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2009年11月 4日 (水)

ビジネスモデルの革新

この経済危機の中で、アマゾン・ドット・コムが69%の増益である。電子書籍端末の「キンドル」が貢献して、その他、割安感の製品も良かったらしい。「本と言うモノ」と「複雑な流通」の「中抜き」で古いビジネスモデルが破壊されてきた。本代には、通信費が含まれている。日本にも上陸してきた。アップルのiPhoneも引き続き好調のようで、今期は最高益だそうだ。

 日本は、音楽配信も、書籍流通も旧態依然とした考えしかなのだろうか?一方、「ユニクロ」はSCMの破壊を自ら実行して、一人勝ちになっている。<「成功は一日で捨て去れ」柳井正 新潮社>がベストセラーとなっている理由がここにある。創造的破壊を恐れない人が、業績を伸ばす。

 ホンダの業績の回復は目覚しい。他社の赤字を横目に、営業利益が大幅に向上した。その立役者がHV車の「インサイト」である。トヨタの「プリウス」販売の三分の一ほどであるが、利益ははるかに多いのだ。つまり原価がプリウスよりはるかに安い、と言う事だ。これは価格破壊のビジネスモデルの商品と言う事になる。さらに、HVのためのリサイクルの準備も整えている、と言う。「インサイト」は徹底した「軽量化」、「シンプル化」に取り組んだ。価格破壊を狙っての事だ。「プリウス」は重厚で、複雑で技術バカ(技術は高いが革新は起きない)であり、成り行きの価格設定であり、どこにも破壊力はない。「インサイト」の価格設定に引きつられ、予定の利益は吹っ飛んでしまった。だからトヨタの業績回復は遅れている。HVを名実ともに定着させたのは「インサイト」である。

 今年のカーオブザイヤーは「インサイト」に決まった。「プリウス」はカーデザインオブザイヤーを受賞しているが。ビジネスモデルの革新が、イノベーションであり、シュンペーターの言う創造性破壊と言う事だろう。

<読書>

「せつない話」山田詠美編 光文社文庫

悲しいとも違う、辛い事とも違う。どうにもならに運命のような物である。決して大きな出来事ではない、小さいことだが、なんとも出来ない、制御できない、流れに従うしかない愛だったり、情だったりの心の襞である。涙まで行かない湿りがある。短編集である。

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