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2015年6月28日 (日)

変わった訪問者

 虫の知らせか、誰かが呼んだのか?朝、いつもと違う行動、何気なく玄関を開けた。するとそこに、椋鳥のひなが、鎮座している。親から離れて鳴くこともなく。羽の一部や、口元が黄色い。まだ、巣から飛び出してはいけなかった頃だ。二本の足で立っている。きょろきょろしている。鳴く元気が無くなってしまったのだろうか。哀れにも、泣(鳴)かなければ親は見つけられない。

 ボケ爺をじっと見つめる。ボケ爺が、飼って育てるほどの興味は無い。多分、死ぬ運命にあるだろうが、せめて、猫には襲わせたくはない。よって、裏庭の雑草の茂みの中へ、親が上空から見える場所に移してやった。まだ十分に、温かい体である。

 裏の家は、毎日、雨戸はしめ開けしているので、戸袋で巣を作れる訳がない。前の家も、横の家も、ボケ爺の家も、全てシャッターだ。巣は作れない。どこからボケ爺の玄関に?

 何故ボケ爺の玄関だったの?小鳥の世界も十分に不条理な世界だ。明朝には合掌してあげる運命になるだろう。

<読書>

「蒼天見ゆ」葉室麟 角川書店

この世は、運、不運、不公平、不平等、理不尽、妬み、恨み、情、義、等、人が生きぬくには窮屈だ。そんな生き方を一つ一つ、描いているのが、作家、葉室麟である。本作は、維新から明治政権が落ち着くまでの激動の中での、小藩の人々の生きざま(選択)を描いている。

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2015年6月27日 (土)

CEOの資質は「創造力」?

 日本では、株主総会が今週に集中した。昨年よりも揉めた企業が多かったようである。いずれも、株主の意見は退けられたであろう。日本は企業本意だからだ。

シリコンバレーは、今も、ベンチャーの起業拠点として元気である。とりわけ、ソフトウエアを活用した起業家には、面白い所らしい。何故か。アマゾン・ドットコムのクラウドサーヴィス「AWS」が在れば簡単に会社が起こせるからだ。

 だが課題は、起業する時のCEOは、経営力よりも、「創造性豊かなヒト」でなければならない、が必須事項だ。旋風を巻き起こしているa16zを率いるベンチャーキャピタルのCEO、ホロヴィッツ氏曰く、CEOにはそれぞれの局面で、必要な資質が違う、と。

 起業時のCEOの資質、難局時のCEO資質や、安定性を求められる時のCEO資質、など。その中でも、大物は、自分の資質を知って、「弱い所は任せる」と言う手腕を持つっている人だ、と。現実に存在すると言う。さて、日本のCEOは適切か?

 シリコンバレーは、今後も有望な起業家発祥の地であろう。ITバブルには、ほど遠い。今後は「イスラエル」、「中国」となろう。いずれも投資意欲が強いからだ、と言う。

<読書>

「夜は終わらない」星野智幸 講談社

漱石の夢十夜を思い出す。或は、千夜一夜なのかもしれない。複雑、且、単純?ボケ爺は、この作を理解するには、年をとりすぎた。発想を盗んで、「技術の創発夢十夜」を綴ってみたくなった。

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2015年6月23日 (火)

珠海市のレストランで

 先週は珠海市に居た。中の上程度のレストランで面白い光景を眺めた。7名ほどの若い女性どもが、我々の隣のテーブルを囲んだ。これはうるさくなると、と現地の者も、顔をしかめた。が、何時まで経っても静かである。

 それもそのはず、全員がスマホをいじっている。何時までもいじっている。勿論、料理の注文はしていた。料理も運ばれてくる。黙々と食べ、黙々とスマホを操作している。遠いテーブルでは、年取った親父どもが、大声を発している。その隣は、おば様族だ。当然、喧嘩しているようなにぎやかさだ。

 日本の電車の中は、スマホと格闘している人が、半数以上で、真に必要な連絡は、1割程度。残りは、どうでも良いご機嫌伺いのSNS、ゲーム、買い物、レストランさがし、有名人のゴシップさがし、等の情報収集。

 信州大の学長の入学式の「スマホを止めますか?信州大を止めますか?」の名セリフを思い出した。

大家壮一の「一億総白痴化」や、漱石の「私の個人主義」を思い出す。漱石は、文明が進化すれば、「人を幸せにしない」。文明は、「自由と競争」を作る。経済効率を優先して、無駄が嫌われる。民主主義が進めは、価値観の多様化は、「画一化」される。デファクトされる情報であり、それが現在のスマホが促進させる。だから「自己本位」に至る。

<読書>

「場末の文体論」小田嶋隆 日経BP

純粋のコラムである。長文のコラムである。ニヒルなコラムである。個性むき出しのコラムである。文体論と、なっているが、何が「文体論」か、解らなかった。「場末」であることは理解できる。日本の「堕落の大衆化」を皮肉っているからだ。

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2015年6月21日 (日)

梅雨空の日曜日

 今日は朝から重い曇り空である。小鳥たちも息を潜めている。小雨が、音もなく降り始めた。昨夜は徹夜して、小説を読んだので、少々、ボケ爺の頭はさえない。

 「春雷」葉室麟 祥伝社は、一気に読ませてくれた。「蜩ノ記」「潮鳴り」に続く、第三弾である、と言う。いずれも、男の生きザマ、の提言である。江戸時代の武士の世界は、今の官庁のサラリーマンと同じだった。

 その世界では、必ずと言っていいほど、派閥争いが現れる。今の霞ヶ関も同じであろう。どちらの派閥に付くか?で、自分の将来が決まる。大義の解釈に、それぞれ分かれる。一般的には、何もしないで、局面、局面で、聞かれた時だけ意見を述べ、足の引っ張り合いを楽しんでいるグループが一般的には強い。そういうところに権力が集中するからだ。

 その中で、何かを為して、大義を貫こうと言う人が現れる。その人たちは、太平派とは常にぶつかる。この人たちは奇人とか、鬼だとか言われては、追われてしまう。

 この、九州の小藩の羽根藩での政権争いの繰り返しで、激しい攻防が起こる。その時代、時代の、改革派が苦難の道を歩む。改革を勧める時に、気概を、素晴らしく緊張の連続で描かれている。

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2015年6月20日 (土)

世は予測ほど悪くはない

 未来学者どもの予測ほど、世は悪くにはなっていない。と言うのは、ダイヤモンド・ハーバードレヴューの最新号の「メディアの未来」で、解析されている。何故、楽観的な予測と、悲観的な予測に、二分されるのだろうか?

1:世の中は変化している。その読み方に、「主観」がかなり含まれるからだ。

1) 人口動態の変化の読みの誤り

2) インターネットなど、技術のもたらす人の行動動態の読みの誤り

2:予測には、「願望」が大いに含まれる。

悲観論者は、技術の進化に、最悪のシナリオを描く。だが、今までにそのシナリオよりも悪くなったケースは少ない、と言う分析がある。最悪の状態よりはいい方向に進むことが多い。人間は最悪の事態に対し、危機感を持ち、行動するからだ。

 アラン・ケイ曰く「未来を予測することは、創造する事である」。「どうなるか?」の予測は不可能である。「如何する」との「願望」を予測に織り込んでいる、と言う。人は、「創造する」事を諦めきれない、止められない。何時までも努力する残念な生き物だ。

<読書>

「雨宿り」半村良 集英社文庫

全く、ボケ爺の世界とはかけ離れた生き様は、新鮮でもあり、不思議な世界に吸い込まれてしまう。何とも言えない文章の素直さ、それが上手さなのだろう、に感動もする。

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2015年6月17日 (水)

日本のロボット技術、大丈夫?

 災害ロボットコンテストが、ロスで開かれた。福島原発がきっかけで、アメリカ国防省などが呼びかけて、毎年開かれるようになった。日本からは5組が出場した。

 何故か、東大発のベンチャーである、シャフト(SCHAFT)が決勝戦を辞退した。その理由は定かではない。結果は、10位が最高で、8問を制限時間内に終えなくてはならない。トップ3位までは、完璧だった。日本の最高で5問しかできなかった。初歩的なミスの転倒が多かった。NEDOが後押しをしていた。各1億円を支援していたのだが。

 グーグルは、今までに8社をM&Aをしている。更にカーネギーメロン大学に支援もして3位になっている。着実に成果が出ている。

 官庁は、2020年のオリンピックを目指して、「ロボット戦略」で、合計1000億円を支援すると言う。官指導のプロジェクトは、一件も成功していない。産官学の提携管理、運営のまずさからである。つまり指導権争いと、事務手続きの遅さにあるのだろう。バブル以降の大型プロジェクト(半導体、セラミックス、金属、IT関連、など等)は、100%失敗だ。相当額の持ち出しとなっている。

 日本は、ロボット技術は適していると言われていた。先行していた歩行型ロボット技術も、ここに至って、一周遅れとなっている。残念な状況である。もう一点、日本の弱さは、異グループとの共同作業が出来ない。つまりプロジェクト型作業は、ムリである。何故なら、閉鎖的な人格に由来する、とボケ爺は推測している。

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2015年6月14日 (日)

女子サッカーワールドカップ

 なでしこジャパンは、カメルーンに勝って、これで、決勝トーナメントに進める。カナダでやっているので、TV観戦が出来る。ボケ爺も、思わず見てしまった。

女子サッカーは、男子高校レベル、と言われているが、ボケ爺は、それよりも上手ではないかと思う。ゆっくりしていて、観戦していて疲れない。その上、男子のような激しいぶつかり合いが無いので、公平のように思える。

なでしこジャパンは、世界での強さは、4位だから、強い。強いから、頼もしい。安心して観ていられる。が、カメルーン戦の後半は、ほとんど追い込まれて苦しい戦いであった。ほぼ負けていた。カメルーンの体力、速さは、恐ろしい。個人技である。少し正確さが無かったから、助かった。体力差が目立ったか弱いなでしこジャパンの勝利に安堵した。が、優勝は難しそうだ。

それにしても、良く走る。良く動く。真剣な顔、化粧の無い顔は美しい。汗でぬれた顔は清々しいい。よって、男子より、女子サッカーのファンとなっている。

<読書>

「笑う子規」正岡子規 天野祐吉・編、南伸坊・絵

正岡子規は、病弱であり一生の半分は寝床での生活だった。が、何とこんなユーモラスな俳句を楽しんでいたとは、楽観的な人格の持ち主だったか?それとも諦めた人生感だったか?

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2015年6月13日 (土)

税の不公平

 古家の取り壊し法案が認められた。これで古家の不安(放火、悪の巣、ゴミ放置、等)が無くなった。しかし、ここにも税の不思議がある。持ち主も、好き好んで放置している訳ではないことがある。更地にすれば、固定資産税が、5倍ほどに跳ね上がる。土地が売れなければ、税金で首が絞まる。

 農地の開拓も進まない。農地として活用できなくなった地主は、売るに売れない。農地のままでは、買う人が居ない。土地を宅地にして、売れなければ、全国平均値で、523倍もの固定資産税の納税額が跳ね上がる。これらは税の不公平だ。

 1964年の農地と宅地の全国平均値で言えば、62倍だったが、2013年で、523倍に変化している。農地の税金は約2倍になったが、宅地はべらぼうに上がっている。

 サラリーマンの税金は、農家、医者、商売人などと比べて格段に高い。収入税の不公平は改善されていない。

公営の社会福祉目的の施設の土地の固定資産税は優遇されるが、民営での福祉利用は宅地並みに税がかかる。宗教法人でも同じだ。ペット納骨堂、ペットのお墓でも税の不公平がまかり通っている。制度改革が無ければ、土地の流動性は生まれない。

<読書>

「空蝉の念 居眠り磐音 江戸双紙45」佐伯泰英 双葉文庫

生きぬ気に、最適だ。が、時々、人生訓が混じる。

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2015年6月10日 (水)

世界ICTサミット2015

 主題のサミットに出席して、落ち込んだ日本のICTメーカの未来像、官庁の総務省の考え方、海外勢の未来像など、考察をしたかったのだが。

 ICTの現時点の話題は、IoTInternet of Thing)である。2020年の未来がどうなっているか、その為にこれからのロードマップを示すことである。M2MからIoTへ、モノが、人とインターネットで、無限に結びつく世界、ということになる。そこには、ビックデータが、集まる、人工頭脳で処理する。一方、規格系は、5Gの時代、クラウドインターネット、にも技術の進歩が必要だ。

 先端日本メーカの発表は、残念ながら、インパクトは無い。何故なら、今日、取り組んでいる事の宣伝に終始した。一方海外は、当然、今やっている事の紹介であったが、課題を明確に提案している。それは、「オープン環境」での、多くの企業との共同作業である。ドイツも、アメリカの、シンガポールも、「スマートシチィ」の実現を、着実に進めている。ノキアは、携帯電話は、マイクロソフトに討ってしまい、インターネット企業に変身している。そこでの中心課題は、「セキュア(秘密性)」である。そこでの提案は、5Gの中に組み込むこと、端末での仕組みを作ることだ、と言い切る。総務省は、残念な無知な未来像だ。

 M2Mでの重要な課題は、3Dプリンティングの成長とのつながり、エネルギーの削減と、安定性の為の仕組みも、付帯される。

 結論は、日本から、IoTのリーダは出てこない、ということだ。失われた日本ICTは、浮上の兆しはなかった。

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2015年6月 7日 (日)

安保法制案は違憲

 国会の公聴会で、3人の憲法学者が、安保法制案としている10の内容は、いずれも違憲に当たる、との発言。与党は、躍起になって、との取り消しをしているが、9条2項の解釈に沿えば違憲である、と。

 6日の憲法学者の講演会に、1400名もの集客があったようだ。講演の憲法学者達は、政権の、憲法解釈に対し、不信感をぶつけた。

 平和国家として、戦争放棄の日本の在り方、存立が出来ないのだろうか?中国や、韓国から武力によって攻められるのだろうか?尖閣諸島は、戦争を放棄していれば、中国に占拠されるのだろうか?独島を韓国に渡し、海洋領域を今のままにし続けられないのだろうか?北方4島は、先ずは2島を返してもらい、残り2島は、日本人はビザなしで、住む事が出来て、一緒に産業を立ち上げるとかの、共存共栄の平和解決を議論できないのだろうか?

 世界の不安定に、自ら飛び込み、結果は戦争に巻き込まれる。更に、軍事費用の増額で、福祉が、一層減額される。こんな事態は、避けなければならない。

この法案が通れば、国家予算は膨れ上がり、増税、増税の苦しい日本となること間違いない。世界では、成熟社会を勧めている国々は、軍事的支援からは、遠い位置に居て、世界安定の良い見本を示してくれている。さて日本の選択は?

<読書>

「空蝉の念 居眠り磐音 江戸双紙45」佐伯泰英 双葉文庫

時間つぶしだが、人間関係の奥は深い。要かい、愉快。

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2015年6月 6日 (土)

食用コウロギ

 大大陸のアメリカで、食用昆虫産業なる産業が起き始めている。その理由は、たんぱく質の摂取には、食肉や魚類でなくても、昆虫で、たんぱく質の質に変わりはなく、十分だ、と言われている。

昆虫は、成長が早く2か月で出荷できる。同量のたんぱく質を得るコストは、食肉と比べ、はるかに低い。シリアルや、クッキーに混ぜる昆虫粉は、新興国の食糧難に適している、とも言う。

オハイオ州のベンチャーや、ロスアンゼルス近郊(都市型産業)オークランド農場では、既に入門キットなども発売されている。

そう言えば、戦後の日本でも、ボケ爺の田舎では、初夏は、イナゴ取り、秋は、赤とんぼ取りで、小中学校では、一斉に田圃や野原に出て、採取したものだ。それを売ったお金で、野球道具や、画材などの文房具に交換されて大いに助かった覚えがある。今のベルマークシールみたいなものだ。

日本でも、未だにイナゴの佃煮はある。大いに古き時代の産物を見直さなければならない。

<読書>

「木槿ノ賦 居眠り磐音 江戸双紙42」佐伯泰英 双葉文庫

愉快。単純に爽快。よくぞ、物語(事件)が続くものだ。

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2015年6月 1日 (月)

都心集中型の時代

ヤマダ電機は525日、地方の一部店舗を閉鎖すると発表した。4月から5月末日までに、全46店舗を閉鎖(完全閉鎖は36店舗、一時閉鎖は12店舗)し、都心の東京駅八重洲口に、新店舗を出店すると言う。
 つまり、田舎では集客力が得られない、ということである。大きな原因は人口減少と老人の比率が高いからだろう。安倍首相の主張する政策の地方創生とは逆行する。

東京は、至る所に人であふれている。東京駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、等、昼間も人々はぶつかり合って歩いている。駅中ショップも、最後尾は、ここですと、何時も並んで、買い物をしている。

それに、外国人が増えた。とりわけ、秋葉原を始め、家電の大型店は、ひときわ多い。都心集中型の時代は止められないのだろう。人口増は、東京都、名古屋市、福岡市、のみ、その他は減少である。行き付くところまで行き付けば、多くの人は諦めて、田舎に帰る事だろう。その為にも、経済は成長してはいけないのだ。「成熟社会」を目指して、舵を斬る必要がある。豊かさを求めて。戦後の日本人年齢構造は、経済成長を支えていたが、今の経済の減速は人口構造による。

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