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2008年11月 3日 (月)

女に弱いは、男の証?

 「男は辛いよ」は寅さんのせりふ。「男は弱いよ」はボケ爺のせりふ。この世は男と女、オスとメスの世界である。古くから、男は威張って生きてきた。「女は肋骨から作ってやった」、と宗教の力で縛ってきた。今日の男は、女に翻弄させられている。否、昔からだが。ここに来て、宗教のような隠れ蓑、ごまかしが無くなった。威張ってみる何者も無くなっていく。

 子供を育ててみても、男の子はよく病気にかかる。それだけでも生命に弱い。寿命はどうか?当然、女の方が、俄然長生きだ。癌になる確率は、男が2倍である。仕事上のストレスだとか、肉体労働が辛いとか言う弁明はむなしい。古今東西、フィクションの世界でも、女心に翻弄させられて疲れて朽ちるのは男である。女はしたたかに、強い男の遺伝子を狙っている。弱い男の生きる場所がない。だから自殺者も男が多い。動物の世界でも同じ事らしい。源氏物語1000年の記念行事が行われているが、読みたくない。女が好きになる物語である。この世は女系家族である。

 「できそこないの男たち」福岡伸一、光文社新書、が発行されて好評である。なるほど面白い。ストーリー立てが良い。遺伝子の解説書でもあり、ノンフィクション物語として読んでもいい。生命研究の歴史書でもある。「生命の基本仕様はメス。オスはそのカスタマイズ(変形)」だと闊歩する。要は、人間の7週目までは女としての体で成長している。SZY遺伝子がオンして、プログラムが働くようである。7週目から男性ホルモンの働きで、女の象徴を縫い合わせて男の象徴を作り上げてくるそうだ。言われてみると、実際にその縫い目が残っているから、驚きだ。Y染色体の遺伝子のRNAはよく書き間違いが起こるようで、病弱、精神薄弱、病気、取分け癌になりやすいそうだ。

 アリマキと言う虫の生涯がメス世界の代表だと言う。全てメスで生活をしていて、気温が下がってくると、メスがオスに変わり、種を植え付ける。植え付けが終われば、オスは死んでいく。春に生まれた子供は全てメス。オスはメスのカスタマイズ(変形だと言う。Yの過去をたどって行けば、アフリカに行き着く。さらには、そこからY染色体の詳細をたどれば、Y染色体の旅路が分かる。つまり人類の移動の歴史が分かってくる、と言う。

 結論は、男は女の奴隷、女に使い捨てられて一生を終える。このボケ爺はまさしくこの人生をなぞっている。

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