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2008年9月 1日 (月)

感情に偏る現在人?

 現在の若者は、感性で考える、と言う。商品計画も、感性で考えろ、と叫ぶ。感性工学会まで出来ている。

 考古学者の竹岡俊樹は、こんな現在を憂い、「今の日本でよいのか」と問いかける。「学問は本来役に立たなければならない」と闊歩する。「方法論にしたがって、きっちりと筋道を立てるべきである、と言う。

 学問とは、

1)データを集めて分析して、そこから問題解決に当たる。思考過程が重要。

2)学問は検証できなければならない。なぜか?と疑問のなぞを解く事。

3)文化に関係しているが、研究を厳密に観察、記述すれば基礎として普遍性を産む。

4)客観的な説明が出来ることが求められる。唯物論的であること。

 感情に流されず、論理的に考えられる事が、これからの日本で一番、必要な事だ。だから、学問が大切である、と言う。日本は、いま、漂流している。漂流していて対岸の様子は分からない、とも。

 人類は自由に動く手と、機能分化した左右の脳を確保した。人類が自己を考える対象としたときに、悩む人間が出来上がる。悩む事は、感性に流される事なく、自己と他者との関係を論理的に考える事となる。

 ボケ爺も、大いに賛同する。若者の、何もかも、「フィーリングが合う!」では自己は見つからない。

<読書>

「ビジネス脳を磨く」小阪裕司 日経プレミア

今日のビジネスの基本は感性である、という説である。人間は何事も感性で行動している。我から、感性を磨いて、感性に訴えるビジネスが大切だ。ビジネスセンスは感性だと言う。

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