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2014年9月20日 (土)

能力引き出す

 日本の技術競争力は弱まった。競争力の基本は「人間の能力」にある。組織論は、ボケ爺から言えば、二番目に置く。能力は引き出せる。日本の企業や、研究機構は日々努力している。その努力は、世界標準に比べ、遅すぎる。

 日本の「ゆとり教育」が悪い、とも言われる。静岡県知事は、独断で、学力テストの良い学校の校長名を公表した。やはり、日教組を始め、文科省まで、苦言する。「学力の差別化を生む」と。人は元来、能力には差があって生まれてくる。

 天才を輩出している国には、国家競争力がある。ノーベル賞の量に比例して、事実である。日本は何故、競争に目をつぶる。教育に競争があってしかるべきだ。テニスの錦織選手を称賛するのは何故か?強い能力を発揮しているからだ。何故、学力だけに、平等を唱えるのか?学ぶ機会均等は必要だ。

 企業においては、「人を育てるホンダ」「人を競争させるサムスン」と典型的な企業人材育成の違いがある。しかし、いずれの方法にしても、世界をリードする人材が育っている。それらの基本は、学力(能力)の平等教育法ではない。能力を引き出す方法論が必要で、最終的には能力に差異を生む。能力のある人材を育成しなければ、企業は生き残れない。日本は、軍事化では生き残れない。

<読書>

「限界にっぽん」朝日新聞経済部  岩波書店

悲鳴をあげる雇用が、日本経済の疲弊を生んでいると言う。円安で貿易赤字、日本は崩壊する。雇用が増えるのは、不安定な、第三次産業のみである。第二次産業は、海外へ。第一次産業は、海外からの輸入品で。残念なアベノミクス政策が続く。その三次産業のサービス業も、15年以上、今日まで貿易赤字である。

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