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2012年7月23日 (月)

今考えること

 Hitachi Innovation Forum 2012が19日、20日に開かれていた。基調講演、特別講演を申し込み聴きに行ったのだが、100以上もある講座も大変な規模である。集客力は、近年では、トップであろう。IBMが2週間ほど前に開かれていたが、集客力に差があった。しかしながら、どの講演も、Innovationと言いながら、Improveの域を超えていない。グローバルへの道も、ほど遠い感がした。イギリスで車両が売れた、とか、中東で水ビジネスが成功した、とか。売り込むことだけを強調している。共同体へのグローバルを忘れた企業の代表だろう。

 そんな中で、「五木寛之」の「今考えること」の講演があった。気になる点をかいつまんでみる。「高度成長」、「拡大、成長」には、「プラス思考」を善として「信じること」が最優先されてきた。「笑うこと」がそれを実現できる、と。3.11以来、国民は虚脱感に襲われている。「何かを見失ってしまった」「何を信じていいのか」と考えるようになったのではないか、と言う。つまり、「マイナス思考」=悲しみ、嘆き、溜息、不公平、不幸感、などのある世の中にいるのではないか、と。

言葉、考えには「表裏一体」で出来あがっている。仏教で云う「慈悲」と一体で考えると間違いがあり、「慈 and 悲」と考えることが重要だ、と言う。「慈の心」、と「悲しむ心」が両輪で回って、初めて人間らしい生活になる、はずだ、と言う。

 日本の置かれている社会は内向きでありながら、プラス思考で、笑って、元気を出そうと、呼びかけているけれど、踊る人は少ない。こんな時には、「溜息を吐き、悲しみに浸る」こともまた必要だ、と言う。経済成長もあれば、縮小への経済があっても良いのではないだろうか、と言う。「上下」と言うからいけないので、「上る and 下る」が正しく、「上ること」も大切だけれど「下ること」も大切なのだ、と言う。「無心で柔らかい生き方」があってもいい、と締めくくられた。なるほど、とボケ爺、暫し考える。

<読書>

「黒幕」池波正太郎 新潮文庫

これかの日本では、ここに登場するような、個性の強い、心根の強い人物の登場を期待する。

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