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2017年1月10日 (火)

複雑系社会

 複雑系の社会は、「日本のモノつくり」に追っかけられたアメリカが、それに苦しみ、悩みに悩み、新たな社会対応の仕方考えてきた。先ずは複雑系経済から、芽が出てきた。それがアリゾナにあるサンタフェ研究所の設立に繋がったのである。

 複雑系社会では、思考方法のパラダイムを返還しなければならない。つまり、デカルトの「要素還元主義」の機械論がモノつくりの産業革命に有効に働いたことは間違えない。ボケ爺も、その頃の研究者、技術者は、大いに活用して来た。しかし、今は、その要素還元主義が、システムが複雑になり、限界に達している。

 生物論を基調とする、全体からの問題解析、分析でアプローチしなければ、研究開発が出来なくなってきている。「全体論主義の思考法」である。

 科学技術だけではなく、経済面では、「収穫逓減のモノつくり」から、今日アメリカで生まれ、強くなっている「収穫逓増の考え方」が、経済の成長を促している。

 今日、科学技術振興機構(JST)のCREST/さきがけ開発費支援の一期生の「次世代ナノ・エレクトロニクスのイノベーション・シーズ」の発表会に出席した。驚いたことに、それぞれの発表の素材の開発や、シミュレーション開発、回路の設計にも、全体からのアプローチになっている。つまり、上位概念(全体仕様)から、下位に降りてゆく手法だ。昔なら下位から上位へと、順序良く展開されていったものだ。ボケ爺の時代ではない、と、落ち込んだ。

 シーズの現場(大学の基礎研究)では、思考パラダイムは転換されている。頼もしい。

 複雑系の社会では、未来は予測できない。ビッグデータを解析しても、やはり過去の挙動だけの結果であり、そこから未来は、無限であり、予測できない。過去の問題点を直せば、未来は良くなるだろう、考えるが、そうなるかは保証できない。

<読書>

「これからの日本の論点」日本経済新聞社編 日本経済新聞社

=日経大予測2017= 

「日本の論点」大前研一 ダイヤモンド社

=大前の2017~18=

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