狂乱投資「半導体」は?
これでいいのか?政府(経済産業省・商務情報政策局)の4兆円もの半導体投資。すでに、今までの2兆円もの支援金を出している。どこまで、過去の失敗の反省をしたのか?どんなリカバリー戦略があるのか?
過去にも、半導体や、コンピュータの莫大な政府投資を無駄にし、莫大な税を国民に押し付けた。また繰り返すのか、と警告を発したい。
半導体技術者は多岐にわたる技術が必要だ。その人材が逃げてしまった。いなくなっている。日の丸半導体産業時代の半分も居ない。ラピタスな200名程度の生産技術家を集めるだけでも四苦八苦してる。今から供給しても簡単に育成できない。はるかに難しい技術になったからだ。日本の大学で教育できるところはない。海外に学びに行っている人も僅かだ。
ルネサスは、自動車向けの半導体の回路設計の8800億円もの人材の買収をする。だが、顧客の要望が多様になった、が理由。これは間違いだ。NVIDIAのようにプラットホームを活用できるオープンアーキテクチャ半導体の時代だ。過去のマーケッティングではいくら投資しても勝てない。
キオクシアも用途の的が絞れない。WDも絞れない。それで経営が出来るわけがない。合併すればなんとかなる時代でもない。そこに支援して結果は無駄であろう。
平凡な戦略だけれども、「セグメントでNo1」になることだ。ソニーは光センサーで一番だ。パワー半導体の基板材(GaN)は日本の技術、SiCと合わせて、No1のチャンスは大いにある。次世代の光半導体だってある。今を捨てて、自制を目指す度量が欲しい。
半導体に必要な材料はまだ、日本は強い。半導体製造装置も。半導体周辺製品に2兆円の支援を期待する。でなければ日本はそこでしか半導体産業は生き残れない。
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