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2015年12月31日 (木)

年末番外読書編

 2015年の師走に読んだ本の紹介が出来ていないので、紹介して置きたい。

「太陽は気を失う」乙川優三郎 文芸春秋

14編の短編集である。男女の人生物語である。乙川の現代物は珍しい。「人間の機微」や「女心」を描かすと、右に出るものは居ない。ボケ爺は、この14編のいずれの場面(カテゴリー)にも当てはならない。兎に角、人間の、それも男女の営みは、閃きが作用して、それほど多様で、不思議で、不可解だ、ということだ。

「今夜もひとり居酒屋」池内紀 中公新書

居酒屋に入りびたりになったのは「二合半」と言う居酒屋からだった、と。ボケ爺も居酒屋にはお世話になったが、安さ故だった。行きつけの居酒屋を見つけ、「一人孤独に」を憧れていた、が。思い出すのは、自由が丘の何でもないスナックで、有名な社長が隣に座り、オンザロックを片手に、篆刻の図案を黙々と書き上げ、静かに帰っていた。そんな姿に憧れたが。未だに出来ていない。凡人だ! 国立のガード下の山口瞳「居酒屋兆治」を読み返す。これこそ居酒屋の先祖。愉快!

「世の中は偶然に満ちている」赤瀬川原平 筑摩書房

昨年亡くなったエッセイストで、直木賞作家である。エッセイは、一味違う。「見る目」が違う。「美のセンス」が深い。「偶然の感性」。「気が緩い」。「頭が柔軟」。「愉快な知」。本箸書は、遺品の整理中、日記帳に書き込まれた「偶」又は「偶然」と記して、書き込まれた内容を整理。奥さん尚子さんの整理簿でもある。誰もが真似のできない「セレンディピティ」の禍福に溢れている。

「東京が破滅する日」広瀬隆 ダイヤモンド社

ダイヤモンド社が、この内容の出版を許したものだ。福島原発の欺瞞を暴露しているからである。この本の福島原発の災害のデータが正しいなら、アメリカのネバダでの地下核実験のデータの16倍、チェルノブイ原発事故の2割増し以上の放射能量となる。データから東日本は、癌での死亡率が、76倍、奇形児の生まれる割合は、チェルノブイの2割増し。なるほど破滅する。正確なデータを隠蔽する御用学者が、幅を利かせている。正確なデータは?困った日本である。

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