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2014年9月 6日 (土)

兜太、一茶、芭蕉

 「人間 金子兜太のざっくばらん」 金子兜太  中経出版 を読む。ボケ爺が興味を抱いた句に、「白梅や老子無心の旅に住む」「二階に漱石一階に子規秋の蜂」「長寿の母うんこのようにわれを産みぬ」など、である。

 生きものの感覚にこそ決め手だ。それを「アニミズム」。つまり、「煩悩具足 五欲兼備」の世界だ、と言う。一茶の「荒凡夫」の精神に通じる。一茶が好きで、好きでたまらないらしい。俳句に傾倒した理由が、戦争体験と、人事の不条理、からである、と言う。

 芭蕉は「姿先情後」を支考して、「モノに即す」から始まり「不易流行」に至る。芭蕉は「軽み」、一方、一茶は「俗」だ。と決めつける。一生「俗」を貫いた。それが「生きもの」である。「俺は、愚を重ねた凡人だ」を、人間だ、と共感している。兜太は、一茶を心から好きである。ところで、ボケ爺の「生きる感覚」は、

セミ落ちて踏みにじられし身桃色

アリが居てセミの一啼き夏終わる

猫の手に哀れなる蝉一暴れ

虫鳴きて夫婦騒ぐなと忠告し

酒匂う厠の窓開け虫の声

放尿でミミズ鳴き止み腫れるかも

夏過ぎて夢見し乙女恋やつれ

夏終わり恋の疲れが生足に

冷夏にて百日紅の花散り急ぐ

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