瀬戸内寂聴のeBook展望
今日は、ビックサイトでブックフェアがあって早々に出かけた。その他の展示会も興味があったからだ。基調講演は、瀬戸内寂聴(90歳)の「本の送り手が、今考えている事」であったからなお、心を弾ませた。
作家にも、出版社も、読み手にも、変化が起きている、と言う。時代で環境が変わり、共同体も変わっって行く。世の中は「無常」である、言う。「無常」とは、「世は常ならず」と言い、「世は流転する」、変化の連続である、と言うことだ、と説明された。ボケ爺の「無常」の解釈は今まで、思うに任せない世の中だから、悟りなさい、と言うこととばかり思っていたが。
無常を生きるには、「恋と革命」が必要だ、と過激な言葉が噴き出した。その為には、読書が必要だ。その読書は、苦労を重ねて獲得しようとした「恋」であり「革命の行為」が書かれた著書である、と言う。良い本は、すぐに絶版となる。それをeBook化してほしい、とも言う。
「世は無常」だから、必ずeBookの時代になる、と断定した。時代は変化している。だけれども、これからの日本は、このままだと、必ず滅びるだろう、とも、嘆いておられた。その理由は、元気が無く「恋」も躊躇する、「革命」にはそっぽを向く、事からだ。更には、人の話を聞こうとしない自己中心者が多い。責任を取ると軽々しく言う人が多い、と嘆く。
自分の存在は、他人が幸せになれるように行動する事である、がそう振舞う人が少ない、とも嘆く。日本をつぶさないように、皆青春であり、「恋と革命」に情熱を燃やそう。と言う結論となった。
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