« 春よ、来い! | トップページ | 「プリツカー賞」をご存知? »

2014年3月27日 (木)

開発か、利益か?

 「下町ロケット」池井戸潤 小学館 が、やっと図書館から届いた。予約以来、待つ事1年半ほどだった。この種の本は図書館を利用することにしている。

 驚いたことに、小生の経験と同じようなことが書かれていた。今でもボケ爺は、この時の「腰折れの決断」に経営失敗の傷を持っている。

 それは、隣のグループで開発していた「国内版B製品」に対して、某有名な企業から、国内版B製品と、そっくりな製品を開発したが、「我々で売る自信が無い」、よって、「独占権を委譲するから、販売してくれないか?」隣のグループは、開発に苦戦していて、開発にまだ6か月以上はかかる。それに、某社の特許に抵触しているところがあることは解っていた。

 ボケ爺は、その頃は部長だったであろう。海外版A製品の開発で、同じく苦労していた。が、某企業の申し入れを断れば、彼らは、自社販売をするだろう。6か月の遅れは、IT業界では決定的な遅れである。更に、特許侵害で訴えられるだろう。ボケ爺は「いったんは某社の依頼を引き受けて、今開発している製品を改良して、その機種の後継機にする案を、事業部長に提案した。当初は反対されたが、容認の方向で進める事となった。

その開発を担っていた事業部長代理は、真っ赤な顔をして猛然と反対した。「技術家が可哀想だ!」が理由である。さて、開発か、利益か、の選択で議論が行われ、ボケ爺は、技術家では無い、とのレッテルを張られてしまった。しかも、特許侵害提訴に対応させられたのは、このボケ爺であった。

 今でも、ボケ爺の提案の方が正しかったと思っている。もし、ボケ爺の提案が通っていれば、今では、この分野で業界一の企業となっていたことだろう、と、経営の方針決定の難しさの例にして、語り続けたい。

|

« 春よ、来い! | トップページ | 「プリツカー賞」をご存知? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160469/59365667

この記事へのトラックバック一覧です: 開発か、利益か?:

« 春よ、来い! | トップページ | 「プリツカー賞」をご存知? »