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2012年3月14日 (水)

クリムトの世界

グスタフ・クリムトとは何者か? 彼の絵には、不思議な思慕がある。哲学者かもしれない。思想家なのだ。先ずは、構図、と言うか。構想と言うか、奇想天外である。抽象画の構想ではない。フォービズムでもない。描かれる美女は、リアルである。すごい写実的デッサン力であり、写実的表現力が牙をむいている。モデルを写実しながら具象化されている訳でもない。

 全ての絵からは、男女観の悩ましい思想を提案している。そのものズバリの「哲学」「医学」「法学」を表現しているものもある。何を表現したかったのだろうか?「死と生」と、意味ありげな、人の存在の悩ましい哲学を提案している。

 全ての絵に共通している。美人の肖像画にしても、単なる肖像画とは言えない。それぞれの美人に、子供に、何か悩み、思惑、等、思慮深い面影を残している。顔であったり、姿であったり、服装であったり、色彩であったり、構図であったり、肉体のアンバランスであったり、まるで、魔術師である。

 エゴン・シーレとは、良い友達だったようだ、シーレの表現主義からの影響も大きいのかもしれないが、シーレよりも、人についての思想家であろう。哲学で言う、実存主義を凌駕した現象哲学のように、ボケ爺は見るのだが?

<読書>

「クリムトの世界」平松洋 新人物往来社

構図と、色遣い、文様などには、日本の「光琳派」の影響がある、と強く感じる。それが西洋画にない構想となっているように思える。とりわけ、風景画に日本が構図が現れている。

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