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2009年8月29日 (土)

KJ法

 川喜多二郎さんが、7月8日に亡くなられた。89歳だったと言う。1984年にマグサイサイ賞に輝いている文化人類学者である。企業人にはなじみの深いアイデア発想法として、また、調査内容の整理法として、ブレーンストーミング法と並び、「KJ法」は必ず使われる手法であった。カードに発想を書き込み、同じカテゴリーの島を作り、まとめる発想法である。これを使った合宿を懐かしく思い出している。間違いもなく歴史的な、創造性の発想法のひとつである。

 産業界の発展に、持ち込まれた創造性発揮の手法の提案者が、亡くなられ、寂しい思いと、日本の歴史に大きな貢献をされたことを感謝しなければならない。企業人のボケ爺には、産業界への貢献を挙げたが、本当のところは、文化人類学者であるから、地域の生活改善だとか、ネパールだとか、ヒマラヤ保全などでの活躍の方がむしろ有名で功績が沢山あるのだろうが。ボケ爺はそちら方面には疎い。

 ボケ爺が学んだ著書は、「発想法 創造性開発のため」中公新書がはじめで、「続発想法 KJ法展開と応用」中公新書、「「知」探検学 取材から創造へ」講談社現在新書の三冊である。他にも沢山の著書があるのだろうが、怠け者のボケ爺はこれ以外の勉強はおぼつかなかった。

 ボケてしまってからでは始まらないのだが、「発想法」なる手法をまとめて見たいと思うときは真っ先にこの著書を読み直さなければならない、と考えている。KJ方は古くはない、なみなみと生きている。

<読書>

「生命の木下で」多田富雄 新潮文庫

人生の豊かさを文学で、生命の美しさを科学から学んだ、と言う。科学者でありながら、文章がうまい。免疫生物の不思議を多田先生から学んだ。免疫学の第一人者が、語るエッセイはしみじみしていて、心豊かになれる。疫病神が吹っ飛んでいったようだ。

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