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2016年9月24日 (土)

無名

 以前にも、この主題で、書いたことがあった、と思い出す。しかし、元のネタは違っていたはずだ。改めて「無名」を考える。と言うのは、

 「無名」沢木耕太郎 幻冬舎を読む。一気に読む。作者の父の介護を通じての、父の思い出と息子としての作者と関わりに付いて、実に丹念に掘り起こしている。実に巧みな構成で、読者を惹きつける。さすがにノンフィクション作家の大御所である。リアルであり、親身な親族のほのぼのとした父の思い出である。

 父は、無名であって、平凡な父であったらしい。しかし、本の虫であり、読書しか趣味が無かったらしい。病気も多く患っていたようだ。仕事は一種の職人であって、真面目で、器用ではあったようだ。

 ボケ爺は、作者の物語に状況を合わせて、ボケ爺の親父は如何であったかを重ね合わせて、親父との出来事を思い起こすことに、深い感銘を得た。いやはや、歳を取るとは、昔を思い起こすチャンスが与えられる。愉快だ。無名な親父を、無名なボケ爺が、ここまで思い起こせたことに、この本に感謝する。

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