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2011年2月 8日 (火)

喉の奥に魚の骨が

 喉の奥に魚の骨が2本刺さって何時までも取れない。それも大きな骨だ。日本の景気が復活しない。日本の競争力が20位以下の低迷が続いている。ここ20年の失われた日本の活力は、何所まで落ち続けるのだろうか。(2000年から2007年は戦後最長の景気であった、とされているが。)お隣の韓国企業に追い越されて久しい。

1:「競争の作法」 (斉藤誠) ちくま新書

2:「競争と公平感」 (大竹文雄) 中公新書

新書版だけれども、今日の経済の状況を巧く説明されており、悩み深い内容が良くまとめられている。いずれもベストセラーともなっている。

 最初の著書は、豊かさ(生産量)と幸福度(消費量)を、経済指標を使った説明で、「格差(貧困)は起きていなかった。」「リーマンショックでの打撃は少なかった。」アメリカと比べ、一人当たりGDPは90%ほど、「購買力は75%」と幸福ではない。「投資の3割は無駄に投資」されている。

結論として、競争をして格差が生まれればそれを修正し、又競争をする循環に載せる。持てる人は社会責任を果たさなければならない。企業や政府は無駄な投資を抑制して効率良く、生産性を向上させなければならない、と提案する。

 2番目の著書は、行動学からまとめられている。日本人はそもそも「競争が嫌い」なのか?市場原理にも、政府の役割にも期待しない。勤勉より「運」「コネ」で決まると、日本人の42%もの人が思っている。不条理な社会を容認して、競争意欲が減退していることの表れだ。競争心や格差を容認する気持ちは、就業前の教育が大切であり、家庭や学校の教育の介入で我慢や寛容は向上する調査結果がある。

看護婦の賃金と患者の死亡率を調査してみると、高所得者では死亡率が下がる、と言う統計値がある。競争して、高賃金を確保した人は、平等に人に接触が出来る、と言うことに繋がる。競争して、ある程度の格差は必要悪である。

両者とも、「競争、(格差)は認めるべきだ」、と言う。競争の中にこそ、真の人間性が宿り、豊かな幸福を実感できる社会を作ることが出来る。追い詰められた美学と道徳に守られるべきである。と言っている。

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