世紀末ジャパン
今の年寄り連中、或は企業は、昔の良き時代のバブル前へ回帰したがって、古い概念が未だに、呪縛となって淀んでいる。時代は変わっているのだが。それが理解できない。社会なり、経済は、バウンダリー(境界条件)が変われば違う振る舞いになってしまう。多変数関数を解けば、すぐにわかることだが。
例えば、医療費の低減には、必要なのは「競争」より「協調」なのだが、こんなところにも、アメリカの自由競争主義が蔓延している。大型の病院が普及している。人口千人当たりの入院ベッド数は、13.6、ドイツでも、8.3程度。患者の在院日数も世界と比べて穴出している。CTや、MRIや、高額医療機器の人口当たりの設置台数も、際立って日本は多い。病院は都心に偏在している。患者数を増やすこと、保険金の増加を狙った金儲けの競争をしているからだ。
アベノミクスの経済成長にも医療事業を重視しているが、経済成長の増強に使うつもりだ。医療に必要な事は、経済成長と言う金儲けの俗なことではなくて、充実を図ることだ。つまり競争から、協調への政策が必要なのだが。残念な日本がここにもある。
企業においても同じことが言える。秘密主義、競争主義で、利益を減らしている。今は昔と違う。協調の時代である。共同して開発する技術を構築する時代である。
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