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2020年8月 9日 (日)

ポロック生命体を読む

 ポロックとは、抽象画のジャクソン・ポロックからきていることは明らかだ。作者はノンフィクション作家の瀬名秀明である。シンギュラリティー時代の課題を先取りしているかのような。AIは人類にどう寄り添うのか?それとも、人類の敵となるのか?

 ここ課題は、人類にとって大きな課題である。4編集合体である。一章は、将棋のAIとの戦いである。この先、AIは人類に負けることは無いだろう。だが、人類の将棋熱は冷めない。AIがその環境を作り、人類の幸せに貢献するのだろう、としている。本当か?

 その後の章は、小説はAIで作れるのだろうか?文章は作れても、「ストリー性」は、人でしか作れないだろうと、言うのだが、これも時間も問題になろうか?と結んでいる。

 芸術面では、音楽については、NHKの美空ひばりのAIによる疑似体験での成功をサラーと流している。主に、絵画(抽象画(ポロック))がAIで模倣しながら進化する、との筋書きである。ポロック以上に感動の絵画は生まれるはず、と。

 「ポロック生命体」とは「AI生命体=芸術アルゴリズム」の事で、AIのアルゴリズムは限りなく、AIとして進化が続く。人類は、人類生物体として進化は続く。

 さて、この両者の進化は、共存するのか?出来るのか?はたまた、競業していくのか?人類の幸せは、何を求めればいいのだろうか?を考えさせる作品だ。読んでみて考えるべし。

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