三智とは
田坂宏志の近著の読書をしていた時に、フト思いだした言葉に、島崎藤村の言う「三智」を思い出した。大昔の事である。三智とは、
1) 「本」を読んで賢くなる智、
2) 「人」の話を聞いて賢くなる智
3) 「自分で体験」して賢くなる智
「本」を読まなければならないことは、理解できたが、その頃では、他は良く理解できなかった。元々バカなボケ爺であるから。その後、歳を取ってみると、なるほど、偉い人は、初めから賢かったのだ、と気が付く。
本も読めば、なんでも良いと言う訳ではない。ノウハウ本は、ボケ爺には、ほとんど役に立っていない。独学で、思想を読み解かなければ身に付かない事が分かって来た。気が付いたときには、棺桶に足を突っ込んでしまってからの理解は遅すぎる。凡人には残念。
<読書>
「知性を磨く」 田坂宏志 光文社新書
副題に「スーパージェネラリストの時代」となっている。帯には、「何故高学歴の人物は深い知性を感じさせないのか?」となっている。つまり、知識力時代ではなく、知恵の時代、知恵とは「知性力」だ、と闊歩する。答えのない社会を、答えを出すべく生き抜くために、考え悩み解を求める知力だ、と言う。
ノウハウ本ではなく、解決するために、間違えた考えを正す警告書であり、知力の習得の為の水先案内書である。
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