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2024年3月31日 (日)

23年度終わりの夏日

 23年度が終わる。その日が、3月初の夏日となった東京。散歩したが、ソメイヨシノは、まだ、伊武崎にも至っていなかった。タンポポは、満開を迎えている。野川には朝からシラサギが、小魚を狙っている。周りは黄色の菜種草で満開だ。

 我が新居の裏の子供公園に一本のソメイヨシノの古木がある。半袖のTシャツ姿の子供たちで賑やかな、爽やかな掛け声で一杯だ。その声に混じって、大人の数人が、青色のビニールシートを敷いている。車から何か荷下ろししている。何をするのかと、しばらくしてから見学すると、何と、花見の宴会を賑やかにやっている。サクラには不満だが、お酒には満足そうに賑やかに騒ぎ始めていた。2024年度の始まりに期待するらしい。子供たちの騒ぐ元気には期待できるが、酒を飲んで愚痴るのは?

<読書>

「負けくらべ」志水辰夫 小学館

看護師の主人公は、対人人間関係、調整力、認識力、記憶力、・・など人心を読むことに長けてこそ、信頼を受ける。事業の家督争いに巻き込まれて、起業家に雇われて、関係する人の心を読み取り、方向付けをするが、一筋縄では終わらない、ハードボイルド物語は続く。老衰のオーナーに負けが迫る。負け方こそが人生。老獪な作品。

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2024年3月30日 (土)

日本の経済政策は間違え?

 24年度予算が成立した。岸田首相は、「新資本主義(経済循環の正常化)」を強調して、長い金融緩和を続けて、「デフレ脱却」の仕上げの年を強調した。金融緩和の長さは世界と比べ異例である。今の物価上昇(特に食品)は異常なインフレだ。

 バブル崩壊後、委縮した経済。「投資が縮小した」と強調するが、順調に延びていたとのデータがある。確かに人的投資(雇用、給与面で)は縮小した。海外輸出も縮小し、国内需要を喚起するために売価を下げた。だが好転はしなかったことは事実だ。この点だけを強調してデフレだったと判断した経済人、政府(官庁を含む)は経済音痴であった。

 政府は補助金で支援してきた。家電はエコ製品に、半導体は原価維持に補填、同様な補填は自動車業界にも。これらの補助金は全て国債で賄い、負債を膨れ上げさせた。岸田首相のバラマキ補填、支援はさらに加速している。

 バブル後の、そのもの始まりは「原価低減力不足で競争力を無くした」、さらに、イノベーションを潰し挑戦を避けたために、市場を揺るがす製品が生まれなくなった。いわゆる海外と比べ競争力を無くしてしまったからである。

 競争力に補助するのではなく、売価への補助だった。これは土屋健郎の言う『甘えの構造』に浸かっているからだ。

 資本主義は、基本的に民主主義を基盤とする「競争社会」であることを反省しない。異次元(異例)経済政策では、何時までも日本の経済発展(GDP)はない。

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2024年3月28日 (木)

国産旅客機、再挑戦?

 今日の朝のTVニュースで、三菱の国産旅客機の失敗を受けて政府内で精査した。再挑戦をして国内の航空機産業を育成したい、と。経産省副大臣がアナウンス、と。

 その理由が、「一社で挑戦」して、いろんな幅広い、特に安全・規格の経験が無かった。部品調達に、幅狭い視野が欠けて原価高に。そこを改善すれば再び挑戦する価値はある、と。そのために、再挑戦には複数の企業が共同して開発すれば可能性がある、と言う。

  まだ、政府や、官僚たちは日本人の欠点を理解していない。数社共同での次世代コンピュータ補助金、半導体企業合同の次世代半導体開発補助金、高効率エンジン共同開発、等々。「共同して」の枕詞を生かせない日本人「村企業風土」の組織論の反省をしない政治家、官僚群。膨大な補助金は国民の税負担との自覚がない「無責任ニッポン」。共同開発で成功したプロジェクトは無い。

  アメリカは、NASAの宇宙開発事業で、共同開発組合の運営法、マネージメント法、等を徹底的に研究してから、着手した。多くの教科書が生まれたが、日本はその運営、管理法を無視してしまった。アメリカでのホンダ飛行機は見事に成功している。何故か?多様性の組織論、管理論を生かしたからだ。

  結論は、国産機開発の再挑戦は失敗する。国産旅客機YS-11の時のように、「別会社」を起こすべきだ。

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2024年3月27日 (水)

日本の経済政策は正しいか?

 日本政府と日銀の異次元金融緩和政策は本当に正しかったのか?検証すべきではないか?何故なら、金融緩和を止めても円安は続く。インフレ上昇率2%が見えたと言うが、その後も物価上昇は続く。日本だけが特別な政策をとってきたことに、本当に正しかったのか?

 円安で輸出企業は、当面利益は得られているが、GDPは増えない、長期的に見て、競争力を無くしてしまうだろう。今日も大企業別に選択と集中の無い大幅な補助金を施している。その見返りに企業は賃金を上げる。賃金を上げれば、さらなる物価上昇が起きる。唯でも食料物価上昇は30%をはるかに超えている。その理由に、円安(資材購入)、輸送費(光熱費、人不足)で、無策が続く。

 日本企業は困れば政府に支援金に頼る。企業は政府に政策活動費を寄付している、と捨て台詞を言う。これは日本産業が世界で戦えない理由だ。日本が作って世界を震撼させた製品群はすぐに、衰退する。原価低減を放棄するからだ。「原価低減はデフレではない」。世界で戦う基本だ。

 安部元首相の時代から始まるデフレだ、と言って長期にわたる金融政策は、「本当にデフレ」だったのか?原価低減に世界に及ばない弱体した企業体質(困れば政府が支援)だったのではないか?

 衰退した産業は、政府の大幅な支援を受けていた。それにその金をムシリ取るゾンビ会社を擁護したことだった。つまり、土屋健郎氏曰く、日本の特殊な『甘えの構造』が未だに抜け出せてない。「目立つ杭」「横並び」体質の欠点が未だに蔓延している。至る所で反省の無い無策が続く。これでいいのか無責任の日本。

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2024年3月26日 (火)

催花雨(さいかう)

 東京は昨日から冷たい雨が降り続けている。桜の開花は早いとの天気予報を裏切り、もう少しかかるだろう。その開花を促す雨のことを「催花雨(さいかう)」と言うらしい。なるほどサクラの開花を促している雨にぴったりの命名だ。

 昨日は、長い散歩を試みたが、自宅前で、歩行速度をコントロールできなくて転んでしまった。おでこ、頬骨、脛、手の甲を打って結構ショックであった。だが多くの血を見ることなく死んで一安心。やはり、脳出血の後遺症は治らないモノだと、無理を反省した。今日は少々おとなしくするつもりだ。

<読書>

「君がいないと小説は書けない」白石一文 新潮社

主人公は、今は作家であるが、40歳まで出版でサラリーマンをしていた。自分自身をしることは、多くが先輩同僚の死に直面した時に。同僚の不幸話の告発からである。双眼鏡のピントが合うか、ボケているか、そこに人生観が判明しる。自分は妻子に逃げられて離婚も出来ず、若い恋人との関係を20数年間共に生活している。その間の他者との分析、関係からヒントを得て自叙伝的な小説を書き作家業をなしている。ひょんなことから、その恋人が浮気しているのではないかと疑問に、元編集者のM女に調査を頼んだが、その返事が必ずしもすっきりしない。だが、小説を書き続けるにはその恋人と生活するしかない、と割り切る。死史観的哲学アリ、人間関係からの自己分析法アリ。波乱万丈の奥深い人間関係論である。

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2024年3月22日 (金)

足が釣って眠れない朝を迎えて

 昨日は、朝の散歩を済ませて、午後、新宿に所用で出かけた。1時間半ほどの用事を済ませ、かなり傷んだカバンの買い替えを考えてデパートに出かけた。

 どこの店も品揃えがリック型となり、肩から下げるスタイルは稀だ。ボケ爺は汗かきだ。リック型で困るのは、汗が背中かにじみ出る。夏場に通勤に使えば、背広を絞れば汗が垂れる程になる。最後は、ヨドバシカメラのB1パソコン付属物売りだった。山積されている。リック型は、案外少ない。片手で持ち、時に肩から下げるタイプが多い。それに安い。

 昨日のカバン探しで、二時間以上はうろついていたことになる。だが決断が付かず、帰宅。結構疲れたので10時には寝る。熱付きは良かったが、両足が釣って眠れない。ほぐして何とか収めて寝るが、1時間もすれば、又、釣って起きる。を3回ほど繰り返し、3時間ほどウトウトして朝がやって来た。

  だが、今朝の散歩はスムースに歩ける。要は運動不足が原因で足が釣ったのか?それはそれで散歩量を増やすことになり大変だ。昨年の17日間の入院で余程劣化していたことになる。30分の往復では少ない。あと1時間増やして1日に、30分X4回の、計2時間に増やせばいいことになる。さて、続けられるだろうか?年を取るとはこんなことだ。早期に死にたくなければ衰退を止めることに他ならない。

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2024年3月21日 (木)

狂ってる大谷フィーバー

 NHKまで、「大谷!大谷!」。アメリカプロ野球をゴールデンアワーに組み込むなんて、狂っていないか?BSの放映ならまだ許せるが。放送料金を払っている国民は苦虫をかんでいる人はいないのだろうか?

 日本人は考えることを放棄したのだろうか?今の政治でも、狂っている。日本の将来を論じる議員はいない。これでは日本は数年で沈没するだろう。パーティ件のキックバックの使途不明金、納税もしない使い込み。国民から金を巻き上げることしか考えていない。

 巨額な補助金は、湯水のごとく掃き出し、結果「ゾンビ企業に吸い取られ」、国民の税金の増額になっている。ゾンビ企業とは、政府からの下請けを下請けに順次回して、汗をかかずマージンをたっぷり巻き上げる企業のことだ。

 政府は、日本の安全保障は、アメリカに依存し、アメリカの言いなりの軍事増額を行う。いざ戦争となれば助けてくれる保障の文章は何処にもない。大谷フィーバーにボケていていのだろうか?

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2024年3月19日 (火)

TSMCの熊本国土を不毛に?

 チッソ汚染を思い出すで不毛になった国土はまだ完全完全復元はされていない。

 TSMC台湾半導体企業は、今では世界のトップに。そのTSMCを日本に秘密誘致した日本の政府は何故か交渉の中身は明らかにしていない。日本の必然性と、TSMCの主旨発表は明らかに違っている。しかも、第二次工場も含めて「1兆3億円もの支援金」を海外一社に出し た。国民の税金を!にもかかわらず支援金の検証の内容は黒塗りだ。政府は支援内容結を発表して評価を仰ぐ必要がある。

 地元の雇用が増える?ほぼ自動化だから精々1000人程度。台湾から500に程送り込まれることから、日本人は500人ほど、となる。

 半導体製造には水、電力を多量に使う。熊本県は、十分に検証して枯渇することは無い、と結論を出したのか?県民の水道、電気代が値上げされないだろうか?又、有害物質が多量に放出される。環境アセスメントも十分に基準をクリアしているか検証。守ることを管理できるのか?なぜ気になるかと言えば、台湾で電力不足、水不足、環境汚染で、住民の大反対が起きて第二製造工場を建設できなくなったからだ。

 TSMCの日本での半導体製造は最先端の半導体の製造ではない製造技術上、開発上でもあまり参考にはならない。日本の周辺技術のノウハウを潰すためだろうが。

 TSMCはアメリカのアリゾナに工場を建設した。1年物検証機関を要して、やっと、工業の建設は許可をしたが補助金は出なかった。TSMCの本心は、インテルを潰すためだ、とアメリカ議会が騒いだからだ。現に米労働雇用を保証することで認可されたにかかわらず、米労働者の質が悪い、と言って台湾から多量に送り込んでいる。

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2024年3月18日 (月)

花粉症+風邪

 先週の月曜日は小雨が一日続いた。気温も下がってきた。がルーチンの散歩に出かけ、汗を流した。12日は打って変わって晴天、だが、北風がキツイ。その中、散歩に出かける。TV天気ニュースでは、花粉症の方には「十分に注意」と繰り返していた。

 その日、寝る前から、鼻水、涙で、ティッシュぺーパーが山のように。真夜中には、喉がイガらくなる。咳が出始める。咳することで喉の痛みが増す。ほぼ寝ることが出来なかった。声が擦れうまく出ない。

次の日の朝、薬剤店に飛び込む。どこの店もおくすり手帳が無いと、判断できない、と言う。幸い、定期健診の薬のチェーン店があったので、問い合わせてた結果、問題なしで購入。その夜には、鼻、涙、の方は収まって来たが、喉の咳の方は治らない。その薬のおかげで、副作用の便秘、尿が出にくい。

 正月に妹が新居の偵察に来てお土産だ、と言って有名な「のど飴」を置いていった。それを一粒舐めると、これがなんと一粒で、かなりの改善に至ったのだ。「たかがのど飴」「されどのど飴」。やっと、木曜日で完治。金曜日の仕事は順調にこなせる、妹に感謝。今日も北風がキツイ。クワバラ、クワバラ。

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2024年3月12日 (火)

「さよならマエストロ」

 日曜日の9時からのTVドラマの主題である。音楽好きな女の子。才能を発揮して、順調に成長していた。一家でドイツに渡り、その花を咲かせることとなる時に、父は娘のバイオリンの演奏に感動したが、「第3楽章の第2主題、少し走ったね。あそこを修正すればファイナルでもっといい演奏ができるよ。頑張って!」、と激励を返した。当然もっと良くなることを期待してだが。娘は、これ以上の頑張りに耐えられない、とバイオリンを止め、父を拒絶し、逃げ出す。

 ボケ爺は、相手の悩みも考えず簡単に、「頑張れ!」と言ってしまう。相手を激励することは「頑張れ!」しか知らなかった。「頑張れの意味は、君ははまだ自己を追い込める余地があるから、「追い込め」、と言っている。結果は努力を共有しようとはならない。頑張れ、は、相手に「さらなる大きな負荷」を賭けている。残念なボケ爺だ。

 君に何か支援できる、或いは共有できる何かがあればいいのだが。相手の心を思いやる言葉は難しい。「支援出来ることがあったら言って」とか、「寄り添っているから」とか。相手の気持ちが分からない中で「頑張れ、は禁句」だ。今頃分かっても遅すぎるのだが。

 それにしても、娘役の響の芦田愛菜の演技は上手い。又大変な秀才だと聞くが。

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2024年3月11日 (月)

3.11東日本震災

 日本の地震災害は多い。ボケ爺の勤め人になってから約55年であるが、地震災害周期が短くなっているように思える。

 東日本地震災害の津波の報道はリアルすぎる。また、福島原発の爆発も。恐怖心がいつまでも眼から離れない。神戸淡路大震災もしかりだった。正月の能登半島地震災害は火災がリアルであったが、その他は結果での地震の恐ろしさが襲う。復興の仕方は当然違ってくるだろう。

 地震災害は、温暖化による水害、間伐、は関係ない。日本での地震災害は、向こう10年以内にさらに大きな地震がやってくるだろうと思っている。

 韓国で過ごしていた時、韓国の教授と一献傾けていた時に出た話題が、税の負担の両国の大きさである。日本は地震大国そのための対策と起きた時の支援に多額の負担がのしかかる。韓国は、地震の災害は無いが、北朝鮮との戦争対策に多大な不安が掛かっている、と。広い道路は戦争時滑走路になる。高速ビルの最上階は軍に提供。アメリカ軍に多額の駐在費用の負担が大きい、と。

 東日本地震復興に掛かった費用をデータにして明らかにしてほしい。同様に、能登半島地震もデータは作成しておくことが大切だろう。お金の使い方のバランスを議論して欲しい。少子高齢化の人口移動は重要な政府の対策論につながる重要な課題(トレンド)だ。

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2024年3月 9日 (土)

方丈庵記5:読書三昧

 方丈庵に移り4カ月を迎えるが、未だに新居には馴染まない。のんびりと気を落ち着かせたいのだが。鴨長明のような境地に、早くなりたい。読書三昧で過ごしてみた。

『本の栞にぶら下がる』斎藤真理子 岩波書店

「ぶら下がる」は「ぶら下がりて」の表題の方が、ぴたりだと思う。書評かと読み始めたら、読書感想その周辺の著書の紹介。幅広く興味を持ち読み漁る姿勢にまずは敬服。著者の深い思想を、絞り出す気概と、気力には感服。ボケ爺も、と思うが所詮浅学、無理は承知だ。いい本に会えて満足。

『風に立ち』柚月裕子 中央公論新社

著者の作品を読み始めたのは、警察モノのであった。その時の印象は、よく勉強している、であった。本著は少年補導委託を引き受けた町工場の親方とその家族、社員との関わりを通して成長する青年。絡み合う人間性、人格を個性豊かな構成にし、きめ細かな人情を描き切っている。さらに、親子、家族との理解の距離感も絶妙だ。新ジャンルに挑戦する作家だ。

『一夜 隠蔽捜査10』今野敏 新潮社

作家の誘拐が起きる。犯人の要求が無いまま暗礁に乗り上げたが、本人の自首で解決か?だが、被疑者はSNSで依頼された請負。依頼主は知らない、と。違う場所で、昔は作家の殺人。これらが関係した事件であった。今人気の作家と昔の作家の意見の行き違いだった。複雑そうで単純なサスペンス。

『眠れぬ真珠』石田衣良 新潮社

主人公は、女性版画家で、アラフォーで更年期を迎えている。少し年上の画廊店長と関係を持ていたが、17歳も若い映像関係の青年と恋愛に。生き詰まっていた版画の創造性のエキスを得る。真剣な恋愛は歳に無関係、と実感。店長と不倫の若い女性のトラブルに巻き込まれ、その女性の精神は病み自殺に至る。その時に悟る、「多くの傷を負い、適当にズルく、せこく、いい加減などが、生き抜くには必要だ、と。

『かさなりあう人へ』白石一文 祥伝社

実に複雑な絡み合いのストーリーだ。4~5組の夫婦と言うか家族たちの歴史が、それぞれの夫が先に亡くなり、その間の不倫で、家庭が崩壊する。それぞれがその後に掛け替えのない人生を歩む。それぞれの人生の営みが重なり合っているようであり、微妙に違っているようでもあり。複雑な構成になっている。愛あり、憎しみあり、忘却あり、一気に読ませる不思議さが。

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2024年3月 6日 (水)

狂乱株高に、冷たい雨

 世界全体がカネ余りの状態だと、アメリカはそれに同調している。資本主義はモノを動かせて、景気判断するが、金融優先資本主体では、先行きの可能性を予測して、その企業の株に投資する。

 その結果、業績の良い半導体のNVIDER株でアメリカ株は最高値を更新している。一方、過ってのGAFAMは伸びしろを欠く。いろんな課題の解決を攻められている。それぞれは共通の課題ではない。

 日本株は、アメリカの株価高を背景に、半導体支援に3兆円もの成功が見えない投資をして、「雰囲気だけで、市場が再興出来た」といい、半導体関連企業を中心に4万円を超えた、と騒いでいる。企業の行政が良いと言っているが、どんな統計データで、そう言えるのかははっきりしていない。数か月前の増益企業は170社ほど、とのことだったが?大手企業は自社株を買い増し、株で利益を出そうとしている。銀行、金融機関など冴えたるものである。

 日本はそして、食料品、日常生活品を中心に、3回~5回の値上げだ。花粉時のティッシュペーパーなど、5割は値上している。花粉症者は苦しい。超インフレだが。政府、官僚、金融機関は、なんと日銀は「インフレに道が開けた」と実感とは2年も遅れた発言をしている「残りは賃上げを待つ」。データを基にした発言が乏しい先行きの日本の経済政策は正しいのだろうか?

 市民は踊らされ、踊らす人は金融政策の官僚と、日銀を司る政府、株式関連企業だけ。今年も、能登半島地震に続いて、大きな自然災害が予測される。高齢化社会は経済縮小に向かう。

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2024年3月 3日 (日)

読書『本心』

 『本心』平野啓一郎 文藝春秋 を読み終えた。筆者の作品は『マチネのおわり』『ある男』を読んだ、と言うよりは目を通した程度の読書であった。兎に角難しい。

 しかし、今回その難しい読書に挑んだのは『本心』と言う表題に特に興味を持った。常に相手の心の本心を知りたいと思う。本著は「本心を知りたい、本心を言いたい」であり、中心のテーマは、「自由死(安楽死)」を望む母の本心は何処にあるのか?母は「十分に生きた」と言う理由での自由死を選んだ。現実は交通事故だったのだが

 時代設定は2040年近辺だ。SFではない。今日のインターネット時代の進化した世界。SNSが進化して生成AI、AR、VRの仮想空間を駆使してのコミュニケーション時代を背景にしている。仮想空間ではアバターが中心。いろんな分野のアバターSWでビジネスが成り立つ。VF(バーチャル・フィギャ)や、リアルアバターも活動する。

 主人公は死んだ母のVFの制作を依頼し、そのアバターとやり取りすることで、「母の本心」を知ろうと奮闘する。その間、いろんなアバターのいろんな出来事に遭遇する。社会の最も大きな課題は「こちらの世界(貧困)あちらの世界(富)」の格差社会(性差、民族、学歴、など)で起きる課題にも取り組む。アバターでの「犯罪(オレオレ詐欺)、殺人も起きる。冤罪事件、少子高齢化も課題問題、等が織り込まれて未来の社会の混乱が現実味を増す。

 終盤は「ゲーム感覚で人生を過ごせるのか」「人は生活のためが中心で生きていくのか」「真実、本心で生きていけるのか」を問い詰めて終わる。解は無い。なかなか重い課題だ。疲れた。

 きっと、アメリカ大統領選挙時のフェイクで混乱と同様な現象を先取りしている。

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2024年3月 2日 (土)

木花の香りの移ろい

 散歩中の事。土曜日の散歩では、雨が降らなければ、野球少年とサポート役の父親の練習に向かう自転車に出会う。特に今日は、多くのランニング姿のおっさんに出会う。健康維持のためだろうが。

 木花の香りの移ろいの楽しみな季節である。木花の色の多彩さも心が和む。散歩が楽しみな季節なのだが。今日は少々冷え込んで、木花の活躍は一休みか?

 裏の家の庭には、梅の古木が花を付け、梅の甘い香りが。続いて、ロウバイの花からは梅と似た甘い香り。河津サクラは満開でも匂いが薄い。

 沈丁花の花はほぼほぼ満開だ。個性の強烈で芳醇な香りは、まだ匂ってこない。何故か、と考えたが今日は少しその香りが感じられた。そう言えば、今朝は鼻水が少ない。そうだボケ爺は花粉症だった。昨年よりも少々きつい。そのためだ、と納得。ミモザの黄色の花は、今が盛りだ。ボケ爺は黄色が好きだ。黄色いカラス、真っ赤なシュクラメンの背景の黄色を思い出す。

<読書>

「共に明るい」井戸川射子

会話が極度に少なく、三人称で繰り広がるフィクション。繊細な言葉の使い方で、人の交流(関係性)を抉り出す。最後まで、何をテーマにして何を訴えたいかは、読み終わっても、全く理解できない。こんな読書感をあえて引きずらせようとしているのか?芥川賞作家だが。

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2024年3月 1日 (金)

せめて、「ア~言えばこう言う」議論を

 三月に突入、朝寒く、午後は春日和。だが、又寒くなる。偏重の多い繰り返しの月である。岸田首相政権なった、一層の無責任性が加速しているようだ。首相、総裁は、制度上の立場で発言し、日本政治のトップの責任を担っている気概は感じられない。無責任性むき出しの代表だ。

 日本は、「ア~言えばこう言う、こう言えばア~言う」の頓智のようなやり取りを非難されていた。が、今日の政治家の問答は、「記憶にない」「覚えていない」「みんながやっているのでそれに従った」「秘書が、事務局が」と。特に「旧統一教会の関係」、昨日、本日の「政治倫理審査会」での答弁。この繰り返し。「悪かった」。とは絶対に言わない。「適切に処理を済ませた」。嘘をつくことに気後れが無い日本人。

 日本の教育で、最もの課題は「ディベート力」を伸ばす教えがない、ことだ。新しい課題を見つける、相手の意見を理解することや、イノベーションを起こすこと、等の創造性の欠如につながっている。さらに無責任な人を生む。これでいいのかニッポン!

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