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2021年5月 1日 (土)

林真理子の能力

 4月30日の「NHK あさイチ」に作家、林真理子が登壇していた。当然、作家としての才能は、誰もが認めるすごい能力であることは疑う余地はない。エッセイストとしての感性の能力も並ではない。

 ボケ爺の驚いた林真理子の能力は、原稿を書く姿だ。あれだけの分量の作品を次から次に生みさせるのは、てっきりパソコンを使っていると思っていた。しかし、アナログの万年筆だった。

 その原稿への書き込みの姿が、美しい。背筋が伸びて姿勢がいい。それに、万年筆の持ち方にその魅力がさらに増す。それは、先端を持つのではなく、万年筆の1/3あたりに指先が位置している。これであの美しい字が書けるとは驚きだ。

 それは、まだいい。それ以上の驚きは、原稿への書き込みのスピードが、パソコンのキーを打ち込むほどの速度であって、さらにスムースだ。考え考え書き込んでいない、3行から5行ほどは、ノンストップである。と言うことは、頭の中にその分の文章が、書き前にしっかり出来上がっていなければならない。ボケ爺は、キーを叩いて書いた文章を、読み直し、と書き直さなければ文意ならない。それも一回ではすまない。何度も書き直す。だから、デジタルで修正、追加で、何とか時間はかかるが文章ができる。だから、作家もなれないしエッセイストにも成れない。

 漱石や、谷崎も、原稿の書き直しは多い。だが、林真理子は、すごい。驚きと尊敬、だが凡人のボケ爺は、その能力のなさに落胆。

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