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2010年12月 8日 (水)

日本の科学技術は大丈夫?

 JST科学技術振興機構の講演会に出席した。なるほど、やや課題はあるものの、JSTの成果はすばらしい、と自己自賛である。投資額は、1000人に500億円、一人当たり5千円にも登り、研究者は恵まれているはずだ、と言う。続々と世界に誇れる人が出てきている、と言う。日本には、ノーベル候補者が40名は居るらしい。毎年、ノーベル賞がもらえるのではないだろうか?今年も受賞があり、明るいニュースとなっている。

 細野秀雄先生の発想力はすばらしい。世界的に有名な物性家曰く、日本は「出る杭を育ててきている」、事に、過去よりは良くなった、と言う。細野先生の発見の酸化物物質で、例えばLEDパネルのTFTを作るには、この酸化物トランジスターが良いらしいが、Samsungはすでに実用化した、と言う。ナノカーボンで、透明電極を作るのも、日本が苦戦しているが、すでに、Samsungが実用化に近い、と言う。ボケ爺から見れば、実用化で世界から画然と遅れている。

 山中伸弥先生のiPS細胞の苦労話にも感動したが、ボケ爺には気になる。現在、山中先生のグループは、280人となっているが、世界と比べて大丈夫か?特許の確保に苦戦していると言う。アメリカは、10倍の研究費が投入されて、すでに、ビジネスの段階に入っていると言う。やはり世界的には応用に遅れが出ている。

 白色有機ELの創出者、城戸淳二先生は、日本は「先進衰退国」であり、今や「低開発国」に分類される、と辛らつである。JSTも弁解しているのが、「問題可決型研究」では進歩したが、「事象追及型(創生型)研究」は少し遅れている。さらに、応用研究、技術開発がまだ十分ではない、とも言う。

 大学院生が、日本と比べ、韓国の3倍、アメリカイギリス、ドイツは5倍で、日本は若者の確保が大変だと嘆く。一方、ポスドクの職場が無い、と言う矛盾もある。これだけの課題があるに関わらず、政府は進んでいると分析する根拠はあるのだろうか?これで、日本の科学技術行政は大丈夫か?さらに日本の科学技術は世界で勝てるのだろうか?ボケ爺、何度もこの課題を持ち出して済みません。

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