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2023年12月29日 (金)

2023年の仕事納め

  29日はボケ爺の勝手な仕事納めである。メールが一通来たが処理をし終える。海外の顧問先への日本の業界情報をまとめて送り付けも終えた。

  今年の出来事は、正月早々入院となり、体力を今までの半分に無くしてしまった。体重は63Kgから、50Kgとなって当たり前だ。回復はままない。

  そこに、終の棲家を出ていけ、と言うNEXCOの暴力に屈する。今年の夏は格別に暑かった。この酷暑の中、断捨離、何か残すものはないか、と。汗を滝のように流す。精神的にも弱ってしまう。すべたがネガティブに。親父の死んだ歳(83歳)までは生きたい。後4年活きられるだろうか、と。毎日考えている。

  そこに追いかぶさる、2人の子供たちに相続をどうするか?つまり終活だ。伴侶は施設にお世話になっている。伴侶に任せていた家計の預貯金がどうなっているかが分からない。本人に聞いても思い出せないと言う。

  移動するに苦しいので、電動アシスト自転車を購入した。すると操作に普通の自転車と違うコツが必要だ。何度か足首をペダルや壁にぶつけ、ボケ爺の体はぼろぼろ。オマケに体力はさらに衰える。

  よって、先日の「方丈庵にこもる」の宣言につながる。来年(2024年)から、隠居生活で、「ボケ爺の方丈記」を綴る。ご愛読を宜しく。良いお年をお迎え下さい。

<読書>

「こちら空港警察」中山七里 角川書店

空港で起きる犯罪の解決の方法を、空港の組織の解説とともに伝える小説である。犯罪の解決には、一貫して言えることは、冷静さと多種多様の対策が必要だと言う事。同じパターンは通用できないと言う事だ。最終章の空港でのテロリストの解決策の迫力は驚きだ。著者の構想力の勝利だ。

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2023年12月27日 (水)

方丈庵に住んで考える

  鴨長明の方丈記に出てくるように、ボケ爺は世捨て人になりて、俗世と関係を断ち切って、2023年10月から郊外に小さな方丈庵に移り、社会とは最低のつながりとした隠居生活を、始めた。

  ボケ爺の2020~23年は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を実感した時代。平成時代から令和に掛けて毎年の、自然災害、国内外の異常な社会現象、戦争や侵略や。経済の資本主義、取り分けSCM戦闘。民主主義が崩れる。

  そこにコロナパンデミックは、人間の繋がり方に大きな変化を招いた。コロナが収まっても元に戻らない。新しい社会関係が出来るであろう。

  ボケ爺の大いなる転換期は、妻の施設への入所である。2期目のコロナ感性が襲ってきたときに脳出血、だが、コロナでリハビリは出来ない。ベッドに縛り付けられて17日の入院。リハビリ病院に転移、そこが集団コロナ感染。コロナ感染の治療で転移、同様にベッドに縛り付けら15日間。その後も面談は1年以上叶わない。

  今度は、外環環状道路の大深度法に従った地下工事ミス。終の棲家の我が家に立ち退きの依頼が。作業エリアで使う、と言う。道路法の規則とは?と工事当事者と戦い訴えたが、市民の願いは国には届かない。

  ボケ爺に、2022年の大晦日に襲ってきた「急性大動脈解離」。一人で病院を探し、ICUに緊急入院。正月から18日間。何とか命を繋いだ。

そんな中、立ち退きの為、6か月間の断捨離生活。過去の思い出のすべてを失う。家具の粗大ごみ廃棄、蓄積していた本(学芸、専門書)、ピアノ、エレクトーンの処分。等々。今後は、「三界一心」でボケ爺版方丈記を追跡していきたい。

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2023年12月26日 (火)

音楽特番「第14回明石家紅白」

 昨日は、クリスマス。ボケ爺にはあまり関係は無い。街は少々賑わっているようだ。今朝から寒波は抜けて、新年に向けて暖かくなるようだ。

 昨日の夜のTVの番組はNHKのニュース7を終えると、チャンネルを回してもボケ爺には頭痛がする。寝るには何が何でもまだ早い。

  だが、偶然にも「第14回 明石家紅白」明石家さんまのトークにぶつかった。TVを切ろうとしたが、さんまのトークに、「いきものがたり」の見たことのあるボーカルの女性の顔がクローズアップされて、応える話が気になった。ボケ爺でも昔に知っている存在だったからかもしれないが。『いきものがかり「ときめき」』を謳う。

  『BE:FIRST「Shining One」』などは若くて、服装も、さんまのジュークの応答にもバラバラ。舞台に立つと、素晴らしく整然としたダンス、それぞれの歌詞が心に刺さる。歌も上手い。従来のグループ・サウンズとは一味違う。

 『水曜日のカンパネラ「エジソン 聖徳太子 SPメドレー」』こんな天才がいるのかと、格別に驚いた。訳も分からない「エジソン」・「聖徳太子」の歌詞内容だが、いったん歌い出すと、テンポも時々変えることで、エジソンや聖徳太子が分かったような気がする。さんまも引きずられて一緒にダンスだ。芸名にもその一端が。

 『Awich「かくれんぼ」』随分に苦労した歌手だそうだ。正統派でありながら、奥が深い。アメリカでもすでに有名らしい。
 確実に昭和演歌ではない。平成の均一化されたグループ・サウンズとダンスでもない。それぞれに驚きがにじみ出る演出が仕込まれている。「日本の令和エンターテイメント事業」を経済成長の起爆剤にしたいモノだ。

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2023年12月24日 (日)

デフレ、とは何?

  今日はクリスマスイブだ。家族へのプレゼント、ケーキは30%以上の値上がりだ。昨日、物価指数の上昇率が発表されて、2.5%と言う、食料品と他では、6.4%以上だと言う。今年のピーク時は8~9%の上昇だ。

  食糧品だけではない、輸入品(ガソリン)は軒並み値上がりが続いている。2023年は、企業は円高で儲けている。今こそ値上げだ、と2~4回もの値上げを繰り返して、さらに利益を積み上げている。

  だが、政府はデフレーション中だ、と繰り返し国民にそのデフレから脱却しなければならない、だから・・・、と言う。何故、政府は今の状態をデフレ中、と言うのか?岸田首相も、メディアやジャーナリストも、経済オンチなのか?日経は政府御用新聞社?

  つまり、物価高で国民は苦しんでいる。遥かに目標の2%は超えている。株も高騰してバブル期に近づいている。さらに円安である。デフレの条件の金利だけが下がったままだ。これは日銀の政策ではあるが、ここまでインフレの条件が整えれば、金利政策は見直されるべきだが、様子を見る、と言う。何故かの理由がない。

  日銀は、賃金値上げを見ながらと言うが、何故か?企業が内部留保しているからであり、元気な企業が無いからだろう。企業は積極的な投資が出来ないほど、挑戦しない体質になってしまったのだ。利益は確保できているが、成長戦略舵が切れない。成長戦略が分からなくなっている?主な理由は、確信をもって挑戦する気概がないからだ。賃上げの問題ではない。自信を持った経済成長の企業戦略の問題だ。

  政府が支援してくれるなら、やろうか?と政府の投資支援を待っている。成長路線をけん引できるトップに自信がないからだ。様子見だからだ。自分の懐の金を使わず、税金なら失敗してもいいや、と企業は考えている。哀れな日本国、衰退するしかない。

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2023年12月23日 (土)

日本とASEAN

 東南アジア諸国連合(ASEAN)と、日本の友好50周年を記念し特別首脳会議がしている開かれた。加盟10カ国の人口は約6億7千万人。日本にとって米中と並ぶ重要な貿易相手だ。また、シーレーン上に位置し、対立を強める米中両大国とそれぞれ深い関係の立場でも一致している。

 日本のASEAN外交の基本方針となってきたのが、福田元首相が提唱した「福田ドクトリン」。(1)日本は軍事大国にならない、(2)「心と心がふれ合う」関係、(3)対等なパートナー、での三つの柱は、重要さを増している。

 「もの作り大国」日本がASEANにとって経済成長のモデルだったのは過去の話。

 今やIT産業革命は、日本以上に起業家の立ち上げが盛んだ。GDPも数年以内に日本を超える、と。

 今ASEAN各国の社会係数は日本より上位だ。社会変革のASEANから学ぶべき点は多い。日本はASEANを参考に追いかける大胆な意識改革が必要だ。ASEAN各国は、米中のどちらにも偏らないバランス外交で国益を最大化しようとしている。

 日本が中国封じ込めに利用していると思われれば、ASEAN各国から不信感を招く。今も、日本は上から目線でASEAN各国と接している。岸田首相は、カネをばらまけば、日本にナビクと思っている。

 特に日本はこのASEAN諸国を太平洋戦争で占領しようとした恨みは、決して忘れていない。韓国も、中国も、北朝鮮も、謙日だ。「心では友好国とは思っていない」。俺たちは大国だ、上から目線は決して許されない。「友好国の振る舞い」とは何か?をもっと熟慮すべきだ。

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2023年12月22日 (金)

冬至、寒い!

 今日は冬至だった。日中が最も短い。つまり夜が最も長い。だが、本格的な寒さは、一か月は遅れる。東京も紅葉は、ほぼ終わった。比較的温暖な秋であったが、温度差が十分にあったからだ。新宿のイチョウは十分に紅葉して、街路樹は道路、歩道に落ち葉となる。後片付けが、大変だ。眺めているだけなら綺麗だ、と感嘆していればいいのだが。

 5,6年ほど前だったか、12月の末になっても、イチョウの紅葉が半分ぐらいで、木々から葉っぱは落下しなかった。あまりの寒さが急にやって来て、イチョウの葉っぱが凍ってしまったからだ。落ち葉の季節は年を超えてしまった。最低・最高の温度差がなく、寒すぎたからだが。生物は急変環境変化は災難が起きる。

 冬至から晦日までは、2023年の総括をしなければならない。2024年に向けての抱負(計画)を考えるために。反省無くして、次の対策は考えられない。大いに反省をしよう。

<読書>

「カーテンコール」筒井康隆 新潮社

雑誌に載せた短編をまとめたのだ。特に最後の「プレイバック」の章と「カーテンコール」が主題であるようだ。著者は筆を折る、と宣言して作家稼業を何度も止めていた。だが、過去の思い出をコラムに書き続けてる。想像力は衰えるどころか、益々冴えてきた観がある。昭和時代の回想などは冴えている。筒井節だ。吹き出す笑い、甘味な郷愁、極まる感涙、芳醇無比でニヒルな表現。実名入りのシュールな構想はさすがだ。

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2023年12月21日 (木)

それは無いだろう?

  キックバック、裏金で安倍派と二階派の事務所に東京特捜部が一斉に強制捜査が。岸田首相は安倍派の閣僚の5人衆や副大臣までも更迭することで乗り切ろうとした。だが、岸田首相に反発する裏金で怪しき政務役は、事前に辞職をした。安倍派の岸田首相への強い不満の表れだ。

  一方、二階派の方は2名の閣僚の更迭は見送る、と岸田首相は漏らして、二階派を守った形だった。一斉に「それは無いだろう」と素人で常識的国民は思った。バランスを欠く岸田首相のロジックだ。その中に小泉法相が含まれていたからさらに不思議なロジックとなった。法務大臣は、派閥外から、この捜査に圧力をかけることだろう。さすがに二階、2名の閣僚は二階派を退会した。これはよく考えれた戦略だ。

  この駆け引きは、検察が勝つのか、派閥論理が先攻して政治基金の制度を変更して、逃げ切る、のかの競争と駆け引きが渦巻くことだろう。日本衰退の終末期だ。

  一連の国民への説明は、「事務局で調査し、適切に対応する」「操作中であることから、お答えを差し控える」で、自らは調査もせず、反省もせず、「中途半端な(政府献金に抜け道を残す)改革案」を提示し、幕切れを図るだろう。勿論、岸田首相はそれに賛同し、最善の策だと、押し切りたいだろうが。それは無いだろう。

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2023年12月20日 (水)

『集中講座 夏目漱石』を読む

  漱石研究はボケ爺の趣味だ。『吾輩、漱石はビジネスマンである』(Amazon-Kindle)で、イノベーションの発想を、漱石から学んだ内容である。12年間の漱石の小説には何一つ同じパターンは無い。絶えず新しい手法(イノベーション)を世に問うてきた。

  主題の漱石研究も同じ趣向だ。だが、ボケ爺より、さらに深読みであった。講師は「阿部公彦」だ。取り上げた小説は;

『吾輩は猫である』を「胃弱」のから読み込んでいる。大ヒットした小説であり、自分の心理状態を猫にしゃべらせるユーモアは表向きである。実は胃弱で苦しんでいたのだ。講師の指摘のように胃弱をこんなに書き込んでいるとは気が付かなかった。新しい発見だった。

『三四郎』を歩行の仕方から読み見込んでる。ボケ爺も同じ経験を回想できた。田舎から東京を目指し、何かを成したいと富士山を列車の中から眺め、未来に夢を抱いた。友達から、東京生まれの女性を紹介された。その頃のデートは「目的無く歩く」「話をすれば、ハイカラ東京の女性、と田舎者の僕」とは、今一つかみ合わない、であった。三四郎と同じであった。

『夢十夜』不安で複雑な世の中を、読み込んでいる。この小説が出来たころの明治政府は不安定な動きの時だった。今日と同じだ。岸田首相政権の曖昧は発言と、筋が通らない説明、行動を「夢の中」で奇妙な物語となる。

『道草』は腹の具合とそれに伴う精神不安を、読み込んだ。ボケ爺の幼少時期の何か不安を引きずり、親や、兄弟との関係、友人なども加わり、死を迎える時になって、片付いていない人生を回想できた。

『明暗』は表層から裏を読み取ろうとのやり取りで、読み込んでいる。日常会話の中に、表と裏が潜んでおり、表だけでは不安がつのる。裏を知りたいがそれを探ることはそうたやすいものはない。奥の深い深い小説を改めて確認できた。

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2023年12月18日 (月)

甲州街道沿いから見える富士山

 大昔はつつじヶ丘駅を過ぎた坂道から富士が真正面に迫ってきたが、今日はビルが立ち並び、歩道橋が出来て見えなくなっていた。

 昨日の雲一つない青い空の下、ルーティンの散歩をしていた。後ろからやって来た親子の子供から「お父さん、富士山が見える」と言う。国領駅付近の京王線沿線の歩道から富士山が見える?まさか、と親子が追い越していった方向を見るとビルとビルの合間から、真っ白の雪をかぶった富士山が垣間見えるではないか?その前の峰は丹沢だろう。

  今までは全く気が付かなかった。散歩の楽しみが増えた。甲州街道も、国領の歩道も正面の方向は、西を向いているんではなく、西南西の方向だ、と気が付く。富士山が見える、と言う場所は、仙川の西からでは至る所から見える。国分寺崖線の尾根があるからだ。

  大昔では都心に富士見ヶ丘が至る所にあった。そこからの富士山を崇め、生活に活を得ていたようだが。歳を取って、「三四郎」の志を蘇らせたいのだが?

<読書>

「歳月 山本周五郎テーマ・コレクション」縄田一男編集 新潮社

本短編は7編で構成されている。「晩年」と言うテーマで、まとまっているわけではないが、年を経て当時の事態が年月の経過でこそ複雑な状況、環境、本心が理解できて分かり合える。これが人生を一生懸命生きる意味だ、と彷彿させてくれる。周五郎流の人心の機微の表現になっている

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2023年12月17日 (日)

人間の持つ「宿痾」

  自民党を襲っている派閥の裏金作り。パーティ券キックバックを発端としている。最も安易な安倍派のキックバック方式の裏金だ。元森首相が作った、言われているが。その他の派閥も同様なキックバックがあったものの額が小さい、が多分選挙時に多額の裏金が配布されるからだろう、とも。

  政治家の持つ「宿痾」であると、リクルート事件を仕切った元検察は言う。多くの政治ジャーナリストも同様な意見。だから完全になくすることはできないが、もっと透明に管理する努力をするべきだ、と言う。

  人間には宿命とも言える我欲があり、よって悩みが多い。日本の仏教では、その我の処し方で数々の説法がある。仏教で言う「5欲」とは「財欲、食欲、金欲、名誉欲、睡眠欲」であるらしい。煩悩具足の凡夫を認め悩み続けよう、と。

  サラリーマン人生では「七味とうがらし=恨み、つらみ、妬み、嫉み、嫌み、僻み(ひがみ) やっかみ」であると、江上剛作家が言う。日々この七味をかみしめながら。

  内田 樹の『修行論』では人間を罪に落ち込むのは「傲慢」「強欲」「ねたみ」「怒り」「色欲」「貪食」「怠惰」の7つの想念である。と言う。

  人々はこのような「宿痾」の多様に日々悩み、戦って行くんものだ。

政治家を目指す人に、日本の未来を憂い、「宿痾」に打ち勝って、政策を語る人はいないだろうか?

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2023年12月16日 (土)

診療報酬に裏が無いか?

  診療報酬の国民負担は若干マイナスに、と政府の英断の報告があった。だが、後期高齢者のボケ爺には分からない。高額の費用を支払っているからかもしれないが。一体どう寄与しているかが分からない。

  「本体」は、主に人件費の値上げに0.88%の増加、「薬価」で1%程度の値下げ。その結果若干マイナスにできた、と。本体の総額はいくらで、その内人件費と言うなら人件費の総合計はいかほど?それに掛けた「0.88%で額」が決まる。薬価の方は多少分かりやすいだろうが、総額がいくらで、「1%の額」が決まる。だが、それぞれの総額は示されない。比率だけで、裏があると思う。

  「本体」(診療費)の人件費(病院で違う)に回すのは、本当に人件費に回するのか?誰が管理する? 病院?病院によって点数は違うのだが。診療明細には点数だけで、人件費は出てこない。薬価の発行額は病院のカルテから算出?それの薬局の収入から?一般試薬も含まれる?ジェネリック薬は?など明確ではない。さらにそれぞれの、消費税や、所得税の増加、減額が含まれる、のでさらにややこしい。「コロナ太りの病院を管理できなかった」、ことと同じではないか?

  政府は、どのように算出したか迄、公表すべきで、誰が管理して検証し、年末に発表出来るのか、はっきりさせてほしい。ジャーナリスト達も、政府発表を鵜吞みして記事にしないで欲しい。

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2023年12月15日 (金)

朝から騒がしいTV

 今日は、岸田首相の泥沼政権状態よりも、大谷記者会見の期待に朝から、TVニュースは騒がしい。その経済効果が恐ろしい。

 2023年の経済活性の経済効果で最高は、①アメリカ+日本では大谷野球選手と、②日本内の藤井聡太将棋8冠だ。それは、物品(製品)ではない「人物」である。無形資産によってもたらされている。

 藤井聡太は死に体であった将棋界を盛り上げた。「勝ちたい、勝ち続けたい」「その努力を一歩一歩進める」、にファンは酔いしれ、子供たちや、おばさん、おじさんの「推し」が広まっている。対戦会場は、藤井聡太の昼食メニューに一喜一憂しているらしい。

 名実とも大リーグのトップに躍り出た大谷選手の移籍に注目。理由が「勝ち続けたい」、「叶えてくれるのがドジャーズだった」「全員野球を勧めたい」「契約金の後払いもそのためだ」、と。「一歩一歩の成長を誓う」。無形資産の2人は優れた人格、人間味がある。

 経済成長に革命がおきていた。HW(収穫逓減)からSW(収穫逓増)へと。拡大、利益(収穫)最大にするには、物品ではなく、コンテンツ(音楽、ゲーム、アニメ、ブランド、など)であると言われて久しい。一部ではそうなってきたが?

 これを見事に実現したのが、大谷翔平野球界であり、藤井聡太将棋界である。いずれも、長年低迷していた。野球がスポーツの先頭に返り咲き、将棋が復活した。

経済界は「収穫逓減」から「収穫逓増」へ、もっと大きな革命が必要だろう。それは大スターを生み出すことだ。

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2023年12月13日 (水)

大谷のドジャーズ契約金

  大谷選手のドジャーズ移籍が公式に発表になった。10年間トータルで7億ドルと桁外れらしい、と報じられて騒がしい。確かに高額の契約金だ。

  だが、内容については、正式な話は開示されたのであろうか?一説によれば、最初の10年間は全体の額の1割程度に抑えられている。残りはその後10年で支払われるらしい。つまり、一般のサラリーマンからすれば、実務の働き中の10年は少しずつ、後は退職金と言う事だ。退職金が10年の働きに関係なく、契約時の9割が支払われえる。本当か? 細かい契約があることだろうが。チェックが大変だ。

  実務中の年俸には、年金積立や、健康保険や、住宅手当や、等々、はどうなるのか?巨額の契約金で、サラリーマンのように細かいことは言わないか。

  大谷の野球以外の契約がこれに加わることだろう。日本のTVコマーシャル、企業コマーシャル、グッズ売り上げの何割か?そちらの方が、実務10年間の全体の1割よりも多いかもしれない。

  ドジャーズの入場券は早くも、ベンチ付近は100万円/人との噂がある。ドジャーズはこれには笑いは止まらない。但し、大谷の働き如何だが。大谷にも不安はあるだろう。満足に10年間もの働きが出来るか、出来るための努力は大変な負担であろう。肉体の体力以外に精神の根性も必要だ。期待をしたい。

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2023年12月 8日 (金)

読書、小説『ノボさん』

 先日、獅子文六の「コーヒーと恋愛」を読んで、文六の文書にほれ込み、近くの図書館で探したが、その図書館では文六の著書は無く、中央図書館なら、と言われた。その時一冊だけ(伊集院静 先日亡くなられた)が寂しそうに鎮座していた。

 思わず、手に取り借りて帰った。特に副題が添付されていた。それが「小説 正岡子規と夏目漱石」と。ボケ爺の漱石研究(『吾輩、漱石はビジネスマンである』)は心が騒いだ。結論から言えば、納得の作品であった。ノンフィクションに近いフィクションであろう。

 「ノボさん」は子規の幼少ころからの愛称であった。結論から言えば、「夢を見続けた」「人々に愛され」「人々を愛し」「心は気高く澄んでいた」「今の日本人の心を疾走している」「漱石を尊敬したとこから文芸を深めた」。

 筋書は感性力の優れた子規の未来志向と、神経質な夏目漱石の絡みがあって、今日の文芸の世界観の拡大起きた事が理解できる。夢をかなえる人は、人間の性格を見抜き、深く感受出来る力が必要だ。自然の美の同様の感性力だ。そこから壮大な夢が生まれる。組織の優れたリーダーに必要な素質が通奏低音で響く。

 終章では、ロンドンにいる漱石と床に伏している子規の手紙のやり取りには泣かされた。子規は文芸を、特に小説を書きたかったが叶わず。だが、短歌や特に俳句を体系付けた先人。漱石は小説で人生論を説いた文豪となった。その他、子規の関わった有名な人材が網羅されている。壮大なスケールで、人間とは何か、何をなさなければならないかを提案する小説だった。

子規の最後の句;

 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな

 痰一斗糸瓜の水も間に合わず

漱石の指揮お別れの句

 筒袖や秋の柩にしたがわず

 きりぎりすの昔を忍ぶ帰るべし

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2023年12月 7日 (木)

全機の飛行停止の決断

  全機(全世界)のオスプレイの飛行停止をアナウンスした。今までは機体の不備は無かった、と言い日本からの申し入れには従わなかったのだが。正しい判断だ。

  墜落の原因がエンジン不良の爆発だったことに、アメリカも観念して、全機の飛行停止を通達したことになる。ボケ爺はこのブログで、安全性に欠く構造物であることを解説した。アメリカは意地を通さなかった。日本と違う良き政治家がいる。

  機構中はフルパワーで全てのエネルギーを「活用し続けないと飛べない」からだ。しかも、機材の不備が起きた時には、自力飛行が出来ない。翼式の飛行機は、エンジンの停止時でも翼の浮力で滑空が出来る。ヘリコプターはプロペラの自力逆回転で軟着陸が出来る。

   常にフルパワーが必要だと言う事は、それぞれの部品が常に緊張状態でなければならない。100%安全が保障が要求される。整備も同様に緊張が必要だ。もう一度、構造を根本から考え直してほしい。

  人間に似たところがある。全速力の努力は、どこかでプッツンと切れる。休むときも必要だ。

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2023年12月 5日 (火)

利権ファーストの政治

  連日、政治家の利権、利権のニュースが続く。これではまともな日本の未来構想は生まれない。官僚たちは何を考えているのか?政治家の利権のおこぼれがあるのか?(少なくとも天下りはあるから)ダンマリを続る。

 近々の利権の火種は「大阪関西万博」だ。中身もほぼ何も決まっていない。にもかかわらず入場券が売り出される。驚きだ。無理矢開催すればさらなる国民に増税が待っている。参加する企業が無理すれば業績回復は無理。経済沈下につながる。

 これは前回の東京オリンピックに似ている。東京誘致に、安倍元首相は、多額のIOCへ隠し賄賂を使っていた。が途中で誘致コンサルチングわいろを贈った疑いで、招致委員会の会長が辞任。その時の本部長であった馳石川県知事が暴露した。何故今頃?最近利権で余程悔しいことがあったのだろうか。

 コロナで中止説にIOCと一緒になって、無観客で、しかも1年延期してまで開催をゴリ押しをした。その裏には多額の利権が飛び交っていたはずだ。会計報告にはそれは、当然記載されない。政治家の狸親父がトンネル会社を多重に作る「ごまかし法」を教えていた、と想像できる。パーチ―券の利権もしかり。

 札幌冬季オリンピックは、IOCが、日本の美味しい利権が難しい、と、ほぼこの先開けないように布石を打ってきた。オリンピックは国民に増税が待っている。

  利権ファーストの政治はこれからも続くことだろう。残念な日本の政治!

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2023年12月 4日 (月)

政治家の論理力ゼロ

  政治家の発言が理解できない。論理力があるのか?疑問である。特に岸田首相の発言は、結論は何が言いたいのか?まとめられない。

1)「国民に疑念を持たれているのは大変遺憾。」は、大変遺憾は?国民、パーティー券の不始末?どちらかな?理解できない。

2)「状況を把握しながら党としても対応を考える。」は、派閥の不正度合いを見ながら?国民の反応を見ながら?自らは動かない?と言いたいのか?理解できない。

3)「国民の皆さんの声は、謙虚に受け止めると申し上げている。その上で政治として、日本経済がデフレ脱却に向けて、正念場にあるということを説明させていただいている。そのためにどういった政策が必要なのかを丁寧に説明することが重要だ。」

  国民の声を受け止めた内容の説明はしない。だから、デフレ脱却の必要性の理由は?の説明はない。具体的政策の必要な内容は説明されない?何故?脱却にはバラマキ支援が必要なの?デフレの脱却に増税、物価上昇が必要なの?

 官房長官は「お答えを差し控えたい」で全てを抹殺する。これで丁寧な説明の政府と言えるのか?

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2023年12月 3日 (日)

オスプレイは欠陥構想、設計だ

  オスプレイが、奄美大島沖で墜落した。危険な航空機とアメリアでも評判だ。アメリカで評判が悪いので、アメリカ国内の批判を避けるように日本に配備し、さらに日本に買わせている。今回の墜落の原因は、アメリカからは機体設計上の問題だとは口が裂けても言わない。「最後まで操縦に取り組んでいた」、までが報告になるだろう。

 原因解明まで飛行中止するとの日本の要求は絶対にのまない。何故なら、飛行停止を認めれば、機体設計上の疑問を持ち出されるからだ。

 飛行機の機体設計を学んできたボケ爺には、誰もが考える「素人の航空機の構想」であると思う。垂直離着陸には、大きな回転ローターで上下し、上空ではスピードを題したから翼の浮力を活用したい、であるが、すべてが中途半端だ。

  2ローターのヘリコプターは昔からあり、安全は証明済みである。だが、オスプレイのロータリーのプロペラは、従来のヘリコプターのローター径よりもはるかに小さい。オスプレイの翼は一般の飛行機の翼よりはるかに短い。この2点を賄う動力はエンジンに負荷がかかる。エンジンをあまり大きくは出来ないから、「常にフルパワーで作動」しなければならない。全く余裕がない。つまり、メンテや寿命が短くなる。さらに、垂直飛行から翼に頼る平行飛行まで、上方と並行まで、さらに高いエンジン能力が必要だ。結論は、メンテや寿命が短い欠陥構想で、エンジンに不良が出れば、必ず墜落の設計なのだ。

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2023年12月 2日 (土)

今年も師走がやって来た。

  今年も師走を迎えた。1年の締めくくりをつつがなく終えるためと、来年に向けての準備のために、この1年の反省と整理にかかりたい。その計画を、と思うのだが?

 昨日は、所要があって、京都の端まで出張となった。東京駅を12時の東海道新幹線に乗ったのだが、ほぼ満員である。駅弁を買い求めたが、コロナパンデミック前と比べ、30%は値上げだ。インバウンドや、修学旅行で、京都の構内は大混雑であった。商売風に言えば、日本は儲かっている状態だ。だが、店員の賃金は上がらない。これでは岸田首相の新しい資本主義理論は崩壊している。

 出張の帰宅は、11時半となった。電車は結構混んでいた。金曜日の夜だからか?ボケ爺と同じような年寄りも多い。多くは居眠り中だが、いい夢を見ているとは思えない顔色だ。

<読書>

「珈琲屋の人々」池永陽 双葉社

=宝物を探しに=の副題。訳ありな男女の関係を描いた7編の物語。珈琲屋の店主は殺人を犯して7年の刑の過去を持つ。顧客は店主の抜群においしいブレンドコーヒーを飲みながら、訳ありな男女が訳ありを決断する。店長には幼馴染の彼女が、だが決断できないが、決断した様に物語は終わる。ユーモアな会話もあり、名文に感服。

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