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2008年12月31日 (水)

2008年大晦日

 良い天気である。暮れがこんなに晴天なのは珍しいのではないかと思う。森のテラスから、雪をかぶった富士山がよく見える。山頂には、少し、雲が渦巻いている。森のテラスも、世の中の激動とは無関係で変わりなく、静かで、落ち着いている。落ち葉の量も例年と変わりなくかき集められて、同じような量が積み上げられている。どんぐりが溝に沢山転がっている。

 どのTVも、2008年の出来事が放映されている。どのチャンネルも、代わり映えがしない。その内容は、5点に絞られるのか?1)地震災害、2)無差別殺人、3)オリンピックの感動、4)不景気から発せられる雇用不安、派遣労働の課題、5)給付金から始まる無能な政治、政治家どもの批判。などなど。大納会では、10円以上の上昇で、年初めと比べ、42%下がったことになる。

 ボケ爺も、2008年を振り返ってみたいが、これと言う思い出が直ぐに思い出せない。結局は、流されて、自発的な仕事や、趣味をしていなかったことになる。

 道楽については、ジョギングがよく続いた。75%ぐらいは出来たのかな?と思っている。習字は、前半約4ヶ月は続いたが、後半は全く出来ていない。大いに反省!読書は、約100冊、3~4日に一冊の割でマー、マーかな。Blogは、約100編、これもマー、マーだろう。

 仕事?これは秘密である。「技術の極め」の発想は出来たかもしれない。実業化はこれからだ。今の景気で、実業化は必要あるのか、見極めが必要である。

 家族は、それぞれ、健康であったようだ。ボケ爺、持病が出そうになったが、病院に行くほどではなかった。ダイエットは成功した。5Kgは痩せたし、胴回りは、5cmは減っていた。腹筋、腕立て伏せ、50回は、65%ぐらいは続いた。そんな意味では、平和な1年であったのか?

<読書>

「凶器の沙汰も金次第」筒井康隆 新潮文庫

不景気なこの時代こそ、パロディがよく似合う。筒井のパロディがこんなに胸に響くのは、驚きである。ユーモアとして捨ててしまえるほど軽くは無い。山藤章二の添え画が、さらにパロディに磨きをかけている。来年もきっと、パロディがよく合うだろう。こんなパロディで爆笑できるといいのだが。

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2008年12月23日 (火)

ホワイトクリスマス

 一面の雪だ。裏のサッカースタジアムも、中庭の池にも、雪が積もっている。34階のボケ爺のオフィスからの眺めも真っ白だ。アパート群のセントラルヒーティングの煙突から、真っ直ぐに立ち上る何本もの煙も白い。一日早い、ホワイトクリスマスである。

 今朝、アリゾナの友人から電話があった。ソウルはマイナス10℃だというと、「お気の毒に。アリゾナは暖かいよ、遊びにおいでよ。ゴルフには最適だ!」といっていた。ったせいかもしれない。英語での返事もワンパターンとなってしまう語学力に我ながら、あきれてしまう。

 今年は、年末になってから、きつい不景気が襲ってきた。本当に大変な年末になってしまった。雪崩のようなものである。経済異変の2008年が暮れようとしている。日本経済新聞に「質屋繁栄 米襲う不安」との見出しが飛び込む。アメリカにも質屋はあるのだ、と感心したり、なるほど、と感心したりする感覚がおかしく、滑稽でもある。

 ボケ爺のアパート群の入り口には、イルミネーションが輝き、中庭にも高い木々へのイルミネーションがまばゆい。裏のサッカースタジアムも、派手な色のイルミネーションが飾って在る。韓国のクリスマスは華々しい。皆はせめても、ひと時は、頭からはなれない課題である経済危機を忘れてしまいたいのだろう。

 今日は、私の専属ドライバーと送年会を済ませた。韓国では、忘年会はとは、日本人支配時代の言葉であって、韓国流には、送年会と言うらしい。もっともの言葉である。愉快である。ボケ爺も、今日は愉快である。少々、酔っ払っているいうかな?

<読書>

「闇の穴」藤沢周平 新潮文庫

癒される。さすがに周平の古典である。しみじみと、味あえる文章である。人間とはかくも、義理人情に左右されるものだと思う。

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2008年12月21日 (日)

マフィントップ

 マフィントップと言う言葉があるらしい。25年ほど前に、海外ビジネスを始めたころは、ボストンから始まった。朝食は、まず、マフィンを食べる事から教えてもらった。そのほのかな甘さに異国を感じたものだ。

 今年の、ボケ爺の成果は、5~6Kgのダイエットができた事である。つまり、「マフィントップ」を避けることが出来た事になる。ウエストでベルトを締めると、ウエストの脂肪が行き場をなくして、ベルトの上からはみ出す事を言うらしい。そう言えばマフィンの特徴は、カップの上からからはみ出したトップに美味しさが貯まっているようだ。海外では、太った人のベルト位置は、腰のところまで下がっている。するとウエストの盛り上がりが、なんとなく可愛く見える。そんな事から、ローライズ、や、ヒップハングが流行るのは、マフィントップのスタイルを隠すことから流行ってきたのか?ローウエストが流行ったので、メタボが増えてきたのか?判然とはしない。

 ボケ爺は、食事を少なめにして、ほぼ毎日、30分ほどジョギングをしてきたからだ。よく続いた、と感激している。肝脂肪もなくなった。会食の場(飲み会)を避けるコツをつかんできた。それも良かったのだろう。冬場は、寒くてジョギングは厳しい。その分、18階まで、地下から階段を使って登ることにした。春が待ち遠しい。

<読書>

「眠れぬ真珠」石田衣良 新潮文庫

出会いとは運命か、必然か。心が惹かれるとは、理屈ではない。17歳もの年下の青年に引かれる、女性から見た青年の魅力とは?青年から見た、女性の魅力とは?不思議な恋物語である。著者の女性表現の繊細さは、本当に男性作家なのだろうか?解説の、小池真理子が疑うぐらいだから、本当だろう。

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2008年12月20日 (土)

奇縁とは

 今日は朝から冷たい雨の土曜日だ。出勤は取りやめた。ここ2ヶ月間ほどは、頑張って出勤していたが、年寄り、さすがに、体が音を上げた。ゆっくりと休む事にした。日本経済新聞の切抜きから、瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」が目に留まった。「野間宏、鳥もちの魅力」である。その中身は「野間宏のあだが、のろまひろし」だったとか、「酒風呂(一升瓶の日本酒)が肌に健康にいい」と教えられた。

 ボケ爺は「野間宏」をすっかり忘れていた。ボケ爺は、大学に進学するまでは、教科書、参考書、類以外の本を読んだ事がない。これが自慢にならないことは百も承知である。下宿した先では、十分な時間が出来た、出来たように思えたのだ。暇つぶしに何かしないといけない。部活もした。それでも暇である。本屋に立ち寄って、真っ先に目に留まったのが、野間宏の「青年の環」であった。兎に角長編である。1日の出来事を100ページもかけて、「ねちねち」書き続けた文章を読むには、それだけに、根気が要る。全四巻であったろう。兎に角読み終えた。それをきっかけに、読書生活に入っていけた。三木清へ、サルトルへ、キルゲゴールへ、井上清へ、夏目漱石へ、その前に森鴎外にも。

 読書は重要だ。ボケ爺はいささか遅すぎた。「大家は早熟」である。そして、早くから読書をして、夢を見ている。それよりもっと重要な事が読書から得られる。それが「読解力」である。読書は、人のもっとも重要な人の気持ちが読める。意味が分かるという読解力である。文系、理系にも等しく、読書は良薬である、と断定できる。ただし、読書といっても、ノウハウモノ、とか、実用書とか、知識啓蒙書ではない。

 小説であり、哲学書の事である。哲学者「木田元」のように、本格的に読書が出来たのは、生活を支える仕事(アルバイト)が終えてからと言うが、それでも高校生時代には始まっている。ボケ爺には必要でなくなった頭だが、これからも読み続けてしまうであろう。

<読書>

「警察回り」本田靖春 ちくま文庫

新聞社の社会部、と言う、警察回り、も生活ぶりがよくわかる。歴代の有名人(故人だが)が、この社会部から生まれていることも分かる。人とのつながり、絡みが、無限にあって世の中が成り立っていたよき時代も懐かしい。

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2008年12月18日 (木)

日本は、円安バブルだった。

 円高で、87円になった。これからどうなるのだろう。ダブルパンチである。一つは需要減、もう一つは、輸出減である。1ヶ月前、日本の政府関係者、金融経験者、ジャーナリストは、アメリカにたいして、バブル処理については、日本は先輩だから、教えてあげる。また、アメリカは、日本の過去の処理の方法を、聞きに来るだろうと、鼻を高くしていた。対岸の火、と思っていた。特に、おっちょこちょい麻生首相においては。

 しかし、フタを明けてみれば、「もっとも危険な国は、日本」である。何故か、日本は「円安バブル」だったのだ。失われた10年に、構造変革は何一つ出来ていない。輸出依存であり、他人のフンドシで、相撲を取っていたのだ。戦後の、朝鮮特需と同じ事だったのだ。

 日本の政府は、経済の事について、全くの素人にもかかわらず、なぜ、専門家を集めて、企業の社長群を集めて、議論をさせないのだろうか。素人が経済危機の原因も分析できなくて、政策を考えていても、空振りしか出来ない。雇用問題だって、企業の責任者を呼んで、議会で議論をすれば、何らかの、正しい政策が見つかるはずだが、政治家はアウトサイダーとしてしか考えていない。だから、政府は、バラマキ案しか出てこない。未来の投資に、需要増に繋がる投資は頭にまわらない。それもそのはず、英知を集めないのだから。

 ホンダがついに赤字になる。トヨタが73%の減となる、否、赤字になるのではないだろうか。他の自動車産業も怪しい。来年は500万台に落ちるというが、450万台がせいぜいだろう。銀行も怪しい。設備メーカーも、当然に半導体も。不動産も、かなり厳しい。ボケ爺、今度は覚悟がいると思っている。

 いま、NHK Worldはクローズアップ現在「日本の経済、危機を乗り越えられるのか?」を、放映している。結論はもっと悪くなるが、解決策はないのでは?らしい。ガマンだ、だが、出来るかな。

 兎に角、野口悠紀雄の著書、「世界経済危機、罪と罰」「円安バブル」を呼んでみてください。

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2008年12月14日 (日)

0系新幹線の退場

 退場と言う言葉に敏感になっている。最近の人事削減、契約社員の首切りは、嫌な物である。「賞味期限が過ぎたので、退場願います。」はまだしも、まだまだ、と思っている人が退場を命じられるほど残酷な事はない。プロ野球、オリンピックで。メダルで活躍した人など、多くの退場を、今年も見つめてきた。ボケ爺にも経験がある。この経済危機で、近々あるかもしれない。表現できない不安な事である。

 0系新幹線も退場と、先月に騒がれていたが、今日はお別れ会だそうだ。技術は発展する物、退場は当然だと思っていた。ところが、「40年間の活躍に、ご苦労さま」と聞いて、思わず、懐かしさで、過去が走馬灯のように通り過ぎていった。39年のオリンピックの前年に開業した。その技術開発は全て手探りであったはずである。何が起こるか分からない。評価手法に力を入れたおかげで、無事な乗り物として、自慢できる。

 田舎と東京の往復には、在来線の東海道、山陽本線を、特別特急で、8時間半ほど、寝台では、14時間ほどかかっていたが、今では、4時間チョッと、である。お金は無かったが、新幹線が出来てから、新幹線を利用する事がだんだん多くなってきた。

新幹線が「早い!」と思ったことがあった。オリンピックの後だったか先だったかは覚えていないが、羽田に、恩師、故木村秀政の帰国を出向かいにいって、その日に帰国の寝台車を予約していた。余裕はあったはずだが、結果は乗り遅れた。諦めて、一度、下宿に帰ろうか、と払い戻しに窓口に言ったところ、払い戻しは出来ないという。「あなたの勝手でしょう」という。当然だ、方法はないかと聞いたら、暫く時刻表を眺めていて、最終の新幹線に乗って、熱海で乗り換えれば10分ほどの待ち合わせで、乗継が出来る、という。1時間ほど前に出た電車に追いつく事に、驚いた。

 そんな0系の新幹線に、創業当時からお世話になっていたのだ。それから、今日までに40年がたっていたのだ。ボケ爺、まだ老いてはいないと思っていたが、こんな証拠を見せ付けられれば、言い返す言葉が無い。過去を懐かしむところに老いが分かる。

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2008年12月13日 (土)

2008年は「変」

 今年の漢字は、清水寺で、例年の慣わしとして発表された。何だか「変」と言うことらしい。ボケ爺は知らなかったのであるが、この漢字は、日本漢字能力検定教会が、清水寺で発表することになっていたのだそうだ。応募されて、「変」は5.4%でトップだったらしい。清水寺が独自に提案していたものと思っていた。何だか神秘性が無くなって、ご利益がなくなってしまったように思える。

 オバマ次期大統領の「変革」とか、日本の首相の短期の交代は「変」。世界経済の「変動」が起きている。さらには円高88円台の「事変」とになってしまい、海外からの圧力が掛かっているのだろう。

 麻生首相の世間知らずは、全く「変」である。無差別殺人も許せない、世相の「変化」であろう。食料安全も、目立つ年であった。食料偽装も、本当に多かった。この人たちの心の中は「変調」を極めている。大分県の教員採用汚職も、心の変調の局地であろう。しかし、その内容は一向に明らかにされないのも、多くの関係者に、「変」の意味が理解されていないのだろう。田母神元幕僚長も、最近、本まで出して、恥も恐れず、自説を発表している。言論の自由といっても、こんなに事実の歴史を間違えていては言語の自由とは言わない。それを言論の自由とは「変」だよ。

 保険庁の横領で首になった人を、事務処理に詳しいからと、また採用して、処理に当たらせようと言う官庁の神経も、「変人」並に「変」だと思う。

 金融救済は何時も優先されて、罪には問われない。倒産する民間業者は、見捨てられるのは「変」なことではないだろうか。経済救済の偏重は「変調」と置き換えたい。労働の対価の「金」を、証券という信用取引で膨らませて、バブルにする魔術を考えた人は、天才ではなく、「変人」だったのだろう。

<読書>

「魔王」伊坂幸太郎 講談社文庫

世の中の「変」に立ち向かおうとした兄弟の物語である。何気ない日常生活に流されることの危うさが描かれている。

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2008年12月11日 (木)

寒風の師走

 外貨を溜め込んで、元高の誘導の中国も、さすがに、外需には従わなければならない。外需は伸びない。中国からの輸出は失速で、この11月は、7年ぶりのマイナスで大幅な落ちのみのようだ。加工品工業国の中国は、輸出の低迷につれて原材料などの輸入も落ち込んでいる。

 石油は、40ドルを割るというところまで来てしまった、将来の危機状態を暗示している。韓国では、外貨が少なかったこともあり、ウォン相場も下がってしまって、融資資金がなくなってきている。トヨタも出荷が、100万台、否、200万台とか、下回る、と言うことだ。ソニーでは、1万6千人の削減であり、アメリカ、ピッツバーグ生産工場も閉鎖する、と言う。正直ベースの企業は、不況状況をオープンにするが、その他の企業は不況を隠そうとしている。

 それにしても、日本の政府は、やっと、短観で、「不況に入ったようだ」と、発表した。霞ヶ関の人には不況の声が伝わらないようだし感じない人が多いようだ。現実は想像を絶する状況と考えていい。

 デパートの年末商戦もマイナス5%を下回るのではないか、と言われている。液晶出荷台数も4ヶ月下がりっぱなしで、シャープも亀井に絞るといっている。自動車も11月は先月のマイナス15%以下のようだ。円高還元の海外旅行も、思ったより財布の紐は硬いようだ。

 そんな中、タバコ税の値上げが難しいと言う。世界一安い日本のタバコ、税の値上げは当然である。何をびくびくしているのだろうか?ガソリンも大幅に下がっている。CO2削減効果を狙って、今のチャンスに税を値上げすることで、財源を稼がなくては、福祉、厚生に回すお金に先は無いのではないか。しっかりしろよ!霞ヶ関官庁殿も。

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2008年12月 9日 (火)

ホンダ、F1撤退

 ショッキングなニュースである。ホンダが、F1レースから徹底するという。1993年一度撤退してから、2000年に再参入して、ホンダらしい、と思っていたのだが、残念。それだけ、自動車産業が深刻だという事だ。否、きっと自動車産業だけではない。設備産業、電機産業にも影響を及ぼすだろう。

 院生時代の指導教官であった故佐貫亦男教授が、ホンダの顧問をされていた。2輪車レースに参戦しては、負けていた時代であった。本田宗一郎と一緒に「モトGP」などの観覧に同行しては、その帰りにドイツによって、工作機械を次から次に買い込んでいた、と。その理由は、基礎が大切だ、精度が違う、と言う真理を直観で持っていたようだ。又、何故、道楽のようなレースに参戦するのかの質問に、トップになるには、トップの技術が必要だ。レースにはトップクラスの技術がなければ勝てない。とうそぶいていたらしい。技術を育てるには、ピラミッド型がいいといっていた、と言う。

 今回のF1に関わっていた開発者は4百人、費用は500億円らしい。これらの技術者と、開発費を、ハイブリッド車、小型車、小型ディーゼルエンジンなどに活用するらしい。CVCCエンジン以来、ホンダらしい革新技術が出て来ていない。今回の決断で、世界をリードする革新技術が誕生する事を期待している。

 個性を重んじるホンダの再生に期待する。アコードの6年ぶりの改造の新車が昨日発表された。思い切った構成の単純さと、大衆車から中、上級者への転進である。サルーンとハッチバックのバリエーションの考え方が面白い。6ヶ月前に出ていれば、話題をさらっただろうに、今ではチョッと惜しい時季である。さて、シビックもワンランクアップするのだろうか?

 ボケ爺は、本田宗一郎の発想、生き方が、好きだ、大好きだ。真似をしてきたが、足元までにも及ばなかった。まだまだ、ホンダのDNAに期待している。今回のF1撤退が、DNAの突然変異を及ぼしてくれる事を期待する。

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2008年12月 8日 (月)

ニッチか、弱肉強食か

 ヒット商品はどうしたら生まれるのだろうか?いつも考えている。単純な技術力だけの問題でもないだろう。以前、NHKの番組で、題名は忘れたが、歌謡曲のヒットまでの物語を披露していた。B面からのヒット、歌い手の変更、ちっとしたアレンジ、など、簡単にヒットになった訳ではないようだ。偶然性、時代と言う運もある思う。iPod, iPhone, Wii,など、感性の占める割合が多いようだ。長寿命の商品もある。日清のカップヌードル、永谷園のお茶づけ海苔など、味の刷り込みのようだ。

 ヒット商品は、うまくニッチを見つけている。ニッチとは、隙間商品と言うことではない。分子生物学者の福岡伸一によれば、「巣」と同じ語源を持っているらしい。全ての生物は。自分の生活空間を限定して、ニッチを守っているという。出来るだけ、多種との競争をさけていて、棲み分けている。

 生物と違って、人間の生きる経済社会は、適者生存、弱肉強食の世界である。生物のように、多様性のある棲み分けは出来ないものだろうか。動物、小鳥などの音声(周波数)も重ならないようになっているようだ。人間社会の言語と同じようだ、が今は、グローバルである。弱肉強食の範囲が無限になってきている。物資が豊かになりすぎている。それに複雑系である。

 ボケ爺の悩みは尽きない。ヒット商品には3点の絡みがあるのではと考えている。一つは、技術力である。何といっても進んだ技術力に支えられている事だ。次が、意外性の技術の組み合わせが必要だ。意外性とは、感動を呼ぶ。他に、形である。つまり美しいデザインであろう。特に、意外性の技術の組み合わせである。平凡な技術でも良い、組み合わせに妙があればいいのだ。

 経済の低迷が続く。これがチャンスか、益々厳しくなるのか。これからもボケ爺は眠れない日々が続く。

<読書>

「富の未来」トフラー 講談社

経済、経営、技術の専門書の紹介はしないことにしているが、この作品は、未来学の基本哲学である。来るべき将来の物語が、膨大な資料の基で組み立てられている。演繹の方法論であり、現象学であり構造主義論であり、考えさせられた。

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2008年12月 7日 (日)

師走の雪

 昨日は、土曜出勤をした。マイナス10℃の中を、持ち合わせの冬物を着込んで、歩いての出勤である。耳が削げ落ちてしまうのではないかと心配した。その頃、何処からか、バラバラと、コンコンと松の木の林から聞こえてくる。啄木鳥ではないだろうが、松の皮をはがし、虫を探しているようだ。小鳥も冬支度か、と思わず立ち止まる。

 眠れない夜が続く。これからの景気に合わせた事業計画、新商品計画に結論が出ない。先行きが見えない。アメリカのビッグ3は、2010年には1500万台に回復するという。2009年だけ助けて欲しいという事らしいが、とんでもなく、3年は、今年の生産量の50%の減量ではないのか。我々の事業も、ご他聞に漏れず、そのバブルの余波を受けるだろう。

 朝は雪雲で、予想では、やはりマイナス10℃以下だそうだ。外に出ないと決める。本を読みながらウトウトしてしまった。すると、裏に見えるサッカー場は真っ白である。ポールには旗が揚がって、強風にたなびいている。今日は何か催しがあるようだ。この雪では辛いだろう。中庭では、子供たちが歓声を上げて雪で戯れている。池には20人ほどの子供が、氷割をしているが、池は全く動じない。雪が下から空に向かって降っている。アパート群の中の風のいたずらである。

 ユニクロは11月の売上が32%も伸びた、と報道されていた。他社は前年割れだそうだ。サントリーは、ビールのシエアが伸びて、大きな誤算が続いているという。三代目の佐治社長は、親父がよく言っていた、「ビールがあんなに売れなくて、ウイスキーがあんなに売れるとは思わなかった」と。ユニクロにしても、商品に工夫されている。単に安値だけではない。売れる理由がある。サントリーのビールも高級製にこだわった商品の開発だ。

 さて、ボケ爺、師走の雪化粧のように、一瞬にひきつける商品のアイデアはないものだろうか。貧困な発想に打つ手はないのか。誤算と言う神様にも期待するのだが。

<読書>

「何もかも小林秀雄に教わった」木田元 文春新書

木田哲学者の読書暦である。時に、小林秀雄に教えられた事が多いというだけで、読書家である。膨大な読書があったから、小林秀雄の思想の位置づけできたのだろう。それにしても大器晩成である。ここで登場する思想家の名前は、半数以上は知っているが、残学ではダメだと知らされた。が、多くを学べた。

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2008年12月 6日 (土)

経済危機の忘年会時季

 4年前の旧グループの仲間が忘年会をしたいと呼びかけてきた。たまには、都心で言う事から、ソウルの繁華街に出かけることにした。金曜日であるから、1時間半ほど見込んだのだが、2時間以上かかってしまった。その間、レストランを次から次に変更する。出来るだけ近いところにするためだ。そのために、予算オーバーの良いレストランとなってしまった。

 皆若い。途中で止めた人が、二人、そのほかのメンバーも、事業部内でばらばらになっている。ワインで有名だから、ワインを飲み始めたが、誰かが、ワインではつまらない、「焼酎だ!」と言い出した。焼酎が来ると、いきなりにぎやかになってくる。どうしてだろうと考えた。やっと気がついたのは、韓国では、「酌」をし、「酌」を受ける事が礼儀である。いずれも飲み干さなければならない。日本でも、昔は、暖めた日本酒は、「注いで注がれて」温厚があったまる、と。「酌」は会話のきっかけ、コミュニケーションの円滑に大いに役に立った。皆が飲むは、飲むは、楽しくなってきた。

 「独酌」、「手酌」、「晩酌」は下品な行為と、太宰治は書いている。「酌」をしてくれる人が居て、飲酒が癒しの場となる。最近は、どうやら、若者を中心に、「酌」の機能は終わってきているようだ。人間関係が「寒い世の中」になって来たのではないかと、ボケ爺は心配になってきた。

 韓国もアメリカ発の経済危機は深刻な状態である。ウォンは急転直下、安い。輸入品が高騰してきている。資源を持たない韓国は堪える。それにしても、高級レストランは、賑わっている。満杯だし、にぎやかな会話がお店一杯に響いている。せめても年の瀬は、奮発する事になったのか。

 ボケ爺、会計を終えて、外に出ると、思わず寒さで身震いをしてしまった。

<読書>

「バーボン・ストリート」沢木耕太郎 新潮社文庫

三冊200円で買った古本である。古本ほど良い作品に出会う。これもそれに違わない。文章がうまい。よく調べている。うなることばかりだ。

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2008年12月 2日 (火)

呪縛からの解放

 最近のどこの新聞だったか忘れたが、リニアーカーに賛成、70%と、と。理由は、夢がある、と言う。ボケ爺は反対である。以前にも言った事がある。都市化(東京一極集中)が益々進むこと間違いなし。特急券が高くなり大赤字間違いなし。特に言いたいのは、こんなことをしても、経済対策にはならない。東京の地下の岩盤が崩されて、磁場で、人体に、地下構造に障害が起きること間違いない。

 製造業における生産高は1995年から2003年増えていない。むしろ下がっている、という。この実態をよく理解すべきである。もはや、日本は製造業、工業では豊かさは得られない。自動車、薄型TVなど騒がれるが、一方失っている(他国に取られている)製造業も沢山あるのだ。匠の技術を大切に、モノ作り日本と、鼻息は荒いが、単に仕事が他国にとられないというだけで、豊かさは戻らない。ぼけた大学の先生に踊らされているだけである。早くこの呪縛から解放しなければならない。

 リニアーカーに話を戻せば、JR東海に、航空業、バス輸送など、認めればいい。駅に到着後のサービスに力を入れてもらいたい。新幹線は早いが、到着駅からの次の移動に、ほぼ同等に時間がかかっている。駅をハブとして、ヘリコプター、バス輸送、レンタカーなどの利便性を向上させることである。機構改革が最も遅れている。

 ばら撒き麻生(オッチョコチョイ麻生)が本当に、日本の危機を理解して、将来の布石を考えているとは思えない。今、ばら撒く給付金3兆円、地方交付金1兆円を、サービス業(医療(病院)、役所、法律、物流、銀行など)の構造改革に、再生医療に開発にもっと投資するべきである。さらにバイオ、クリーンエネルギーに投資すべきである。

 日本は、今、もっとバイオに力を入れなければ、大きな税金を払う事になる。遺伝子操作に、日本は強いアレルギーがある。この呪縛を取り除かなければ、日本は化石エネルギーや、食糧問題と同じように、支配される側になり、豊かさは得られない。(世界が反対した、ロボットには理解があったが)

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2008年12月 1日 (月)

時間の同期化

 2008年の師走に入った。今年一年の反省の月である。来年の夢を見る月でもある。さて夢の話は、後にして、今年は急激な、過激な事件があった。大きな地震があった。目立つのは、金融危機の始まりと、無差別殺人事件であり、テロも含めると、経済と閉塞感が時間的に同期している。

 経済危機については、以前にも述べたように、住宅証券のサブプライムの短期バブルと併せて、レーガン、ガルブレイスのレーガノミックスの長期バブル(アメリカ債券の垂れ流し、ドル札を印刷すればいいと考えていた)が同期してきた。これは、未曾有の経済危機となると、警告されている。さらに、富が空間的(グローバル化)に拡大した。地域での時間差がなくなってしまった事に、さらに悪化が進んできている。

 小泉容疑者による退任高級官僚の殺害をジャーナリストはテロと呼んでいた。しかし、どうやら動機はいたって単純だったのかもしれない。秋葉原通り魔の無差別殺人も、単純な動機である。その他、殺人が多くおきてきている。これらは、殺害者の考え、悩みが、社会の「速度」に追いつけていない。どんどん引き離される不安から来る閉塞感によるのだろう。ここでは、時間の同期化から、どんどん乗り遅れて行くからである。ボケ爺は、このように、世の中の変化の「時間的同期化」で、多くの事象が説明できる、と考えている。

 人間は、富については、いち早く手に入れたく、強欲の速度を上げる。その気持ちは焦る。しかし、生活面では、それに同期できなくて苦しむ。これからこの時間的同期化のアンバランスは2年後が頂点になるだろう。だから2年間冬眠だ。

<読書>

「横しぐれ」丸谷才一 講談社文芸文庫

ボケ爺の好きな丸谷の作品だ。やはり名文だ。父親の回想から始まって、父親が種田山頭火との出会いが逢ったのではないか、と山頭火の俳句の解釈があり、その出会いを追っかけている間に、父親の不条理な人生を知ることとなり、その解釈に悩む事に至る、ミステリー的な展開に、ボケ爺は満足した。

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