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2010年6月16日 (水)

感動の朝

 「はやぶさ」のカプセルが、「予定」の着地点のウーメラ砂漠に着地していることが確認できた、と言うことである。カプセルの中に、砂だか、ゴミだかが入っていることが望ましいが、それ以上に、制御と通信技術の格闘に、感動を覚える。

 ボケ爺は、学生のころ、人工衛星のドッキングの方程式を解いていた。二体問題なのだが、これが厄介である。なかなか思ったようにドッキングしてくれない。微分方程式の数値解析、ルンゲ・クッタの方式で、デジタル計算機で解を見つける、正確には、シュミレーションするのだが、あのころのコンピュータでは6時間も10時間もかかっていた。(今なら、PCでも数秒)

 7年間、故障に対し、格闘に格闘を繰り返し、わずかな可能性を信じて、復活(?)させて、正確には、冗長なシステムを組み合わせ、組みなおして、帰還にたどり着いたのだ。(3年間もの間、故障を治療していたことになる。)しかも、オーストリアの砂漠に、何時何分ごろに、と到着まで言い当てる。制御できた事は驚きである。(7年と言う時間からすると、「ごろ」とは、0.00?%の精度である。)人間のドラマで言えば、筋萎縮症の難病と闘っているようなものだ。次々と、神経や、センサー(感覚)を失っていったようなものだったろう。

 「はやぶさ」は7年、60億km、「いとかわ」惑星は地球から、3億km離れている。NECが開発を主導していた、と言う「イオンエンジン」が使われていたことも感動である。宇宙での推力には、プラズマイオン化エンジン(キセノン希薄ガスをマイクロ波で励振させる。)だろうと、ボケ爺の時代から言われていたが。実現していたのだ。量子物理学の実用化である。手塚治虫のアトム君である。

 一つのプロジェクトに数々の技術、それぞれが成果を挙げたことになる。こんな夢物語に、技術家の端くれのボケ爺は、涙が出るほど無茶苦茶感動する単純動物なのだ。

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コメント

「はやぶさ」の帰還を心から祝福する。しかし、
宇宙開発の予算を大幅に削った腐敗・民主党には、夢も希望も持てない。
子ども手当などの税金のバラマキの10%でも充てれば十分の科学技術予算が得られる。

投稿: 左巻き菅 | 2010年6月16日 (水) 11時08分

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