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2016年10月17日 (月)

東大とNECが「夢の半導体」

 NECが東京大学の最先端AI(人工知能)研究でがっぷり組んだ。両者から「戦略的パートナーシップに基づく総合的な産学協創」であると、発表があった。NECは共同開発の金額を数億円に引き上げる、と言う。

そのポイントは、「ブレインモルフィックAI(ブレモル)」の早期実現を目指す。ブレモルは人間の脳神経にあるニューロンとシナプスのような構造を持った半導体で、電流の流れが物理的に変わることで人間のような思考を実現できると、その一人者の合原一幸・東大生産技術研究所教授が研究を進めているものである。

3年程度で、目途を立てたいと言う。AIは如何に小電力、小型に出来るかが、鍵である。従来のCPUを使って、水冷ので、大幅に小型に出来たスーパーコンピュータは、日本のベンチャから世界一の物がある。が、ノイマン型の従来回路である。

 IOT時代は、ARMCPUが、有望だとされていて、つい先日ソフトバンクが買収した。他にも、DSP, GCPの従来型のCPUが競争している。しかし、NEC-東大のニューロ型CPUが成功すれば、ARMは陳腐化する。変化の変化が早く、激しい競争力の産業分野に変わりは無い。さて、ニューロコンピュターの実用は何時になるのだろうか?

 完成すれば、AIコンピューターは大幅に進化するだろう。HWだけではなく、OSも忘れず確立してほしい。日本から。

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