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2009年11月29日 (日)

反哲学

 この歳になって、哲学に挑戦?否、哲学がよくわからないので、哲学に挑戦しなくても良い、あるいは簡単に哲学のエッセンスが分かれば良い、と言う怠慢な気持ちから、時々そのような作品に挑戦してきた。

 そんな作品を最近、活躍している哲学者「木田元」の「反哲学」新潮社に期待をした。現象学の一人者であり、ハイデガー研究の一人者でもある。以前、「闇屋になりそこねた哲学者」など、読みやすい著書が続いていた。そんな軽い気持ちでから読み始めたが、全く読みきれなく、前に進まない。ついに、途中断念と相成った。

 哲学は「死に直面して、死を如何に考えるか」から始まった。哲学は西洋と言う文化圏の特殊さにある、と言う。その元は「超自然的存在」とかかわりがあると言う。超自然の存在があるなら、人間とは自然的存在であるという「自然的思考」もある。この自然的思考を「反哲学」と定義した、と言う。

 挫折したのは、先ず、ソクラテス、プラトンあたりからの西洋哲学の歴史から、超自然的存在の検証に始まった。カントまで来たところで、ギブアップである。ソクラテス以前の自然的思考や、それを復活しようとしたニーチェ以降の自然的思考の反哲学まで至らなかった。残念、限界か?

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2009年11月28日 (土)

一期一会

 昨日も遅くまで呑んでしまった。韓国の企業で5年前に就職して、最初に一緒に仕事をした人が集まってくれた。実は出席するまで、気が乗らなかったのである。若い人たちに気を使わせているだけだろうと。企業に残っているのが、3名。残り3人は転職してしまっている。さらに2名には連絡が取れないらしい。5人の出席であった。お酒が進むに付け、職場のいろんな懐かしい話が出てきて、昔を皆が懐かしく思い出してくれていることに感動した。それに、ケーキまで用意してくれているし、お土産まで、用意してくれていたとは、さすがに感動である。チョッとお酒が飲みたかったのではなかったのだ。酔うほどに、自分の感動した仕事など繰り返すにいたっては、何おやいわんや、である。

 今日は引越しのため荷物整理である。持ってきた物の持ち帰りであってそんなに増えていないと思っていたが、本が増えている。秋時雨が上がって、日がさしてきたので、最後の散歩にでた。

 タンポポや 秋に咲くひとつ 片思い

 秋風に タンポポ揺れる 恋狂い

 秋風に 騒ぐ鳥たち 冬支度

 鳥騒ぐ 木の実も終わる 寒さかな

 秋時雨 何ゆえ騒ぐ 小鳥たち

 北風が 身にしみる 哀しさや

<読書>

「逍遥の季節」乙川優三郎 新潮社

芸だけが汚れない。純を保っていける。江戸時代の女性が叶わぬ恋に逍遥する。恋は時として他人を巻き込み傷を付ける。叶わぬ恋に、芸の汚れなき粋に、逃げていく。そんな心の襞を表現は最高である。

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2009年11月21日 (土)

初雪

昨夜は、アメリカから来た役員のアパートで、パーティーがあり、ステーキにテキーラを飲んで、ご機嫌で車に乗り込んだ途端に、雨と雪が混じったものに出くわした。少し走っていると、たちまち、雪に変わって道路の端にうっすらと積もり始めた。初雪である。

 今朝は、青空で、澄み切って太陽がまぶしい。テキーラの飲みすぎで、少々頭は重い。雪の跡形は何所にも見受けられない。残雪が見られると思っていただけに残念である。その分、ほとんど葉を落とした木々に混じって、晩生の紅葉が幾らか寂しげにしている。急な冷え込みで、紅葉の途中で、凍って木にしがみついている姿は醜く、ボケ爺のように哀れである。松ノ木は洗われて、青さが目立つようだ。

 太陽の差込が深くなって、室内はオンドルと併せてぽかぽかで暖かい。思わずうたた寝して、今起きたところであり、こんなのんびりした平和な休日が嬉しい。

<読書>

「寺内貫太郎一家」向田邦子 新潮文庫

笑いあり、涙あり、憂いあり、家族とはこんなに好いもだと、考えさせられる。気心が知れて、いいたいことが言えて、気を使ってもそれが理解され、後々には尾を引かない関係は本当に気持ちにいいものである。それにしても著者の構想力には恐れ入る。

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2009年11月 8日 (日)

痛風の原因遺伝子?

 ボケ爺は自慢ではないが、痛風持ちである。尿酸値が高い。52~3歳で痛風をわずらって依頼、今までに4~5回の発症を経験している。痛いの何の、経験した者しかこの痛みは分らない。

 その原因が分ったと言う。腎臓や小腸から対外に毒物を排出するポンプ役として働くたんぱく質「ABCG2」の遺伝子が異変であると言う。この異変遺伝子を両親から受け継ぐと最大で26倍、片方からだけだと3~4倍の多さだと言う。

この発見で、防衛医科大助教の松尾教授は「効果的な予防や治療に役立つだろう」と述べている。この研究には、防衛医科大、東大など11大学の共同研究であるというから、壮大な研究が行われている事になる。

ボケ爺、チョッと引っかかる事がある。まず、原因遺伝子とは、痛風を起こす原因の遺伝子である。この遺伝子が異常で、正常と比べて、最大26倍と言う事は分ったが、全員が起こすわけではない?起こさないのはなぜか?100%の原因遺伝子とはいえない事になる。100%でなくても原因遺伝子と言うのか?可能性があるとはいえるのだが。

二番目の疑問は、両親と言っても、女性は、95%以上は発症しない、と聞いている。と言う事は、3~4倍程度で、もっと他に原因がありそうだが?さらに、我輩の両親は痛風にかかった、とは聞いていない。不幸なボケ爺だけが遺伝したとは思えないのだが?他に遺伝子が存在するか、遺伝子を「オン」に働かせる何かが存在する。

三番目の疑問は、ボケ爺も、痛風に罹ったときでも、原因の尿酸値は高めぎりぎりであった。それまでは低かったのだ、最初から異常遺伝子を持っていたわけではない。「遺伝子オン」させる他の要因があるのだろう、と思うのだが?

4番目の疑問は、小さいころは罹らない。勿論、若年層でも罹っているが、多くは子供を作り終えてからの発病である。異常遺伝子が遺伝した?壮大な研究人員の割には、発表内容が論理的でない。ほんの初期的な発見なのだろう。予防、治療にはまだまだ遠い!と感じた。

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2009年11月 6日 (金)

分散化(ローカリゼーション化)

 イノベーションのひとつに、「分散化方法」と言う、創造性破壊行為がある、とボケ爺は信じている。

 IT産業では、IBMの危機があった。メインフレームコンピュータの大型を求めていたIBMはパーソナルコンピュータに足をすくわれた。IBMだから出来たサービス業への転換であった。

 水道業は、地方自治に、はじめから分散されていた。ダム建設などで、一部集中化で揺れ動いている。多分これ以上の分散は出来無いかもしれない。

電力業界は、センター集中型である。広大なインフラで、便利になったものの、CO2と、原子力という有害物質との標的となっている。グリーン戦略と言っては、家庭向けの太陽パネル、風力、燃料発電、など推進されている。相変わらず、電力業界との関係の規制がある。買い取り制度など考えずに、個人責任で電力活用を考えればいい。分散すれば、追加インフラ整備はいらない。その分、資金援助をすればいい。EV車との連携で、家庭内蓄電は活用される。EV車の電池はスペアとして、レンタル業者がサービスするであろう。プロパンガスボンベのように。

食料産業も、大型化が推進されていたが、家庭内食物工場化が進むであろう。全てはいかないだろうが。地場直結の小規模な食物工場も歓迎されるだろう。そんな技術が出来るだろう。

 自動車産業の分散化が起こるのではないかと思っている。規格量産型ガソリン自動車時代が巨大な自動車産業を構築してきた。今日その組織維持ができなくなってきて倒産が起きている。目的別に、国の事情に応じて、車の形態が変わってくるだろう。長距離用、短距離用、買い物用、運搬用、もっともっと細かくセグメントが分かれる。ガソリン車、HV車、EV車、など。それも国ごとに違ってくるだろう。車産業の分散、つまり、ローカリゼーションである。分散化という創造的破壊が起こり始めている。

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2009年11月 4日 (水)

ビジネスモデルの革新

この経済危機の中で、アマゾン・ドット・コムが69%の増益である。電子書籍端末の「キンドル」が貢献して、その他、割安感の製品も良かったらしい。「本と言うモノ」と「複雑な流通」の「中抜き」で古いビジネスモデルが破壊されてきた。本代には、通信費が含まれている。日本にも上陸してきた。アップルのiPhoneも引き続き好調のようで、今期は最高益だそうだ。

 日本は、音楽配信も、書籍流通も旧態依然とした考えしかなのだろうか?一方、「ユニクロ」はSCMの破壊を自ら実行して、一人勝ちになっている。<「成功は一日で捨て去れ」柳井正 新潮社>がベストセラーとなっている理由がここにある。創造的破壊を恐れない人が、業績を伸ばす。

 ホンダの業績の回復は目覚しい。他社の赤字を横目に、営業利益が大幅に向上した。その立役者がHV車の「インサイト」である。トヨタの「プリウス」販売の三分の一ほどであるが、利益ははるかに多いのだ。つまり原価がプリウスよりはるかに安い、と言う事だ。これは価格破壊のビジネスモデルの商品と言う事になる。さらに、HVのためのリサイクルの準備も整えている、と言う。「インサイト」は徹底した「軽量化」、「シンプル化」に取り組んだ。価格破壊を狙っての事だ。「プリウス」は重厚で、複雑で技術バカ(技術は高いが革新は起きない)であり、成り行きの価格設定であり、どこにも破壊力はない。「インサイト」の価格設定に引きつられ、予定の利益は吹っ飛んでしまった。だからトヨタの業績回復は遅れている。HVを名実ともに定着させたのは「インサイト」である。

 今年のカーオブザイヤーは「インサイト」に決まった。「プリウス」はカーデザインオブザイヤーを受賞しているが。ビジネスモデルの革新が、イノベーションであり、シュンペーターの言う創造性破壊と言う事だろう。

<読書>

「せつない話」山田詠美編 光文社文庫

悲しいとも違う、辛い事とも違う。どうにもならに運命のような物である。決して大きな出来事ではない、小さいことだが、なんとも出来ない、制御できない、流れに従うしかない愛だったり、情だったりの心の襞である。涙まで行かない湿りがある。短編集である。

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2009年11月 1日 (日)

 寒さがしみる

 昨日から、秋の気まぐれな秋雨に見舞われている。霧のような雨であったり、時には激しく、降り止んだかと思えば、又降り始め、そんな状態が今朝まで続いている。冷え込んできている。オンドルを入れるかどうか迷っている。それほどに寒い。霧で霞んだアパート内の公園の木々は落葉を競っている。

11月に入った。5年間、海外企業で働いてきた。定年である。昨夜からの風景はボケ爺の今の心境を写したようなものである。

 前回日本に出張の折、<「定年までに考えておく事」扶桑社>の著書の公平良三(ジャパン・レップ・ネットワーク会社(JRNCEOにお目にかかって、レップとして仲間に入れてもらう事になった。これからは、ベンチャー創業のお手伝い(ボランティア)をしていく事にした。もっと幅広い分野の知識と、MOTの知識と、付加価値の知恵が必要になると、心を引き締めている。

 何件のベンチャーの起業化に貢献できるか分らないが、お役に立ちたい。さらにはMOTの実践を、自ら行う事によって、出来れば教育指導に生かせるような体系化もしていきたい。要はベンチャー起業化のNPOである。

 ボケ爺、芸術(美術、工芸)に興味を持っている。持っているだけで、活動は出来ない。学生時代ですっかり止まっている。IT業界にどっぷりつかっていたので、ITの道具を活用して美術分野で、自己表現が出来ると良いのだが。芸術家の創造性は、何か企業経営と違った、時間と空間が必要である、と確信する。そんな環境をどうして作れるか、課題である。こびり付いた企業人の垢を落とさなければならない。そのきっかけは習い事をする事である、と思っている。そこから始めなければと、意気込んでいるが未だ決心が付かず葛藤している。

 ボケ爺にアドバイスしてくれる人探しています、教えてください。

<読書>

「闇の梯子」藤沢周平 文春文庫

人の「義」「情」は普遍である、と思わせる短編集であった。目頭が熱くなる、そんな秀作ばかりである。寒い夜長に一読あれ。

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