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2023年9月30日 (土)

彼岸花は満開、金木犀はまだ

 真っ赤な彼岸花は、曼殊沙華とも言い、妖怪、妖艶な花である。昨年よりも一週間ほど遅れて咲いたのだろうか、毎年遅くなる。一方、金木犀は、まだ咲かないのだろうか?引っ越し前の我が屋の庭には2本ある金木犀はまだ咲いていない。近所からも芳醇な香りはまだ匂ってきていない。

 ボケ爺のサラリーマン時代の9月は、上期の事業決算の締めで、夜遅く帰るときに、この金木犀の薫が疲れをいやしてくれたものだった。9月中頃から末までには必ず匂っていたのだが、これも異常気候の猛暑の悪戯だろうか?

 アメリカ東海岸のニューヨーク、ワシントンでは、大洪水に襲われたらしい。地球上至る所が自然災害に襲われる。これでは順調な経済発展は難しくなる。人類分断からのテロや戦争なども恐ろしいが、自然災害もこれからは大型化してくれば、世界はどうなるのだろうか?クワバラ、クワバラ!

<読書>

「教養としての歴史小説」今村翔吾 ダイヤモンド社

ボケ爺は歴史小説が好きである。藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎は特に好む。山本周五郎も好きである。市井や下級武士の矜持などに、魅力を感じる。だが、主権争うの戦記物、武将者には興味はなく、ほとんど読んでいない。この著書は、歴史観の教養の意味があるとの立場であろうが。気になるのが人の死生観である。

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2023年9月29日 (金)

十五夜・中秋の名月一日前

  昨日は、東京は年間90日目の猛暑日である。蒼空は高く、秋めいているのだが。これから先々の気候が心配だ。

  15夜で中秋の名月の一日前だと言う。通常は9月中頃であったと思うのだが、今年はこんなに遅いのは何故なのか?それはそれとして、、ほぼ満月の大きな月を眺める。7時ごろから8時ごろの満月は大きく、美しくも神秘であった。田舎時代では、ススキの穂を取りに行き、お袋が団子を作ってくれて、満月を眺めた思い出は懐かしい。

  雲一つない満月は想像以上に明るいことが新ためて確認できた。東京に出てきてから、中秋の名月を愛ずることは皆無である。余裕が無かったのか?ボケ爺に「美意識」が欠けているのか?今後はもう少し余裕のある生活を心がけたい。反省!

<読書>

「ぼけと利他」伊藤亜紗・村瀬孝生 ミシマ社

これは哲学書だ。難解だ。先ず、「利他」なる行為は難しい。「誰かにする行為」一筋縄ではない。相手により解釈が違ってくる(迷惑だ、押し付けがましい、など)。相手のためなのだが。一方「ぼけ」は認知症を患っている、ことらしい。吾輩の「ボケ爺」の「ボケ」とは、「焦点が定まらない」、「忘れている」、「思い込みが激しい」などで使っている。誠に、「ぼけと利他」の関係は厄介だ。

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2023年9月23日 (土)

二十四節季の秋分

 今日は24節季の秋分で、祝日の秋分の日である。又、仏滅でもある。朝から小雨。だが傘なしでも大丈夫。暑さ寒さも彼岸まで、と言われているが25℃を下回った。

 電動自転車で、細いゲートを通ろうとして、ペダルがぶつかってしまった。当然にボケ爺の踵が挟まって、皮膚がズルリと向けてしまった。さらに、捻挫気味となって歩行が辛い。

電動自転車は重いので、ある程度スピードが出ていないと方向を操る操作が難しくなる。ふらつきが大きくなってしまう。未だに馴染めない。これを歳の性だとは思いたくはない。

 この近くはお寺が多い。当然だが、お花を買う人が多い。先祖を敬うことは良いことだ。

<読書>

「J」 延江浩 幻冬舎

「フィクション」か、「ノンフィクション」か、内容がリアル過ぎる。「Jとは瀬戸内寂聴」のことである。夫と娘を捨て、恋人と。瀬戸内晴美時代の小説は、数々の愛欲を経験。相手は有名な作家達。51歳で仏門に入る。女を捨て僧侶になるはずだったが、だが愛欲が捨てられない。そのセックス描写がさらに艶めかしい。寂聴が亡くなったとはいえ、「性欲の丸裸な描写を暴露して良いのだろうか」。Jの恐ろしい愛欲の一生を垣間知る。「出家とは生きながら死ぬこと」「自分の性愛の快楽の絶頂の表現を見られないのが女」と。恋人であった丹羽文雄の実母との私小説を学ぐ。一日の半分を喘ぎに費やし、残りで小説を書き続けた。「Jの喘ぎが気になる作品集」。

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2023年9月20日 (水)

やっと引っ越し

 昨日、引っ越しを終えた。と言っても新しい住処では、運び込んだ荷物の整理は、疲れて出来ない。ボチボチ進めるしか、ない。

 50年ほど住んだ旧家は、昔ながらの建物だから、タンスをはじめとした家具を運び込み、押し入れには埋め込めるだけのタンスが8個もあった。又、子供たちの勉強机や本棚も残ったまま。ボケ爺も、本棚や韓国生活の時の荷物をそのまま残していた。妻は、施設に入り、これもまた、大昔からの衣類は残ったまま。追加の趣味も残っていた。

 6月から始めて、1週間に一回の割で、中身を確かめながら廃棄して行った。貴重品や、タンス貯金(ほんの少額)も出てきた。専門業者を頼めば、見積もりで百数万円、と言われた。出せる余裕はない。

 国土省、東京都の指示で、NEXCOが指揮を執り外郭環状線の地下トンネルの工事をしていた。だが工事ミスで陥没が起きてしまった。、次の工事の危険を避けるために、立ち退き依頼があり同意した、が、今回の引っ越しとなった。ボケ爺のこの歳での終の棲家を変えることはつらい決断であった。

  一般の不動産屋の買い取りと違い、上物には多少の有利な条件はあったが、家の中身は空にしておくこととが条件。それはボケ爺の歳ではつらい作業だった。酷暑の今年の夏と重なり、10年ほど年を取ってしまった気がする。残念な人生。

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2023年9月16日 (土)

どうしても分からない事

 今朝は、真夏の晴天だが、午後からは雷と伴った雨になると言う。ボケ爺と似て9月も半ばなのに、自然の天候も狂ってしまったのか。

 ボケ爺がボケて、どうしても分からない2つのことがある。その一つが「ロシアが何故、突然にウクライナ侵攻(戦争)を仕掛けたのか?」である。それまでにロシアとウクライナは、何かもめごとがあったのだろうか?ロシアがなにか要求をして、ウクライナが拒絶したとのか?確か、以前、突然にクリミヤ半島を強制占拠していた。これも理由は分からなかったが。

 プーチン大統領ひとりの発想で、国民との合意もなくて、軍を動かせてり専制国家が、未だに闊歩できる世界があるとは、何だろうか?

 もう一つ、全く理解できないのが、「北朝鮮の軍事開発」である。軍事開発するためには、莫大な費用が必要だが、北朝鮮にその費用をとこから調達しているのか?石炭を少々中国に売っても大した助けにはならない。北朝鮮には国力が無い、が常識だ。先日のプーチンとの会談で、詳細は分からないが、「北朝鮮がロシアに軍事製品を供与する」ことらしい。と言うことは、ロシアが北朝鮮に費用を供与してはいないだろう。だとすれば中国か、イランか?それとも「ネット操作の詐欺」なのか?

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2023年9月14日 (木)

岸田第二次内閣改造で思うこと

 第二次内閣改造で何が変わった?今までの内閣の選出の時も、「適材適所の人材選出」と言っていた。第二次改造でも同じで「適材適所に人材の選出結果である」と。高々、1年で何が変わったから、人材を改造しなければならなかったかの説明はない。

 では、大きな世界情勢が変わってしまったのか?日本国内で、緊急な変化が起きてしまったのか?そのため「適材適所の人材を変える変化」が起きたのだろうか?ボケ爺の考察では1年前とは何も変わっていない。

 岸田首相の言う①経済課題や、②社会課題や、③外交安全の課題の柱は、何一つ環境は変わっていない。岸田首相の言う「変化を力に変えて」は、1年前と、どんな環境が変化したかの説明は無い。つまり、過去の反省は、いつもながら考察されていない。どう見ても①「岸田内閣の支持率を変えたい」。②「次期首相選で、続投したいので派閥均衡を図る」の2点で、国民をゴマかすために延々と弁ずる。

 年内にも解散総選挙の暴挙を考えている、との噂である。第2次内閣改造は、短命内閣なのだ、これで良いのか?

 派閥とは何か?大臣、役職の獲得のために、人材を集める。 政策で共鳴する人材を集めて、国家成長、社会を世界のリーダシップ、安全安心の戦略、政策を考えることには無縁なのだ。 

  毎日、「カネ」と「権力増強」を求めて派閥集団活動。国民をバカにしている。日本は凋落してしまった。残念!

<読書>

「武家 山本周五郎テーマ・コレクション」縄田一男 新潮社

「政治を司るものとしての武家」としての集められた短編6篇。治安(やくざ)、汚職(不義理・借金)の社会を収めるに、武士の掟で迫る。だが、基本的には権利主義、形式主義に批判的な周五郎は、ユーモアを交える工夫をなしている。深慮深耕のテーマ。

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2023年9月10日 (日)

努力だけでは叶わない、を考える

 今年の夏場は、多くのスポーツ大会で賑やかだった。1年後にパリオリンピックの出場権が絡んで、才能ある選手たちは、厳しい努力をして、希望を叶えた選手、あと一歩で確定を逃した人もいる。今朝も、ラグビー、サッカー、で賑やかだ。

 才能に欠けるボケ爺は、何故「夢が叶うのだろうか」と、常日頃考えている。

  トップを獲得する人は天才なのか?それとも、「努力の才能を持つ人が天才」になれるだろうか?努力は人一倍やっているが、どう見ても努力だけでは、トップにはなれない、が結論である。経済学では、モノつくりの努力に対し、収益逓減の法則がある。一般論に言い換えれば、「努力の限界効用逓減法則」、とでも言おうか。

  スポーツの世界でもこの法則が成り立っている、と思える。例えば、先日のW陸上で、やり投げの北口は優勝。その努力は凄まじい、が伸び悩んだ。そこでチェコはやり投げの王国、単身チェコで指導を仰いだ。女子長距離の田中はケニヤへ。

  異世界で努力してきた結果が、今回の優勝や、入賞へ。冬のスケートでも同じことが言える、小平選手はオランダへ、高木もオランダで、単独で努力した結果が現れた。

  男子バレーも選手の半分が海外で努力した結果がオリンピック出場権を確保した。バスケも同様だ。テニスや、サッカーなどは昔から言われてきた、「一流になるなら海外で揉まれよ」、と。女子バドミントンは、韓国から監督を呼んできた。卓球は中国で、2~3年努力する必要がありそうだ。「スポーツ先進国の異文化のコーティング」を受ける、プラスαが努力に必要なのだ。

  これはスポーツの世界だけではない、音楽の世界やバレーダンスの世界では、昔から海外に出て努力する、は常識だ。

日本の科学技術もしかりだろう。知力と努力を異文化でもみほぐされることで、新しい環境で、違う努力が実を結ぶことが多いだろう。日本人の才能ある人は、大いに海外で「他流試合と努力」に挑戦し切磋琢磨して欲しい。

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2023年9月 9日 (土)

気まぐれな台風13号

 よちよち歩きの台風13号は、日本への上陸を諦めて熱低低気圧になってしまった。だが、気象庁の予測通り、中心からはるかに離れたところに線状降水帯が発生して、千葉県、茨城、福島で甚大な被害が出てしまった。おかげでか?東京は避けられた。不公平だが。

 今朝はルーチンの散歩に出かけた。霧雨は降っていたが、秋の始まりの心地良い気温である。実篤公園の中道には、サクラの落葉の絨毯である。昨日の弱い雨と風で、気の弱い葉っぱが振り落とされたのだろうか?少し色づいていた。

 森のテラスの階段では、いろんなどんぐりが転がっている。木々は確実に四季を識別しているようだ。人間のように猛暑だとかで四季の区別が出来無くなっているのだが。人間以外の生物はどんなセンサを持ち合わせているのだろうか。温度と雨量だけで、湿度センサは無いのだろうか。熱中症にはかからない? 暇なボケ爺はこんなことを考えて散歩する。

<読書>

「下町 山本周五郎テーマ・コレクション」縄田一男編集 新潮社

下町とは、周五郎の定義では『七日七夜』の本田正平に語らせている。「・・・軒の低い、ちぢかんだような家並、いかにも貧しく、痛々しげな町であった。・・・しかし、まるで幸福をひからすように漂っている」。生きるために忙しく働き、近所そこらに人情がうごめき助け合う共同体の中で生きている。それが「下町の風情・情愛」である。

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2023年9月 8日 (金)

引っ越しの断捨離で考える

  台風13号が関東を直撃しそうだ、だが駆け抜けるだろうと、思っていたところ、牛歩で、何が気になるかゆったりと北上している。北風で、気温が25℃を超えない。

  強制立ち退きで引っ越しを控え、断捨離をするには、最適の日である。すでに2か月ほど掛かって断捨離をしているが、遅々として進まない。勤め始めてから約50年以上住んでいる。奥の奥から出てくる断捨離品は、昭和の匂いがする。高度成長期の始まりから、バブル崩壊までの不用品であるが、特にバブル時期には、何着かの仕立てワイシャツが、使うことなく箱の中で眠っている。

  海外出張の盛んな時代では、お土産の洋酒、ポロTシャツ(イベントで貰い物も含め)着ていないモノが十数着か出てくる。仕事で表彰された置物や盾も。要するに未使用なものが山ほど出てくる。つまり、必要に合わせ新しいもの(ユニクロなど)を買い求めて、使い捨て時代を闊歩していたのだ。

  昨日ベッドを買おうとはベッドを買おうと近くのイオンやニトリを見て回った。同様で、新しいマット、新しい布団が結構安い値段である。これも使い捨て時代の象徴だ。

  これなら、整理することなく、すべて捨てて(業者を頼み)、新規に買った方が安くなる。使い捨て時代を忘れていた貧乏人のボケ爺は時代遅れなのだ。未だに昭和から脱却できていない。残念な化石。

<読書>

「シンプルで合理的な人生設計」橘玲 ダイヤモンド社

著者に興味を持っていて、シンプルにロジカルを筋縦して論じる内容に、他にいない論者だと「推し」ている。ロジックでは、割り切れないモヤモヤが残る。著者があとがきで曰く、「高度な知的社会では、合理性で解決できる」と考えた。仕事や、才能には「やりがい」と言う「心理的価値」が。共同体での人生設計には「愛情や、友情の関係性」に合理性を持ち込めない壁がある。かくも人間は複雑系が結論か?

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2023年9月 3日 (日)

バスケW杯で、五輪出場決める

  昨夜の五輪の出場権をかけたバスケW杯。17~32位の順位決定リーグO組の最終戦で、世界ランキング36位の日本は、同64位のカボベルデに80-71で勝利。アジア最上位が確定し、パリ五輪出場を決めた。

  史上初のW杯3勝目。ほぼ全試合をTV観戦した。しかも、1次リーグでフィンランドから勝利を挙げ、通算3勝2敗と大健闘である。

  4Qでは日本はゴールに見放されていた。。残り2分48秒の場面で、自陣リン下でこぼれ球を拾った比江島が、タバレスのテクニカルファウルを誘発。比江島は冷静にフリースローを決め、この4Qでの日本初得点をマークした。相手に大きく傾いた流れをせき止めるプレーだった。そして、最後の3ポイントが決まった。

  TVアナウンサーは「ホーキンソーーーン!!」と絶叫。さらに「本当に!この男がニッポンにいてよかったぁ!」と心から叫んでいた。チーム最多の29得点をマークしたホーキンソンが日本の窮地を救った。

  日本の頼れるキャプテン富樫勇樹が3点シュートを決めた。若い河村が鋭いカットインからポイントを積み重ねれば、同年代の富永は自身の最大の武器である3点シュートを4本中4本成功。富永がチーム最多16得点、河村も12得点と2ケタに乗せた。素晴らしい。感激!

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2023年9月 1日 (金)

スーパーブルームーンの日

 8月31日は、スーパーブルームーンを雲の垣間に鑑賞できた。一体、何故にスーパーブルームーンと騒ぐ意味が解らなかった。

 ブルームーンと、スーパームーンとが、合わさった「珍し月見の日」であったようだ。①先ず、ブルームーンをネットで検索すると、何ともはっきりした回答は無い。どうやら、同じ月(8月)に2回満月が現れることを言うようだ。②スーパームーンは、北半球でこの夏最後の満月であり、「今年最も大きく、最も明るい」、月のことを言うらしい。

 「ブルームーン」はなぜ起きるのか? 「ブルームーン」とは、1年に満月が13回起きた結果だ。月の周期は平均29.53日で、「太陰暦」の1年は、地球が太陽の周りを回る周期を基にした「太陽暦」の1年(太陽年)より「11日短い」。同じ暦月に満月の2度到来は、まれに起きる、らしい。

 スーパームーンとは、月が地球と最も近づいた時と満月が一致した時の現象で、最も離れた時の満月と比べて、「地球から見たサイズは約14%、明るさは約30%増す」、らしい。

 それぞれがまれに起きる現象が、今年は一度に起きた。なんだか不吉な予感がするにはボケ爺だけだろうか?

<読書>

「恋慕 山本周五郎テーマ・コレクション」縄田一男編集 新潮社

恋慕と言うよりも、男女の「性」を描いている、と思える。「恋情」それ以上の「情事」と言うべきか。『樅ノ木は残った』のラストシーンの描写「宇乃は官能的な幸福感に襲われ・・・温かくうるおい濡れるの感じた」につながる短編集であった。男女の愛と性は古くから変わらない、と言いたげだが。特に『おさん』は情交の官能表現が悦である。

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