神科医師でもある。人の心理と病気の治療など、人間の精神の造形の深い作家である。何冊かの著書を読破して、人間の弱さ、医療の無常なの洞察を教えられてきた。今著は10篇の医療で起きる悲劇に人の温かみをまぶしチャーハンのような味わいを彷彿とさせる作品となっている。まだまだ人味は愛しいと反省しきりだ。
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