« 国家予算の破局は目の前だ! | トップページ | 今年最後の駒ヶ根市 »

2010年12月26日 (日)

甘い観察

 実篤公園の中を散歩した。大木のモミジは裸だ。ボケ爺の背丈よりチョッと高い小木のモミジは、まだ美しい紅葉である。その枝の間をメジロがすばしこく飛び跳ねてじゃれあっている。

 今日の産経新聞の「古典個展」に、立命館大学「加地仲行」教授が「ピザのからくり」と言う論説を載せていた。「ピザ」とは、学習到達調査の事である。加地教授は、日本はまじめに実行した結果であり。中国,韓国はエリート学校だけの結論だから比べるに値しない、と言う。また、海外留学についても、中国,韓国は、個人の利益のために留学するのであって、日本人のように、「学んだ事を、友人、後輩に、惜しみなく伝える事はない」国民性から判断すべきである。心配は必要ない、と言われているようだ。

 今年、お会いした多くの、エリート大学のエリート先生方は、日本は世界の中で、勝る活力があり優秀であるという。政府の、「世界から見る技術力」のまとめでは、まとめた人たちは、その技術後退国の実態にがっかりした、と言っている。現実に世界で27位は当然だ、と。

 今年最後の日曜日である。今年は最後の最後まで日本の後退を嘆いている自分に、飽き飽きしている。ボケ爺は何で嘆いているのだろうか。ボケ爺は次世代に何が残せたのだろうか?職場の後輩に、何を繋いで来たのだろう?まだ何かやり残しているコトがあるのではないだろうか?と、未練がましい。それが問題だ。

<読書>

「山本周五郎テーマ・コレクション=晩年」新潮社

1995年転職の決断中に読んだ、このコレクションを読み返している。藤沢周平の少し韻を含ませた文体に比べ、周五郎は、きめ細かく描く丁寧だ。これから9巻、長い道のりだが、楽しみだ。

|

« 国家予算の破局は目の前だ! | トップページ | 今年最後の駒ヶ根市 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 甘い観察:

« 国家予算の破局は目の前だ! | トップページ | 今年最後の駒ヶ根市 »