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2008年9月26日 (金)

ボーイング社の戦略に学ぶ

 日本経済新聞社の9月24日版に、ボーイング社の747-8の広告が3ページに渡って載っていた。一ページ目は、「空に新しい時代がやってきた」とだけ。真っ青な空と太陽の中に。2、3ページは見開きで、ボーイング747-8の機体の全景と、内装の様子であった。鳴り物入りのボーイング787はどこへ行ったのか?

 機体の構造、否、改良部分が大切だ。全体の大きさは、現747機と変わりがないけれど、翼の構造(軽量、低抵抗化)、エンジンの仕様(高効率)、室内構造(優雅な客室を保ちながら、貨物搭載を30%増)、全体の軽量化、最大の特徴は、乗客一人当たりの飛行コストがどの飛行機よりも低い事にある。エアバス380(もっともジャンボな)と比べて、CO2の削減が12%できていると言う。

 787の設計思想の多くが、ボーイング747-8に適応されている。翼などそっくりだ。この翼は787の長ボディー用にすでに設計されていたのではないだろうかと思う。「-8」とつけるところがにくい。つまり、787の8を取ったに違いない。787の開発の影で、747の改良をしていたとは、全く知らなかった。ボケ爺だけが知らなかったのか?日本の部品納入メーカーもてっきり787用として、製造納品していたのではなかろうか?

 エアバスと、ボーイングとは、今までのところ、五分五分の戦いになっていた。EUという共同体との戦いであるから、787クラスを急いで開発する必要はない。なぜなら、エアバス380を除けば、まだ十分に戦えるからだ。

競争のポイントは、ボーイングが、エアバス380に対抗するには、747しかない。しかし、747ではいささか古すぎる。飛行効率も悪くては戦えない。予想よりも経済は低迷している。市場は747クラスで十分である。そこで、首脳陣は考えた。「747の顧客を逃がしてはならない。」380は大幅に遅れている。787を遅らせて、「787の設計思想で、747を急遽改造しよう」と。ボーイング787の開発遅れが問題になっているが、これも作戦だったのだ?

ボケ爺には、そんな戦略が見えてくる。ボーイング社の戦略は図星である。その戦略の決断に脱帽する。久々に爽快な戦略を見た。

<読書>

「白い夏の墓標」ハハキギ蓬生 新潮社

ハハキギの漢字変換が出てこなく、失礼。医学ミステリーである。細菌兵器の開発にまつわる科学者の葛藤の物語となる。平凡ではあるが、筋縦がミステリーである。展開に感動する。

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