「京大変人講座」
「京大変人講座」酒井敏、ほか 三笠書房、を読む。ボケ爺も「変わり者(変人)」と言われて久しい。今はボケてしまって、すっかり変人が真面に見られるらしいが?
若かりし頃、京大の最強の変人と言われて有名人の「森毅 教授」の著書を読んで、憧れた。だが「変人」になるのは容易なことではない、と悟った。京大の天才の最強の天才の「岡潔 教授」の著書を読んで、「哲学の道」を散歩した。散歩すれば、「アイデアが生まれ、解が浮かぶ」を凡人のボケ爺は信じた。だが、当然に凡人には出来ない、自明だったのだが。京大には、霊長類研究所がある。ここ出身の先生方の本も、又、愉快だった。
「京大変人講座」は実に愉快!創造性には、この変人的要素が必須!と悟る。
1:地球学;地球は毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」=>地球の成り立ちは奇跡の研究
2:経営学;なぜ鮓屋のおやじは怒っているのか=>「おもてなし」は経済合理性に相いれない、の研究
3:法哲学;人間は「おおざっぱ」がちょうどいい=>不安と共に生きて耐えることこそが、ワクワクして生きるための秘訣の研究
4;社会デザイン学;なぜ、遠足のおやつは「300円以内」なのか?=>「不利益」は「社会の豊かさ」を考える手本である事の研究
5:生物学;ズルい生き物、へんな生き物=>変人(はみ出し者)が進化のチャンスを作るか?の研究
6:予測学;「ぼちぼち」という最強の生存戦略=>あまり計画的に生きることは、徒労。「ボチボチでっせ」が好い事との研究
<読書>
「京大的アホがなぜ必要か」酒井敏 集英社新書
=カオスな世界の生存戦略。アホ(無駄を好む)は人類「生き延びる」には必然である、と説く。この世は予定調和はなく、予測不可能である。生物は多様性の変化に耐えてきた。そこには無駄で、非効率がある。人間の社会も生物の多様性的な生き方が必然だ、と説く。「選択と集中」を続ければ必ず滅びる。世はカオスであり、フラクタスであるが結論である。イノベーションは「ガラクタな知識と行動」が生み出す。好奇心の「面白い」が一番有効だ、と。
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