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2009年7月12日 (日)

不易流行

 日本経経済新聞の夕刊のコラムで、物理学者、有馬朗人氏が、「近年の教育や研究で、国際性、学際性が重要視されているが、その前に、徹底して一つの分野の専門性を高めなければならないのではないか?」、学際はその専門性があってこそ実力が発揮される、と言う。

 近年、デカルトの「要素還元主義」が批判を受けて、生物、社会、システムの複雑性にいきなり関心が示されていることに、疑問を投げかけておられる。ボケ爺も、以前にも言及したが、モノづくりの代表産業に籍をおいて、「要素還元法」にどっぷりと使って商品開発をしている。市場は複雑系であり、悩みが多い。

 有馬先生は、芭蕉の言葉の「不易流行」を取り上げて、「複雑系の流行には、深い専門研究、要素還元法が不易として重要だ」と主張されている。その言及にボケ爺は安心を取り戻した。

 しかしながら、商品の開発も最近は感性の時代だとかで、顧客主義が唱えられてから久しい。この顧客行動の複雑系は未だに、克服できていない。行動経済学もちっとも、商品開発の役に立っていない。と言うことは、有馬先生の言を借りれば、まだまだ、商品開発に必要な専門性の研究が不足している、と言うことである。更なる切磋琢磨が必要である、と思う。

<読書>

「臓器農場」 ははぎ木蓬生 新潮文庫

医学作家の医学界の裏の世界のミステリーである。何時のも作品と違って、スロースタートで、前半は冗長性が続き、退屈するが、後半一気に事件は進展する。その緊張感は作意であろう。ミステリーとしては単純すぎるが、人間の尊厳に、医学の行き過ぎに警報を発するには成功している。

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