ガラパゴスの日本
日本はガラパゴスだと常に感じる。大陸と繋がらない島国であるから、島国根性が昔から話題になるのだが。それの平和ボケと言うガラパゴスの一因だろう。
このボケ爺が感じるのは、製品開発におけるイノベーションや、思考法などからである。
*インスタント志向(思考)である。インスタントコーヒーなどは、海外ではなかなかお目にかからない。どんな事務所でも豆を焙煎し、粉にし、熱湯を濾したものだ。日本人ならこの味ならインスタンコーヒーの方がましだ、と思っている。インスタントラーメン(カップラーメン)、冷凍食品、総菜パック、果物のパック、等。
*コピペ思考(製品)。昔では2番手製品を投入のことだ。決して一番先を模索しない、売れそうになったものをコピペ(模倣)して開発する。半導体産業、家電産業、近年では、EVカー、スマホ、など等。だからユニコーン起業が生まれない。
*隙間商品も多い。外国人が日本の家電店、ドンキホーテで、見つけて感心しているが、決して褒めるわけではない数々の商品。特に家電で目に付く。世界的製品にはならない。
<読書>
「コーヒーと恋愛」獅子文六 ちくま文庫
可否(カヒ)の会(Coffeeの英語発音はカヒ―(これが文六のユーモアだ))のメンバーは5人。サイホンやドリップで正式な入れ方で、「おいしさを競う」。主人公で紅一点の女優。その女優には8歳年下の若いツバメと同棲。時代は昭和の高度成長の初期。作品の通奏低音は「インスタンとの対抗」、である。インスタントコーヒー、即席ラーメン。それにインスタントラブも含まれている。懐かしい昭和の美文。
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